屋根塗装の相場を坪数別に解説!費用を安くする方法も紹介
2021.09.30 (Thu) 更新
屋根塗装にかかる費用は決して一定ではなく、屋根の状態や使用する塗料、そして業者によっても異なります。
そのため、相場を知らないと適正価格かどうかを見極めることが難しく、場合によっては悪徳業者に騙される恐れも…。
そこで本記事では、屋根塗装の相場や費用を安く抑える方法にいついて詳しくお伝えします。ぜひ参考にしてください。
もくじ
屋根塗装にかかる費用の基礎知識
見積もりに記載された金額が適正であるかどうかを判断するには、屋根塗装の相場に関する知識が欠かせません。
屋根塗装にかかる費用の基礎知識について、以下で詳しく解説します。
屋根塗装の費用内訳
屋根塗装にかかる費用は「材料費」「足場費用」「人件費」「諸経費」の4つから構成されており、それぞれの内訳は以下のとおりです。
材料費(20%) |
塗料、飛散防止ネットなど塗装に必要な材料にかかる費用 |
足場費用(20%) |
高所作業を安全に行うために必要な足場仮設にかかる費用 |
人件費(30%) |
職人、現場監督など工事に関わる人にかかる費用 |
諸経費(30%) |
交通費や燃料費、廃材処理などにかかる費用、業者の利益 |
多少の前後はあるかと思いますが、各内訳が上記の割合ほどに設定されていれば適正価格と言えるでしょう。
屋根塗装に必要な工事項目と単価相場
続いて、屋根塗装に必要な工事項目と単価相場を見ていきましょう。
工事項目 |
単価相場(平方メートル) |
足場仮設 |
600~800円 |
飛散防止ネット |
100~200円 |
高圧洗浄 |
100~300円 |
養生 |
250~400円 |
下地処理 |
400~700円 |
縁切り(スレート屋根のみ) |
350~500円 |
塗装(下塗り) |
800~1,000円 |
塗装(中塗り・上塗り) |
1,800~2,500円 ※シリコンの場合 |
勾配(傾き)が5寸以上の屋根には屋根の上に設置する「屋根足場」が必要になり、通常の足場費用よりも1平方メートルあたり200円ほど高くなります。
【坪数別】屋根塗装の費用相場
この章では、屋根塗装の費用相場を坪数別に見ていきましょう。
ただし
- 屋根材の種類によって下地処理方法や下塗り塗料が異なる
- 屋根の形状や勾配(傾き)によって屋根面積が変わる
- 建物階数が高いほど足場費用が余分にかかる
といった理由から費用に差が生じるため、あくまで目安として参考にしてください。
※屋根材・塗料別の単価相場(平方メートル)
塗料の種類 (耐用年数) |
スレート屋根 |
金属屋根 |
セメント瓦屋根 |
ウレタン (6~8年) |
1,500~2,000円 |
1,800~2,000円 |
1,800~2,000円 |
シリコン (8~12年) |
1,800~2,500円 |
1,800~2,200円 |
2,300~2,500円 |
フッ素 (12~15年) |
3,300~4,500円 |
3,300~4,500円 |
3,100~3,500円 |
遮熱 (15~20年) |
3,300~4,500円 |
3,300~4,500円 |
3,500~4,500円 |
屋根塗装の費用相場:30坪
30坪住宅(床面積99平方メートル、屋根面積107平方メートル)の屋根塗装にかかる費用相場は、以下のとおりです。
スレート屋根 |
金属屋根 |
セメント瓦屋根 |
|
ウレタン |
16.1万~21.4万円 |
19.3万~21.4万円 |
19.3万~21.4万円 |
シリコン |
19.3万~26.8万円 |
19.3万~23.6万円 |
24.6万~26.8万円 |
フッ素 |
35.3万~48.2万円 |
35.3万~48.2万円 |
33.2万~37.5万円 |
遮熱 |
35.3万~48.2万円 |
35.3万~48.2万円 |
37.5万~48.2万円 |
上記の金額は塗装にかかる費用のみです。塗装以外の費用(足場代や諸経費など)は、別途30万~40万円ほど必要になります。
屋根塗装の費用相場:40坪
40坪住宅(床面積132平方メートル、屋根面積142平方メートル)の屋根塗装にかかる費用相場は、以下のとおりです。
スレート屋根 |
金属屋根 |
セメント瓦屋根 |
|
ウレタン |
21.3万~28.4万円 |
25.6万~28.4万円 |
25.6万~28.4万円 |
シリコン |
25.6万~35.5万円 |
25.6万~31.2万円 |
32.7万~35.5万円 |
フッ素 |
46.9万~63.9万円 |
46.9万~63.9万円 |
44.0万~49.7万円 |
遮熱 |
46.9万~63.9万円 |
46.9万~63.9万円 |
49.7万~63.9万円 |
上記の金額は塗装にかかる費用のみです。足場代や諸経費などは、塗装以外の費用(足場代や諸経費など)は、別途30万~40万円ほど必要になります。
屋根塗装の費用相場:50坪
50坪住宅(床面積165平方メートル、屋根面積178平方メートル)の屋根塗装にかかる費用相場は、以下のとおりです。
スレート屋根 |
金属屋根 |
セメント瓦屋根 |
|
ウレタン |
26.7万~35.6万円 |
32.0万~35.6万円 |
32.0万~35.6万円 |
シリコン |
32.0万~44.5万円 |
32.0万~39.2万円 |
40.9万~44.5万円 |
フッ素 |
58.7万~80.1万円 |
58.7万~80.1万円 |
55.2万~62.3万円 |
遮熱 |
58.7万~80.1万円 |
58.7万~80.1万円 |
62.3万~80.1万円 |
上記の金額は塗装にかかる費用のみです。塗装以外の費用(足場代や諸経費など)は、別途30万~40万円ほど必要になります。
屋根塗装の費用を安くする方法
屋根塗装にかかる費用は決して安いとは言えないため、多くの人が「少しでも出費を抑えたい」と考えているのではないでしょうか。
そこでこの章では、屋根塗装の費用を安くする方法を2つ紹介します。
1.外壁と同時に塗装する
1つめの方法は「外壁と同時に塗装する」です。
外壁塗装をするにも屋根塗装をするにも、足場を設置する必要があります。足場仮設にかかる費用は30坪住宅で15万円ほど。外壁と屋根を別々のタイミングで塗装した場合、足場費用だけで30万円ほどかかる計算になります。
しかし、外壁と屋根を同時に塗装すれば足場仮設が一度で済むため、その分費用を抑えられるのです。
屋根塗装の費用を安く抑えたいのであれば、外壁と同時に塗装することをおすすめします。
2.火災保険や助成金を利用できないかチェックする
2つめの方法は「火災保険や助成金を利用できないかチェックする」です。
自然災害によって屋根が破損し、その普及のために屋根塗装が必要とみなされれば火災保険が適用される可能性があります。
ただし、火災保険が適用されるのは、屋根工事に付随して塗装工事が必要とみなされた場合のみ。塗装工事のみでは適用外となるケースがほとんどです。
とはいえ、適用されるかどうかは保険会社の調査によって決まるため、自然災害が原因で屋根工事をするのであれば、試しに調査を依頼してみましょう。
また、遮熱塗料や断熱塗料を使用した屋根塗装であれば、各自治体が実施している助成金制度を利用できる可能性があります。
助成金制度の実施状況は、お住まいの地域の市区町村のホームページにて確認してみましょう。
屋根塗装をするタイミングは?目安となる劣化症状を紹介
この章では、屋根塗装をするべき劣化症状を紹介します。
とはいえ、屋根は外壁と違って直接見て確認することが難しい場所です。地上から双眼鏡を使って屋根を見る、2階の窓から下屋根を見るといった方法で、以下のような劣化症状がないかチェックしましょう。
目安となる劣化症状 |
状態・メンテナンスのタイミング |
塗料の色あせ、剥がれ |
塗膜(塗料の膜)が劣化し始めた状態 症状が悪化する前に業者に相談する |
コケや藻、カビの発生 |
塗膜が劣化して防水性能が低下している状態 早めのメンテナンスが必要 |
屋根材の浮き、反り ズレ、ひび割れ |
防水性能が失われている状態 早めのメンテナンスが必要 |
棟板金の浮き、釘抜け |
スレート屋根や金属屋根の頂上にある板金が劣化している状態 早急なメンテナンスが必要 |
漆喰のひび、剥がれ |
瓦屋根を固定している漆喰が劣化している状態 早急なメンテナンスが必要 |
また、目立った劣化がなくても、築10年以上の建物であれば塗料の効果が薄れている可能性が高いため、早めに点検や塗装メンテナンスをおこないましょう。
屋根塗装は地元のプロに依頼しよう
建物の中でもっとも紫外線や雨風の影響を受ける屋根。定期的に塗装メンテナンスをしなければ屋根材が劣化し、防水性が失われて雨漏りの原因になります。
また、屋根材の劣化がひどい場合や、すでに雨漏りしている場合は塗装では対処できず、葺き替え工事などの大規模工事をしなければいけません。
当然、塗装工事よりも高額な費用がかかるため、屋根塗装は適切なタイミングでおこないましょう。
弊社ルーフカベドクターは、川越市にある地域密着型の外壁・屋根塗装専門店です。無料の建物診断も対応しておりますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。