「外壁塗装で想定される近隣トラブルは?予防策やトラブル対処法など」
2021.07.19 (Mon) 更新
自宅を建築してある程度の年数が経つと、外壁塗装の劣化が気になり出します。建築して約10年が外壁塗装の目安とされていますが、いざ外壁塗装をしようと工事をはじめると、思わぬ近隣トラブルに発展することがあります。
今の家に長く住むつもりならば、近隣住民とのトラブルは避けたいですよね。
この記事では、外壁塗装で想定される近隣トラブルについてまとめています。トラブルの予防策や万が一のときの対処法も記載しましたので、これから外壁塗装を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
- 外壁塗装による近隣トラブルの事例
- 1.塗料が近隣の建物や洗濯物などに付着する
- 2.塗料の臭いが不愉快
- 3.塗装工事の音がうるさい
- 4.塗装業者のマナーが悪い
- 5.作業車が道路をふさいでいる
- 6.工事の足場が無断で近隣の敷地に踏み込んでいる
- 7.そもそも工事を知らなかった
- 近隣トラブルにより想定される問題
- 1.塗装工事を続行できない
- 2.損害賠償請求に発展する
- 3.問題を起こしたことで近隣での立場が悪くなる
- 外壁塗装の近隣トラブルを未然に防ぐ方法
- 1.工事前の挨拶周りは丁寧に
- 2.塗料や高圧洗浄水の飛散を防ぐ対策を業者に確認する
- 3.信頼のおける業者を選ぶ
- 近隣トラブルが起きてしまった場合は?
- 1.業者に対応をお願いする
- 2.自分で対応する
- 3.「住まいるダイヤル(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)」に相談する
- 4.弁護士に対応を依頼する
- 近隣トラブルが起きないためには業者選びが重要!
- ホームページをチェックする
- 創業年数で判断する
- 塗装技能士の有無
- 価格が相場からかけはなれていないか
- 保険内容を確認
- 元請け業者に依頼する
- まとめ
外壁塗装による近隣トラブルの事例
まず、外壁塗装をすることで実際に起こり得る近隣トラブルの事例をご紹介します。
1.塗料が近隣の建物や洗濯物などに付着する
風の強い日などにスプレー塗装をしたことで、近隣の建物や洗濯物、車に塗料が付着して、クレームが入ることは少なくありません。スプレー塗装だけでなく、雑に作業をしたことで、近隣の建物など財産を塗料で汚してしまうこともあるでしょう。
また例え気をつけていたとしても塗料が近隣に飛び散ってしまうことはありますので、業者には仮に塗料が飛んでしまった際の保証はどうなるかなどを質問してみてください。
2.塗料の臭いが不愉快
外壁塗装に使用する塗料は独特な臭いがあり、「ニオイが気になる」、「洗濯物にニオイが付いてしまった」、「臭くて頭が痛くなった」などとクレームが入る可能性もあります。
3.塗装工事の音がうるさい
外壁塗装をする際に必要になる足場を組む「カンカン!」という音や、作業員の話し声などがうるさく感じられ、近隣トラブルにつながることもあり得ます。
4.塗装業者のマナーが悪い
塗装業者のマナーが原因で近隣トラブルに発展することも。
例えば、大声での会話、たばこの煙、ゴミのポイ捨てが挙げられます。塗装業者が怒鳴る声が聞こえて、近隣の子どもが怯えて親からクレームが入るということもあり得るでしょう。
挨拶やマナーなども塗装業者を選定する上での重要な要素です。
5.作業車が道路をふさいでいる
狭い路地などに塗装業者の作業車が停車することで、道路を塞いで近隣の車が通りにくい、通れない、駐車場から出られないということも起こり得ます。「うちの前に車を停めるな」とトラブルになることもあります。
業者もその辺の話はもちろん理解していますが、知らずのうちにトラブルを起こしてしまう可能性もあるので、駐車スペースなどの相談は事前にしておきましょう。
6.工事の足場が無断で近隣の敷地に踏み込んでいる
塗装工事をするために組んだ足場が、近隣住宅の敷地に入ると、当然トラブルやクレームになります。塀などではっきりとした住宅間の境界がわかりにくい場合は、特に注意が必要です。
7.そもそも工事を知らなかった
外壁塗装工事があることを近隣住人がそもそも知らず、「突然工事が始まった」と苦情が入り、トラブルになることもあり得ます。説明不足、家族間での情報伝達不足でもこのようなトラブルはあるでしょう。
施工業者にはしっかりと近隣挨拶をしてもらうようお願いしましょう。
近隣トラブルにより想定される問題
近隣トラブルが発生したことで、どのような問題が起こるのでしょうか。想定される問題を挙げてみます。
1.塗装工事を続行できない
近隣トラブルが発生したことで、外壁の塗装工事が一旦中止する可能性があります。トラブルが発生したまま塗装工事を続けると、近隣住民との関係が悪化する可能性があるためです。その分工期も後倒しになり、スケジュールどおりに作業が終わらないことも十分考えられます。
2.損害賠償請求に発展する
近隣住人の車に塗料がついてしまった、洗濯物や物置に塗料がついてしまった、塗装の臭いで体調を崩した、などのトラブルによって、損害賠償請求まで発展する可能性も否定できません。
3.問題を起こしたことで近隣での立場が悪くなる
近隣トラブルを起こしたことで、近隣住民間での立場が悪くなることもあるでしょう。外壁塗装でのトラブルが近隣住人たちに広く知れ渡ることもあります。「あのお宅は〇〇さんともめている」など噂が流れることもあるかもしれません。
外壁塗装でのトラブルがきっかけで、今までのような近所付き合いがしにくくなる可能性もあるのです。
外壁塗装の近隣トラブルを未然に防ぐ方法
近隣トラブルは誰しもが起こしたくはないですよね。ここで未然に防ぐ方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1.工事前の挨拶周りは丁寧に
塗装業者が近隣への挨拶まわりをしてくれることもありますが、ぜひ自分たちでもきちんと挨拶まわりをしましょう。
ただ「外壁工事をします、宜しくお願いします」ではなく、工期(いつからいつまで塗装工事を行うのか)、騒音、塗料の臭い、車や人の出入りについてあらかじめ説明をしておくことをおすすめします。
必要に応じて、お菓子などを持って行き、「何か気になることがあれば遠慮なくおっしゃってください」と伝えるとよいでしょう。
2.塗料や高圧洗浄水の飛散を防ぐ対策を業者に確認する
塗料や高圧洗浄水の飛散をあらかじめ防ぐ対策がある場合は、対策をしてもらうように依頼をしておきましょう。「ご近所さまに迷惑がかからないよう、十分な対策をお願いします」と伝えるとよいでしょう。
3.信頼のおける業者を選ぶ
外壁塗装のトラブルを未然に防ぐために重要なことの1つとして、信頼できる業者を選ぶことです。
創業年数、口コミ、ホームページでの文章、組合に加入している、対応が丁寧か(言葉づかいなど)、資格を持っている、事前に丁寧な見積りを提示するか、保証についての説明の有無などでも判断してみましょう。
また建築業界では「下請け」業者が対応するということが多数存在します。
契約したのはA社だが、実際に施工するのはA社の下請けのB社という構造です。
業者を選定する際には、自社施工か否かを確認するようにしましょう。
近隣トラブルが起きてしまった場合は?
実際に近隣トラブルが起きた場合にできる対応をご紹介します。
1.業者に対応をお願いする
当然ですが、業者のマナー違反(大声で話す、たばこを吸うなど)の場合は、業者に対応をお願いするとよいでしょう。
また、住人同士では感情的になってしまい解決しにくい場合もあります。このような場合も業者に対応を依頼すると解決しやすくなります。近隣トラブルになれている業者も少なくはありません。ぜひお願いしてみましょう。
2.自分で対応する
ある程度付き合いのある近隣住人に対しては、業者に依頼すると「なぜ住人が謝罪しないのだ」と怒ってしまい、近隣との関係が悪化する可能性も…。
戸建て住宅の場合は、近隣住人とは長い付き合いになります。業者がトラブル対応をした場合でも、改めて自分たちで誠実な対応をすることをおすすめします。
3.「住まいるダイヤル(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)」に相談する
業者や自分たちでの対応が難しく、近隣住人との関係が悪化しそうな場合は、早めに専門家に相談しましょう。
「住まいるダイヤル」では住宅のトラブルなどの相談を行っています。必要に応じて弁護士に外壁塗装のトラブルを相談することも可能です。
(住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター) (chord.or.jp))
4.弁護士に対応を依頼する
自分たちで弁護士に相談をして対応を依頼することもできます。外壁塗装の近隣トラブルをはじめとした民事にくわしい弁護士に相談しましょう。
住まいるダイヤルでは対応しきれない事案も、自分たちで対応してくれる弁護士を探しましょう。ただし、弁護士に依頼をするからには費用がかかるため、これは最終手段だとお考えください。
近隣トラブルが起きないためには業者選びが重要!
近隣トラブルに発展させないためには、塗装業者選びが重要です。
ホームページをチェックする
ホームページをチェックしてみましょう。建設業許可(塗装工事業許可)を取得しているかチェックしてみてください。取得済みの場合はホームページにその旨掲載されているはずです。わからない場合は電話で聞いてみましょう。
創業年数で判断する
設立したばかりの業者でもよいところはたくさんありますが、創業年数が長いほうがそれだけ信頼され長く続いた塗装業者だと判断ができます。年数でも選んでみてください。
塗装技能士の有無
塗装に関する資格で塗装技能士というものがあり、こちらは国家資格です。技術的に国家に認められた証拠ですので、塗装技能士がいる業者は信頼できると判断してもよいでしょう。
価格が相場からかけはなれていないか
塗装業者からの見積もりを他社と比較してみてください。安いに越したことはないと思われるかもしれませんが、あまりにも安すぎる場合は要注意です。安すぎず、高すぎない一般的な価格がよいでしょう。安すぎる場合は、手抜き工事をされる可能性もあります。
保険内容を確認
リフォーム工事はどんなに気をつけていてもトラブルを100%回避できる保証はありません。不測の事態にどのような保険対応をしてもらえるか業者に確認してみましょう。
元請け業者に依頼する
上記でも記載しましたが、塗装を依頼するのであれば自社施工の会社に発注しましょう。
品質、コスト両面でメリットがあります。
まとめ
外壁塗装では予想もしないトラブルにつながることもあります。数年、数十年単位での付き合いになる近隣住人と良好な関係でいるためにも、外壁塗装のトラブルは起こさないようにしたいですね。そのためには、信頼できる業者選びが重要です。しっかりとトラブル予防策をする質のよい業者を選びましょう。
弊社ルーフカベドクターは川越市を中心に外壁の塗装工事を行っています。
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川越市近辺で塗装をご検討の方がいらっしゃればお気軽にご相談下さいませ。