外壁コーキング工事の費用相場|補修の必要性・時期・DIYなども解説
2022.04.29 (Fri) 更新
サイディングやALCなどの複数のボードを貼って仕上げられた外壁や、窓枠や玄関まわりの隙間に施されているコーキング。別名「シーリング」とも呼ばれています。
外壁材のズレや雨水の侵入を防ぐ役割があり、まさに「外壁工事に欠かせない材料の一つ」と言っても過言ではありません。
では、外壁コーキング工事にかかる費用は一体いくらくらいなのでしょうか?
本記事では、外壁コーキング工事の費用相場をはじめ、補修の必要性やタイミング、DIYによる補修の可否について詳しく解説します。
この機会に、外壁コーキング工事に関する基礎知識を身につけていきましょう。
もくじ
外壁のコーキング工事にかかる費用はいくらくらい?
外壁コーキングの工事方法は、以下の2種類があります。
- コーキング「打ち増し」
- コーキング「打ち替え」
それぞれの工事内容と費用相場を、以下で詳しく見ていきましょう。
コーキング工事1.打ち増し
コーキングの打ち増しとは、古いコーキング材の上に新しいコーキング材を補填する工法のことです。
古いコーキング材を取り除く必要がないため、作業時間や費用が抑えられるというメリットがあります。
とはいえ、打ち増しをしたからといってコーキングの強度が増すわけではありません。2~5年ほどで寿命を迎えるため、業者としっかり相談しながら工事することをおすすめします。
あくまで「上から新しいコーキング材を追加する」のみなので、コーキング材が少しやせ細ってしまったなど軽度の劣化を補修する工法であると覚えておきましょう。
コーキングの打ち増しにかかる費用は、以下のとおりです。
単価 |
700~900円/メートル |
費用相場(※) |
足場工事なし:14万~18万円 足場工事あり:29万~38万円 |
※一般的な住宅(継ぎ目の長さ200メートル)で計算
コーキング工事2.打ち替え
コーキングの打ち替えとは、古いコーキング材を取り除いて新しいコーキング材を充填する工法のことです。
古いコーキング材を取り除いて目地を清掃し、プライマー(下地剤)を塗布する作業が必要なため、打ち増し工法よりも作業時間や費用はかかります。
とはいえ、耐久性や防水性が高まることは間違いありません。寿命は10年前後、長ければ15年ほどなので、打ち増し工法を2度行うよりも効率的と言えるでしょう。
コーキングの打ち替えにかかる費用は、以下のとおりです。
単価 |
900~1,200円/メートル |
費用相場(※) |
足場工事なし:18万~24万円 足場工事あり:33万~44万円 |
※一般的な住宅(継ぎ目の長さ200メートル)で計算
打ち増し・打ち替えどちらであっても、建物全体のコーキング工事をするには足場を設置する必要があります。
建物の大きさによって異なりますが、足場工事にかかる費用は15万〜20万円ほど。決して安い金額ではありません。
「できるだけコストを抑えてコーキング工事をしたい」という人は、外壁塗装と同時にコーキング工事をしてみてはいかがでしょうか。
足場費用が1回分で済むため、家計への負担が減りますよ。
外壁コーキング工事の必要性とは?
先に外壁コーキング工事の費用相場についてお伝えしましたが、「思ったよりも高いな」と感じた人は決して少なくないはず。中には「工事しなくても問題ないでしょ」と考えている人もいるかもしれませんね。
しかし、外壁にとってコーキング工事は非常に重要な工事の一つです。コーキングとは何なのか、コーキングにはどんな役割があるのかを、以下で詳しく解説します。
コーキングとは
そもそもコーキングとは、乾燥するとゴムのような弾力性のある物質に変化する材料のこと。外壁に使用される主なコーキング材は以下の3種類があります。
コーキングの種類 |
特徴 |
変成シリコン |
耐久性や耐候性に優れており、上から塗装可能。外壁だけでなく、水周りにも使用できる万能なコーキング材。 耐用年数は10〜15年ほどと3種類の中でもっとも長い。 |
ポリウレタン |
耐久性や密着性、弾力性に優れており、ひび割れ補修にも使用されるコーキング材。 耐用年数は5〜10年ほど。 |
水性アクリル |
湿った箇所への施工、硬化後に塗装も可能。3種類の中でもっとも低価格だが、耐久性の低さから現在はあまり使用されていない。 耐用年数は10年ほど。 |
現在、外壁にもっとも使用されているコーキング材は「変成シリコン」です。
ただし、外壁の状態に合わせて「ポリウレタン」や「水性アクリル」を使用する場合もあります。使用するコーキング材の種類を専門業者に事前確認しておくと安心でしょう。
外壁におけるコーキング材の役割
外壁におけるコーキング材の役割として以下の2つがあげられます。
- クッション性:外部からの衝撃を受け止めて外壁材のズレやひび割れを防ぐ
- 防水性:外壁材の継ぎ目や窓まわりの隙間を埋めて雨水の侵入を防ぐ
外壁はもちろん、建物全体を守るために欠かせないコーキング材。劣化が進行するにつれて建物に大きな影響をあたえるため、定期的に補修しなければいけません。
では、どのようなタイミングで外壁コーキング工事をすればよいのでしょうか。次の章で詳しく解説します。
外壁のコーキング工事をするタイミングは?
コーキング材は紫外線や雨風、地震の揺れなどの影響を受けることにより、日ごとに劣化していきます。
コーキング材に現れる主な劣化症状は下記の4つです。
- ひび割れ
- 剥がれ
- 肉やせ
- 破断(亀裂)
これらの劣化症状が現れたら外壁コーキング工事をするタイミングになります。それぞれの症状を順番に見ていきましょう。
1.ひび割れ
コーキング材のひび割れは、コーキング材が硬くなり始めているサインです。
初期段階の劣化ではありますが、硬くなったコーキング材は伸縮性が失われ、建物の動きに追従できなくなって外壁材がズレやすくなります。
外壁材が傷むのを防ぐためにも、2〜3年以内にはコーキング工事を行いましょう。
また、ひび割れを放置するとコーキング材はさらに硬くなり、やがて破断(亀裂)を起こします。
コーキング材の破断(亀裂)については後ほど詳しく説明しますが、外壁材や建物が受けるダメージはひび割れよりも大きいです。
当然、工事費用も高額になるため、ひび割れを見つけたタイミングでコーキング工事を検討することをおすすめします。
2.剥がれ
コーキング材の剥がれは、ひび割れが進行することにより起こる劣化症状です。
下地がむき出しの状態になっているので雨水が浸み込みやすく、やがて雨漏りが起こる恐れがあります。
被害が大きくなる前に、早めにコーキング工事を行いましょう。
また、コーキング材の剥がれは、下記のような施工不良によって起こる場合もあります。
- プライマー(下地剤)の塗布が不十分である
- 古いコーキング材を取り除いた後の清掃が不十分である
- 施工場所に適した種類のコーキング材を使用していない
施工後数年でコーキング材が剥がれてきたら、経年劣化ではなく施工不良を疑ってください。
そして、すぐに信頼できる専門業者に点検を依頼しましょう。
3.肉やせ
コーキング材の肉やせは、コーキング材の寿命を迎えたサインです。
肉やせとは、経年劣化によってコーキング材がやせ細ってしまった現象のこと。目地に対してコーキング材の厚みが明らかに減っている状態です。
コーキング材が肉やせすると外壁との間に隙間が生まれ、雨水が侵入しやすくなります。そのまま放置しておくと雨漏りにつながるため、早急にコーティング工事をしてください。
特に雨量が多い梅雨や台風シーズンは雨漏りする可能性がより高くなるため、冬から春にかけて点検・補修することをおすすめします。
4.破断(亀裂)
コーキング材の破断(亀裂)は先ほどもお伝えしたとおり、ひび割れがさらに悪化した劣化症状です。
細かいひび割れとは違い、破断(亀裂)はコーキング材が大きく断ち切れている状態。危険度の高い劣化症状のため、早急にコーティング工事をする必要があります。
コーキング材の一般的な寿命は10年ほどです。しかし、住居環境によっては寿命よりも早く劣化する恐れもあるため、日頃から外壁やコーキング材の様子をチェックするとよいでしょう。
外壁のコーキング工事はDIYできるの?
「外壁のコーキング工事はDIYできるのでは?」と考える人も多いようですが、結論から言うとおすすめはできません。
たしかにホームセンターなどには、外壁コーキング工事に必要な材料が販売されています。そのため、絶対にDIYできないとは言い切れません。
しかし、DIYによるコーキング工事は、下記のようなリスクを伴うことがあります。
- 高所作業の場合は落下事故につながる恐れがある
- 自宅外壁に合った材料を選べない恐れがある
- 適切な方法で作業できず失敗する恐れがある
外壁コーキング工事のDIYは危険な上、失敗するリスクも高いです。大切な自宅を守るためにも、外壁のコーキング工事は専門業者に任せましょう。
外壁コーキング工事は川越市のルーフカベドクターにお任せ!
外壁コーキング工事は、外壁材や建物全体の健康を守るために欠かせない工事。とはいえ、決して安い費用ではないため、外壁塗装と一緒に工事してコストダウンを狙いましょう。
弊社ルーフカベドクターは、川越市にある地域密着型の外壁・屋根塗装専門店です。外壁のコーキング工事を含め、施工実績は7,000件以上。長年にわたり、川越市エリアを中心に多くの工事を手掛けてきました。
無料の建物診断も実施しておりますので、コーキング工事や外壁塗装を検討している人はお気軽にお問い合わせください。