雨漏り補修の疑問をすべて解決!原因・費用相場・DIYについて説明
2021.09.02 (Thu) 更新
突然の雨漏りに困っていませんか?
雨漏りが発生する原因はさまざまです。きちんと原因を調べて、適切な方法で補修する必要があります。
とはいえ、「雨漏り補修っていくらくらい?」「どんな業者に依頼すればいいの?」「自分で補修することはできるの?」といった疑問を抱く人も多いでしょう。
そこでこの記事では、雨漏りが起こる原因や補修にかかる費用、DIYについてわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。
もくじ
雨漏りが発生しやすい5つの場所と原因
雨漏りと聞くと「屋根」をイメージしがちですが、屋根以外の場所からでも雨漏りは発生することをご存知でしょうか。
以下では、雨漏りが発生しやすい5つの場所と原因について解説します。雨漏りの症状も併せて紹介するので、自宅の雨漏りの状態と照らし合わせてみてください。
1.屋根
雨風の影響をダイレクトに受ける屋根は、雨漏りが発生しやすい場所になります。屋根から雨漏りする主な原因は、以下のとおりです。
- 屋根材のひび割れ、欠け
- 屋根材のズレ、浮き、反り
- 棟(むね)の浮き
- 水切り板金の劣化
経年劣化や天災などによって屋根材にひび割れや浮きが生じ、その隙間から雨水が侵入して雨漏りの原因となります。
また、屋根の最上部にある棟(むね)の浮きや、雨漏りを防ぐ部材として使用されている水切り板金の劣化も、雨漏りを引き起こす大きな要因です。
屋根から雨漏りしていると、天井からポタポタと水が落ちてくる、天井のシミやクロスの剥がれが目立つといった症状が現れます。
2.外壁
常に紫外線や雨風にさらされている外壁は、建物の中でも特に雨漏りが発生しやすい場所になります。外壁から雨漏りする主な原因は、以下のとおりです。
- 外壁材のひび割れ、反り
- 目地や配管周りに使われているシーリング材の劣化
- 取り合い部分にある水切り板金の劣化
外壁材のひび割れや反り、サイディングの目地や配管周りに使われているシーリング材のひび割れや剥がれによって生じた隙間から雨水が入り込み、雨漏りが発生します。
また、下屋と外壁、庇と外壁など、異なる構造が接合する取り合い部分に使われている水切り板金の浮きや変形なども雨漏りの原因の一つです。
外壁から雨漏りしていると、壁のクロスが浮いてくる、室内がカビ臭くなるといった症状が現れます。
3.ベランダ・バルコニー
直接雨が降りかかるベランダやバルコニーも、雨漏りが発生しやすい場所になります。ベランダやバルコニーから雨漏りする主な原因は、以下のとおりです。
- 防水層の劣化
- 排水溝の詰まり
- 笠木(手すり)の浮き、変形、サビ
ベランダやバルコニーの床面に施されている防水シートや防水塗装は、経年劣化によりひび割れや剥がれが生じて防水機能を失います。
また、排水溝にゴミが詰まって水があふれだしたり、笠木(手すり)の浮きや変形によって外壁内部に雨水が侵入したりと、さまざまな原因で雨漏りが発生します。
ベランダの下面にシミができている、ベランダの下にある部屋で雨漏りの症状(壁のシミやクロスの剥がれなど)が現れている場合は、ベランダやバルコニーから雨漏りしている可能性が高いでしょう。
4.窓周り・サッシ
外壁との接続部分が多い窓周りも、雨漏りが発生しやすい場所の一つになります。窓周りから雨漏りする主な原因は、以下のとおりです。
- シーリング材の劣化
- サッシを固定している釘の緩みや変形
- 窓周りのひび割れ
窓周りに埋めてあるシーリング材の劣化や、サッシを固定している釘の緩みや変形によって、窓と外壁の間に隙間ができます。
また、窓周りには柱が通っておらず屋根や外壁の重みを分散できないため、窓周辺の外壁はひび割れが起こりやすくなります。
そういった隙間やひび割れから雨水が入り込み、雨漏りの原因となるのです。
窓周りから雨漏りしていると、窓枠を伝って水が流れてくる、窓周辺のクロスが剥がれるといった症状が現れます。
5.雨どい
雨漏りとの関係性がないように思われがちな雨どいですが、以下のような不具合や破損によって雨漏りにつながる恐れがあります。
- ゴミの詰まり
- 雨どいの歪み、ズレ、ひび割れ
そもそも雨どいには、屋根に降った雨水を集め、外壁や土台を濡らすことなく地上へ排水させる役割があります。
しかし、ゴミの詰まりや破損がある雨どいは本来の機能を十分に発揮できず、屋根の内側や外壁に雨水が流れ込んでしまうため、雨漏りが引き起こされるのです。
普段は気に留めることも少ない雨どいですが、不具合や破損があると雨漏りにつながる恐れがあると覚えておいてください。
雨漏り補修は自分でできるの?
結論から言うと、雨漏り補修のDIYはおすすましません。
確かに、市販の防水テープやシーリング材などを使って自分で雨漏りを補修することはできます。
しかし、DIYはあくまで応急処置です。雨漏りを完全に補修することは難しいため、きちんと直すには業者に依頼する必要があります。
また、これまでに何度も雨漏りをしている、雨水がポタポタと垂れてくるような深刻な雨漏り、屋根や2階の外壁などの高所で発生した雨漏りは、自分で補修することは避けてください。
状態がかえって悪化したり、高所から落下したりする恐れがあります。命に関わる危険性もあるため、雨漏り補修はDIYではなく、業者に依頼するようにしましょう。
雨漏り補修の費用相場を原因別に紹介
雨漏り補修にかかる費用は、場所や程度によって大きく異なります。以下で詳しく見ていきましょう。
1.屋根
屋根の雨漏り補修にかかる費用は、以下のとおりです。
補修内容 |
費用相場 |
瓦のズレ補修・差し替え |
1万~5万円 |
棟板金の交換 |
3万~20万円 |
ルーフィング・下地の張り替え |
5万~30万円 |
屋根工事(カバー工法or葺き替え) |
60万~200万円 |
雨漏りの程度や原因によって費用が大きく異なり、瓦の差し替えだけなら1万~5万円ほど、屋根全体の工事が必要になる場合は60万~200万円ほどかかります。
2.外壁
外壁の雨漏り補修にかかる費用は、以下のとおりです。
補修内容 |
費用相場 |
ひび割れ補修 |
5万~10万円 |
シーリングの打ち替え |
10万~50万円 |
外壁塗装 |
60万~160万円 |
外壁工事(張り替えor重ね張り) |
120万~300万円 |
部分的な補修であれば5万~10万円ほど、外壁全面の補修が必要な場合は60万~300万ほどかかります。また、使用する塗料や外壁材の種類によっても費用は異なります。
3.ベランダ・バルコニー
ベランダ・バルコニーの雨漏り補修にかかる費用は、以下のとおりです。
補修内容 |
費用相場 |
部分的なシーリング工事 |
5万~15万円 |
排水溝の交換 |
10万~15万円 |
防水層の補修・下地の改修 |
15万~50万円 |
笠木(手すり)などの部分的なシーリング工事であれば5万~15万円ほど、下地や防水層など全体的な工事となると15万~50万円ほどかかります。
4.窓周り・サッシ
窓周り・サッシの雨漏り補修にかかる費用は、以下のとおりです。
補修内容 |
費用相場 |
シーリングの打ち替え・サッシの補修 |
3万~25万円 |
窓の交換 |
30万~50万円 |
防水シートの張り替え |
30万~100万円 |
シーリングの打ち替えやサッシの補修で窓と外壁の間の隙間を埋める程度であれば、3万~25万円ほどで済むでしょう。防水シートの張り替えは外壁をめくる必要があるため、30万~100万円と高額です。
5.雨どい
雨どいの雨漏り補修にかかる費用は、以下のとおりです。
補修内容 |
費用相場 |
雨どいの清掃 |
9千~3万円 |
雨どいの一部交換・補修 |
1万~3万円 |
雨どいの交換 |
10万~60万 |
掃除や一部の交換・補修のみで済む場合は9千~3万円ほど、劣化や損傷が激しい場合は全体の交換が必要になるため10万~60万ほどかかります。
雨漏り補修に火災保険は使えるの?
自然災害が原因の雨漏りであれば、火災保険を使って補修することが可能です。火災保険が適用される自然災害の種類を、以下で見ていきましょう。
災害の種類 |
被害の内容 |
風災 |
台風・竜巻・強風・暴風などの強い風による被害 例)強風による屋根材のズレ、飛来物による破損など |
雪災 |
大雪・雪崩などによる被害 例)積雪の重みによる破損、積雪の落下による破損など |
雹(ひょう)災 |
雹による被害 例)雹による屋根の破損など |
もし、上記のような自然災害が原因で雨漏りをしたのであれば、保険会社に調査を依頼してみましょう。自然災害による雨漏りと認定されれば、補償を受けられます。
ただし、地震が原因の破損によって雨漏りした場合は、火災保険ではなく地震保険の対象となるため注意してください。
雨漏り補修は地元の優良業者に依頼しよう
雨漏りを放っておくと建物内部の腐食が進み、やがてシロアリやカビの発生にもつながります。建物の寿命を縮める恐れもあるため、雨漏りが発生したらできるだけ早い段階で補修しましょう。
ただし、雨漏り補修には知識や技術を要するため、実績豊富な業者を選ぶことが大切です。業者を選ぶ際は、以下の4つのポイントを参考にしてください。
- 雨漏り補修の実績が豊富
- 雨漏り診断士の資格を保有している
- 調査や説明を丁寧にしてくれる
- 自社施工している地元業者
雨漏り補修の実績や資格の有無は、業者のホームページで確認できます。記載されていない場合は、直接問い合わせてみるとよいでしょう。
また、自社施工の業者は調査から施工までを一貫して行っているため、中間マージンがかからない、意思の疎通が図りやすいといったメリットがあります。
地元の業者なら自宅との距離もそれほど遠くはないため、駆けつけやすいところもポイントです。大切な自宅を守るためにも、雨漏りに気づいたら早めに地元業者に補修を依頼しましょう。
川越市の雨漏り補修はルーフカベドクターにお任せください
弊社は川越市を中心に外装リフォームを行っています。雨漏りはそのまま放置すると住まいの骨組みまで悪くしてしまう可能性があります。
無料の建物診断も対応しておりますのでお気軽に音いわせくださいませ。