シリコン塗料は外壁塗装で人気!メリット・デメリットや注意点は?
2022.07.30 (Sat) 更新
住宅用で使われている塗料の中でも、コスパや性能面で人気を集めているのが「シリコン塗料」です。
シリコン塗料を外壁塗装に利用しようか考えている人の中には、どのようなメリット・デメリットがあるのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、シリコン塗料に関して以下の点を中心に解説していきます。
- シリコン塗料を外壁に利用するメリット・デメリット
- シリコン塗料が適している人・適していない人
- シリコン塗料を使った外壁塗装の費用相場
- 他の塗料との違い
- 外壁塗装前に知っておきたい注意点
外壁塗装を行う前にシリコン塗料に関して詳しくなっておくことで、業者へ工事の依頼をする際に役立つこと間違いありません。外壁塗装を検討している方や、シリコン塗料に関して気になっている方は参考にしてくださいね。
もくじ
- シリコン塗料とは?
- シリコン塗料を外壁に使うメリット
- ツヤ感が長くもつ
- 耐熱性に優れている
- 耐水性に優れている
- 湿気を通さず放出しやすい
- 塗料の寿命が長い
- 耐用年数に優れてコスパ抜群!
- 商品の種類が多く選択肢が多い
- シリコン塗料を外壁に使うデメリット
- ひび割れすることがある
- より耐用年数が長い塗料もある
- 商品ラインナップが多く塗料選びが難しい
- DIYには不向き
- シリコン塗料が適している人・適していない人
- シリコン塗料が適している人の特徴
- シリコン塗料が適していない人の特徴
- シリコン塗料を使った外壁塗装の費用相場
- シリコン塗料と他の塗料の違い
- シリコン塗料を使って外壁塗装をする前に知っておきたい注意点
- 耐用年数が長いものを選ぶ
- シリコンの含有量に注意
- 専門業者と相談して選ぶのがおすすめ
- シリコン塗料を使った外壁塗装ならルーフカベドクターへお任せください!
シリコン塗料とは?
シリコン塗料とは、アクリルをベースとしており、シリコン樹脂を混ぜ合わせて作られた塗料のことです。
シリコン塗料は日本の戸建て住宅の外壁によく使われており、塗料のシェア率ではNo.1とも言われています。
住宅の外壁の他にも、シャンプーやファンデーションなどの化粧品、医療用機器などにも使われているのがシリコン樹脂の特徴です。
シリコン塗料を外壁に使うメリット
外壁塗装にシリコン塗料を使う場合、耐熱効果や耐水効果を期待できたり、塗料の寿命が長かったりなど様々なメリットがあります。
実際にどのようなメリットがあるのか、具体的にみていきましょう。
ツヤ感が長くもつ
シリコン塗料を外壁に使うことで、外壁全体にツヤ感を出すことが可能です。シリコン塗料の耐久性能を調べた実験では、2年間暴露を行った後でもツヤや光沢に変化は見られなかったという研究結果も出ています。
太陽などの光を反射してツヤツヤとした外観になるので、常に住宅を綺麗に保ちたいとお考えの方に適している塗料と言えるでしょう。
耐熱性に優れている
シリコン塗料に使われている素材である「シリコン樹脂」は、耐熱性能に優れていることで知られています。
実験では、最高200℃まで熱分解を起こさずに変色がみられなかったという研究結果が出ており、 直射日光が降り注ぎ温度が上がりやすい外壁にはぴったりの塗料と言えるでしょう。
耐水性に優れている
シリコン塗料は、耐水性に優れており雨水などを長期にわたって弾いてくれます。
外壁にシリコン塗料を使うことで、雨水や雪などが住宅内部に侵入することを防ぎ、建物内部の腐食を防ぐことも可能です。
湿気を通さず放出しやすい
シリコン塗料は、湿気を通さず放出しやすい性質を有しています。
そのため住宅内部には湿気を通すことなく、内部にたまった湿気を放出することで、カビの発生を防ぎ健康的な暮らしを送るために役立ちます。
塗料の寿命が長い
シリコン塗料は、外壁に使われている塗料の中でも寿命が長持ちする特徴を有しています。
一般的な住宅の外壁に使われている塗料である、アクリル・ウレタンとシリコンの耐用年数を比較した表が以下の通りです。
このようにアクリルと比較しても5年、ウレタンと比較しても3年以上の耐用年数があります。(なおこれはあくまでもメーカー推奨の耐用年数であり、使用状況や環境によって塗料の寿命は異なるので注意してください。)
耐用年数に優れてコスパ抜群!
他の塗料と比べても耐用年数に優れているのに加えて、シリコンは安価でコスパにも優れています。
とにかくコスパを重視したい人や、外壁塗装にお金をかけたくない人は、安く長持ちしてくれるシリコン塗料がおすすめです。
商品の種類が多く選択肢が多い
日本の外壁塗装で使われている塗料の中でもシェア率No.1を誇っているシリコン塗料は、商品の種類が多く選択肢が多いのも魅力的なポイントです。
人気がない塗料は商品数も少ないため、色や性能などで妥協しなければなりません。しかし商品の種類が多いシリコン塗料であれば、豊富なラインナップの中から色や性能面で納得のいくものを選ぶことができます。
シリコン塗料を外壁に使うデメリット
シリコン塗料を外壁に使う場合、メリットだけではなくデメリットもあります。
どのようなデメリットがあるのか、以下で詳しくみていきましょう。
ひび割れすることがある
シリコン塗料は、寿命を迎えるとひび割れしやすいという性質があります。
シリコンは軟性性質のため寿命を迎えるまでは、柔らかさを維持しつつ外壁を守ってくれます。しかし直射日光や雨風にさらされることで経年劣化するため、最初は柔らかかったシリコンが少しずつ固まってしまうのです。
そのため耐用年数を超えて使い続けると、外壁が固まってひび割れてしまいます。ひび割れは雨漏りなどの原因になるため、寿命を迎えたらすぐに外壁を塗料で塗り直さなければなりません。
より耐用年数が長い塗料もある
外壁に使われる塗料の中には、ハイブリット塗料(耐用年数約15年)やフッ素系塗料(耐用年数約13〜15年)のように、シリコン塗料よりも耐用年数が長いものもあります。
しかしどれもシリコン塗料より高かったり、耐用年数が長すぎて家の他の部分のメンテナンスサイクルと合わず不便だったりするため、総合的にはシリコン塗料の方が優れていると言えるでしょう。
商品ラインナップが多く塗料選びが難しい
外壁塗装でもっとも人気であるシリコン塗料は、商品ラインナップが多く塗料選びが難しいのもデメリットといえます。
シリコン塗料に関する専門的な知識を有していない人にとっては、どれを選べば良いのか分からないケースがほとんどです。もっとも外壁塗装の工事を依頼する専門の業者に聞けば、どのシリコン塗料がご自宅に最適か必ず説明してくれます。
外壁塗装が初めてで「どのシリコン塗料を選べばよいのかわからない」と不安な人は、経験豊富な業者に相談するのがおすすめです。
DIYには不向き
シリコン塗料を正しく使うためには、専門的な技術と知識が必要となります。そのためDIYで外壁塗装をしようと検討している人には、シリコン塗料は不向きです。
外壁塗装に関して詳しくない一般の方がシリコン塗料を気軽に使ってしまうと、塗装に失敗して無駄な費用がかかってしまう可能性もあります。
外壁塗装に関して経験豊富な業者に依頼すれば、塗装に失敗する心配もないので安心です。
シリコン塗料が適している人・適していない人
ここではシリコン塗料が適している人・適していない人の特徴について、詳しく解説していきます。
シリコン塗料が適している人の特徴
シリコン塗料が適している人の特徴は以下のとおりです。
【シリコン塗料の利用が適している人の特徴】
- できるだけ価格を抑えたい
- 今後10年以上今の家に住む予定がある
- 耐用年数だけではなくコスパも重視している
- ツヤ感がある外観を好んでいる人
シリコン塗料を利用する最大のメリットは、性能が優れているにも関わらず費用が安い点です。そのためコスパを重視している人や、できるだけ長持ちして欲しい人に適している塗料といえます。
また他の塗料とは異なり、シリコン塗料を使うと独特なツヤ感のある外観に仕上がります。ツヤツヤした外観を好んでいる人にも、シリコン塗料は適しているといえるでしょう。
シリコン塗料が適していない人の特徴
シリコン塗料が適していない人の特徴は以下のとおりです。
【シリコン塗料の利用が適していない人の特徴】
- 近いうちに現在の家から引っ越す予定がある
- シリコン塗料よりも長い耐用年数の塗料を望んでいる
シリコン塗料の耐用年数は約15年程度のため、近いうちに現在の家から引っ越す予定がある人には適していません。
またシリコン塗料よりも値段は高くなってしまいますが、耐用年数がより長いハイブリッド塗料やフッ素塗料なども存在します。
それだけお金がかかってもより長い耐用年数の塗料がいいという人は、シリコン塗料よりもハイブリッド塗料やフッ素塗料がおすすめです。
シリコン塗料を使った外壁塗装の費用相場
シリコン塗料の費用相場は、2,000〜3,000円/㎡です。
一般的な住宅の外壁面積は約100〜200㎡なので、業者に外壁塗装を依頼した場合約70〜150万円前後がシリコン塗料を利用した場合の費用相場となります。
シリコン塗料と他の塗料の違い
外壁塗装工事を考えている人の多くは、シリコン塗料だけではなく他の塗料の利用も検討しているのではないでしょうか。
そこでシリコン塗料と他の塗料の特徴を以下にまとめたので、どの塗料を利用するか検討する際の参考にしてください。
塗料名 |
塗料の特徴 |
シリコン |
・シェア率No.1 ・コスパが高く機能面も優れている ・耐用年数は約13年前後 |
アクリル |
・最も低価格な塗料 ・耐用年数が約5年前後のため頻繁に塗り直さなければならない |
ウレタン |
・耐用年数は約10年前後 ・シリコン塗料より若干価格が安い ・ 木造から鉄筋コンクリートまで利用できる ・雨や直射日光など外的な要因に対してはシリコンよりも弱い |
ラジカル |
・耐用年数は約15年前後とシリコンよりも若干長い ・取り扱うためには専門的な科学技術や知識が必要 ・取り扱いに難があるため利用している業者が少ない |
フッ素 |
・アリオ年数は約15年前後とシリコンよりも若干長い ・主に海外で使われている塗料のため日本の住宅に適しているかは不明 |
無機系 |
・公共物や海の近くの建物に使われている塗料 ・耐用年数は20年を超えているが、メンテナンスサイクルが他のものとあわないため一般住宅には不向き |
シリコン塗料を使って外壁塗装をする前に知っておきたい注意点
シリコン塗料を利用して外壁塗装工事を行う場合、どのような点に注意すれば良いのか解説していきます。
耐用年数が長いものを選ぶ
シリコン塗料は、水性と油性の2種類がありそれぞれ耐用年数も異なります。
水性のシリコン塗料は耐用年数が約10年前後で、油性のシリコン塗料の耐用年数は約13〜15年です。シリコン塗料には様々な種類があるため、できるだけ対応年数が長い油性のものを選びましょう。
シリコンの含有量に注意
シリコン塗料を利用する場合、シリコンの含有量に注意してください。
なぜならシリコンの含有量が少ないものと多いものを比較すると、利用年数や機能面で大きな違いが生じるからです。
特に人気のシリコン塗料では、シリコンの含有量を少なくすることで、商品の価格を安くしているものもあります。安いシリコンにつられてしまうと、耐用年数は短く結果的に損をしてしまう場合もあるので必ずシリコンの含有量を確認するようにしましょう。
専門業者と相談して選ぶのがおすすめ
外壁塗装において優れた性能を有しているシリコン塗料ですが、商品の種類も多く専門的な知識がなければ、どれがご自分の住宅に適しているか選ぶことは難しいです。
シリコン塗料に関して精通している専門業者に相談すれば、外壁の劣化状況やご自宅の環境・季節に応じて最適な種類のものを選んでくれます。
どの塗料を選べばよいのかわからない、もしくはどのシリコン塗料がご自宅に適しているか判断できないと悩んでいる人は、専門業者に相談しましょう。
シリコン塗料を使った外壁塗装ならルーフカベドクターへお任せください!
商品の種類も多くコスパに優れているシリコン塗料は、大事なお家を守るための塗料として多くの人に選ばれています。
しかし種類が多すぎるため、専門的な知識を有していない人ではご自身の住宅に適しているものを選ぶのは難しいと言えるでしょう。
- どの塗料を使って外壁塗装をすればよいか分からない
- シリコン塗料を検討しているがどれにすればよいか迷っている
- 信頼できる業者に外壁塗装の工事をお願いしたい
このようにお考えの方は、ルーフカベドクターへお任せください。ルーフカベドクターでは、シリコン塗料に精通している経験豊富な職人が塗装工事を行なっております。
また工事前には入念な調査を行うため、外壁の状況や周囲の環境を考慮した最適の塗料の種類を提案いたします。