外壁材の種類ベスト6を発表!価格・性能が一目でわかる比較一覧付き
2022.02.26 (Sat) 更新
外壁リフォームを検討している人は、外壁材選びに悩んでいませんか?一口で「外壁材」と言っても多くの種類があり、それぞれ特徴や性能、価格などが異なります。
そこで本記事では、外壁材の種類についてわかりやすくまとめました。
- 人気の外壁材の種類
- 外壁材の選び方
- 外壁リフォームの工法
- 自宅外壁の見分け方
を詳しく解説します。自宅に合った外壁材を見つけたい人は、ぜひ最後までお読みください。
もくじ
【外壁材の種類】人気があるのは?
この章では、外壁材の性能(下記参照)や耐用年数、価格などの観点から、市場で高い人気を誇る「外壁材の種類ベスト6」を紹介します。
- 防水性:外壁材の中に水が侵入することを防ぐ性能
- 断熱性:熱を遮断して外気温の影響を受けにくくする性能
- 耐震性:地震の揺れに耐えられる、破損しない性能
- 耐火性:熱に強く、燃えにくい性能
- 遮音性:外部の音を遮って、室内に伝わりにくくする性質
- デザイン性:色や質感、模様など、おしゃれで美しい見た目にこだわった性能
- メンテナンス性:劣化要因に強く、維持や管理がしやすい性能
1位:窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメントや繊維質を主原料とした板状の外壁材です。型取りした原料を高温・高圧の窯に入れて硬化させ、表面を塗装して仕上げます。
工場で一定サイズに成型したものを現場で張り付けるため、手間やコストを抑えて工事できることが魅力です。
また、色や柄、素材のバリエーションが豊富なことも人気のポイント。タイル、レンガ、石柄、木目、塗り壁調など、幅広いデザインの外壁材が販売されています。
市場シェア率 |
約80% |
特化した性能(※) |
デザイン性、耐火性、防水性、断熱性、耐震性 |
メンテナンス周期 |
7~10年 |
耐用年数(寿命) |
40年 |
単価相場 |
3,000~5,000円/平方メートル |
※優れた性能順に記載
2位:金属系サイディング(アルミサイディング)
金属系サイディング(アルミサイディング)は、断熱材入りのアルミ鋼板に塗装を施した外壁材です。
アルミサイディングは非常に軽く、建物への負担が少ないことが最大の魅力。地震の揺れに追従し、ひび割れが起こりにくいという特性も兼ね備えています。
また、原料であるアルミニウムは、錆びや凍害(外壁内部の水分の凍結膨張によって起こる劣化現象)に強い素材です。そのため、湿気の多い土地や寒冷地にお住まいの人からも人気を集めています。
市場シェア率 |
約7% |
特化した性能(※) |
耐震性、断熱性、防水性、遮音性 |
メンテナンス周期 |
4~5年 |
耐用年数(寿命) |
40年 |
単価相場 |
4,000~6,000円/平方メートル |
※優れた性能順に記載
3位:モルタル
モルタルは、セメントに砂と水を混ぜ合わせた素材を外壁に塗って仕上げる、いわゆる「塗り壁」と呼ばれるものです。タイルの下地やレンガの目地材、土間の仕上げなど、塗り壁以外の用途として使われることもあります。
モルタル外壁の最大の魅力はデザイン性の高さです。サイディングのように継ぎ目がないため、外壁の形状を問わずに施工可能。コテやローラー、吹き付けなどの工法を用いて、外壁全体にさまざまな模様を作り出せます。
また、モルタルは燃えづらい素材から造られていることもポイント。自宅から出火した場合はもちろん、隣家から出火した場合の「もらい火」による被害も抑えられます。
市場シェア率 |
約5% |
特化した性能(※) |
デザイン性、耐火性、断熱性、防水性 |
メンテナンス周期 |
5~7年 |
耐用年数(寿命) |
30年 |
単価相場 |
1,500~4,000円/平方メートル |
※優れた性能順に記載
4位:金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)
金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)は、鋼板にめっき加工を施した外壁材です。めっきに含まれるアルミニウム・亜鉛・シリコンの働きにより、金属なのに錆びにくいという特性を持っています。
ガルバリウム鋼板は断熱性や遮音性に優れていることが大きな魅力。ただし、断熱・遮音効果を得られるのは、断熱材が貼り付けられている「断熱材一体型」のガルバリウム鋼板のみです。
断熱材を貼り付けていない「ノーマルな鋼板」も販売されているため、ガルバリウム鋼板を選ぶ際は注意してください。
また、ガルバリウム鋼板は非常に軽く、窯業系サイディングの4分の1、モルタルの10分の1程度の重量しかありません。耐震性を重視する人に選ばれやすい外壁材です。
市場シェア率 |
約4% |
特化した性能(※) |
断熱性、遮音性、耐震性、防水性、耐火性、メンテナンス性 |
メンテナンス周期 |
10~15年 |
耐用年数(寿命) |
40年 |
単価相場 |
4,000~6,000円 |
※優れた性能順に記載
5位:ALC
ALCは、セメントや珪石、生石灰などを主原料としたパネル状の外壁材です。別名「軽量気泡コンクリート」と呼ばれるコンクリートの一種で、外壁や内壁(間仕切り壁)、床板、屋根などに幅広く使用されています。
ALCの内部には無数の細かい気泡があり、空気の層が作られることによって外部からの熱を遮断。通常のコンクリートよりも約10倍の断熱性があるため、光熱費の節約にもつながります。
気泡(発砲構造)の効果は断熱性だけではありません。外部の音が室内に伝わりにくく遮音性が高い、コンクリートでありながら水に浮くほど軽量で耐震性に優れているといった特性も兼ね備えています。
市場シェア率 |
1% |
特化した性能(※) |
断熱性、遮音性、耐震性、耐火性、メンテナンス性 |
メンテナンス周期 |
10~15年 |
耐用年数(寿命) |
60年 |
単価相場 |
7,000~15,000円/平方メートル |
※優れた性能順に記載
6位:木質系サイディング
木質系サイディングは、天然の無垢材を使用して造られた板状の外壁材です。表面に塗装を施すことにより、木材の腐食や変色を防いでいます。
木質系サイディングの最大の魅力は、天然木材ならではの温かみのある雰囲気。木目調の窯業系サイディングでは再現しきれない、唯一無二の外壁に仕上がります。
また、天然の無垢材は表面の温度が上がりにくいため、外気温の影響を受けにくいこともポイント。「夏は涼しく、冬は暖かい」そんな過ごしやすい環境で暮したい人におすすめの外壁材です。
市場シェア率 |
1% |
特化した性能(※) |
デザイン性、断熱性、耐震性、耐火性 |
メンテナンス周期 |
7~10年 |
耐用年数(寿命) |
15年 |
単価相場 |
6,000~8,000円/平方メートル |
※優れた性能順に記載
【外壁材の選び方】価格・性能を種類ごとに比較
この章では、外壁材の選び方について解説します。
外壁材は種類によって価格や性能、耐用年数(寿命)などが異なるため、多くの人が「どの外壁材を選べばいいのかわからない」と悩むことでしょう。
そこで、各外壁材の性能や価格を一覧表にまとめました。重視する項目を明確にした上で、外壁材選びの参考にしてください。
窯業系サイディング |
アルミサイディング |
モルタル |
ガルバリウム鋼板 |
ALC |
木質系サイディング |
|
防水性 |
★★☆ |
★★★ |
★★☆ |
★★☆ |
★☆☆ |
★☆☆ |
断熱性 |
★★☆ |
★★★ |
★★☆ |
★★★ |
★★★ |
★★★ |
耐震性 |
★☆☆ |
★★★ |
★☆☆ |
★★★ |
★★★ |
★☆☆ |
耐火性 |
★★★ |
☆☆☆ |
★★★ |
★★☆ |
★★★ |
★☆☆ |
遮音性 |
☆☆☆ |
★★☆ |
☆☆☆ |
★★★ |
★★★ |
☆☆☆ |
デザイン性 |
★★★ |
☆☆☆ |
★★★ |
★★☆ |
★★☆ |
★★★ |
メンテナンス周期 |
7~10年 |
4~5年 |
5~7年 |
10~15年 |
10~15年 |
7~10年 |
耐用年数 |
40年 |
40年 |
30年 |
40年 |
60年 |
15年 |
単価(平方メートル) |
3,000~5,000円 |
4,000~6,000円 |
1,500~4,000円 |
4,000~6,000円 |
7,000~15,000円 |
6,000~8,000円 |
価格重視の人におすすめの外壁材
- モルタル
- 窯業系サイディング
- アルミサイディング
- ガルバリウム鋼板
断熱性・耐震性重視の人におすすめの外壁材
- アルミサイディング
- ガルバリウム鋼板
- ALC
メンテナンス性重視の人におすすめの外壁材
- ガルバリウム鋼板
- ALC
- 窯業系サイディング
デザイン性重視の人におすすめの外壁材
- モルタル
- 木質系サイディング
- 窯業系サイディング
外壁材の候補が決まったら、専門業者に相談してみましょう。
【外壁リフォーム】あなたの自宅に適した工事方法は?
この章では、外壁リフォームの2種類の工事方法について解説します。
- 外壁カバー工法
- 外壁張り替え
それぞれの特徴やメリット・デメリットを踏まえて、どちらの工事方法が自宅に適しているのか検討していきましょう。
外壁カバー工法
外壁カバー工法とは、既存外壁の上に新しい外壁材を張り付ける工法のこと。建物への負担を考慮して、軽量な金属系サイディングを張り付けることが一般的です。
メリット |
・張り替えよりも施工費用が安く、工期も短い(約10~14日) ・断熱性、遮音性が高くなる |
デメリット |
・下地が劣化している、既に雨漏りしている場合は施工できない ・次回のリフォームは張り替えしかできなく、施工費用が高額になる |
費用相場 |
170万〜220万円(30坪住宅の場合) |
外壁張り替え
外壁張り替えとは、既存外壁を撤去して新しい外壁材を張り替える工法のこと。下地が劣化している、雨漏りしている、金属サイディング以外の外壁材を使用したい場合は張り替えがおすすめです。
メリット |
・下地や防湿シートも同時に補修できる ・外壁材が新しくなる分、良い状態を長く維持できる |
デメリット |
・カバー工法よりも施工費用が高く、工期も長い(約14~21日) ・構造上、モルタルやコンクリート外壁には施工できない |
費用相場 |
200万〜300万円(30坪住宅の場合) |
【外壁材の見分け方】あなたの自宅外壁の種類は?
この章では、自宅の外壁材の種類を見分ける方法を解説します。
自宅外壁の種類を把握することで、適切なタイミング・方法で外壁をリフォームすることが可能です。以下の3つの方法から、自宅外壁の種類を判別していきましょう。
①図面を見る
新築時の図面が手元にある場合は、外壁材の種類が明記されていないか確認してください。図面が見当たらないのであれば、次の方法にて判別していきましょう。
②目地の有無で確認する
外壁材の種類は、目地の有無で判別することも可能です。
- 目地がある場合:窯業系サイディング、ALC
- 目地がない場合:モルタル
③外壁の横幅や厚み
外壁材の種類は、外壁の横幅や厚みで判別することも可能です。
- 横幅455mm、厚み12~18mm:窯業系サイディング
- 横幅300~600mm、厚み35~150mm:ALC
上記3つの方法でも判別できない場合は、専門業者に点検してもらいましょう。
外壁の種類についてのまとめ
外壁材にはさまざまな種類があり、特化した性能や価格もバラバラです。何を重視するかによって選ぶべき外壁材も変わるため、専門業者に相談しながら納得いくまで検討することをおすすめします。
弊社ルーフカベドクターは、川越市にある地域密着型の外壁・屋根塗装専門店です。カバー工法や張り替えといった外壁リフォームを含め、施工実績は7,000件以上。長年にわたり、川越市エリアを中心に多くの工事を手掛けてきました。
外壁材の種類によって耐用年数(寿命)は異なりますが、適切なタイミングでリフォームすることによってお家の健康を守ることにつながります。
外壁リフォームを検討している人、外壁材選びに悩んでいる人は、お気軽に弊社までご相談ください。無料の建物診断をしたのち、自宅に合った外壁材や工事方法をご提案いたします。