クリア塗装を外壁に使用するときのメリット・デメリットは?注意点も解説
2022.09.27 (Tue) 更新
ツヤのある仕上がりが特徴のクリア塗装。無色透明な塗料で、外壁の柄やデザインがそのまま活かせる人気のメンテナンス方法です。
しかし、外壁の状態によってはクリア塗装が使用できないケースもあります。
そこで本記事では、下記のポイントについてわかりやすく解説しています。
- クリア塗装とは?
- クリア塗装を外壁に使用するメリット・デメリット
- クリア塗装が適している外壁材
- クリア塗装を外壁に使用するときの相場や注意点
クリア塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。
もくじ
クリア塗装とは
クリア塗装とは、顔料が含まれていない無色透明な塗料を使う塗装工事のことを指します。
クリア塗料の種類は、一般的な塗料と同じく「アクリル系」「ウレタン系」「シリコン系」「フッ素系」の4種類。耐用年数は種類によって異なります。
塗料の種類と耐用年数
- アクリル系 3~8年
- ウレタン系 5~10年
- シリコン系 10~12年
- フッ素系 12~15年
クリア塗装を外壁に使用するメリット
まずは、クリア塗装を外壁に使用するメリットを4つ紹介します。
外壁の美観が保てる
クリア塗装は無色透明のため、外壁のデザインをそのまま活かせます。新築の際こだわった外壁を、他の色で塗りつぶしたくない人におすすめです。
外壁に光沢が出る
クリア塗装を外壁に使用すると、光沢のある仕上がりになります。ツヤの度合いにもさまざまな種類があるので、施工例やサンプルなどを見せてもらうとよいでしょう。
外壁を保護できる
クリア塗装も一般的な外壁塗装と同じように、外壁の耐久性を高めたり、雨の侵入を防いだり、外壁を保護する働きがあります。
塗料によって、耐水性が高いものやUVカット効果に優れているものなど特性があるので、住環境に応じたものを選びましょう。
比較的安価に塗装できる
一般的な外壁塗装に比べて、安く施工できるのもクリア塗装のメリットです。
通常の塗装では、下塗り、中塗り、上塗りと3回に分けて仕上げる必要がありますが、クリア塗装は下塗りが不要です。塗装が2回で済むため、費用を安くおさえられます。
チョーキング現象を抑えられる
チョーキング現象とは、手で触ると白い粉がつく現象です。塗料が劣化して、顔料が表面に浮き出てくることで起こります。
クリア塗装には顔料が含まれていないので、このようなチョーキング現象が起こる心配がありません。
クリア塗装を外壁に使用するデメリット
通常の塗装に比べると安く施工でき、チョーキング現象の予防にもなるクリア塗装ですが、下記のようなデメリットもあります。
劣化状況が見える
クリア塗装のデメリットは、無色透明なため外壁の劣化を隠せないことです。
ヒビや塗膜の剥がれがあったり、色あせていたりすると、そのまま透けて見えてしまいます。またチョーキング現象が起こっている外壁に重ねると白ぼけした仕上がりになるため、こちらもおすすめしません。
クリア塗装は、外壁の劣化が進んでしまう前に行うことが大切です。
外壁によっては剥がれが起こることもある
光触媒やフッ素塗料など、コーティングが施されている外壁にクリア塗装をすると、剥がれが起こる可能性があります。つるつるしたコーティング面には塗料が定着しにくいためです。
塗料には相性があるため、現在の外壁にコーティング剤が使われていないかをチェックする必要があります。
クリア塗装が適している外壁材
クリア塗装に適している外壁材は「サイディング」「モルタル」「コンクリート」「木材」の4種類です。それぞれ詳しく説明します。
サイディング
サイディングとは、セメント質と繊維質からできた外壁材。日本の住宅でもっとも採用されており、色やデザインが豊富です。
レンガ調やタイル調などおしゃれなデザインも多いので、デザイン性を維持できるクリア塗装が適しています。
モルタル
モルタルとは、セメントと水を混ぜた建築材料です。表面に凹凸を出すことで意匠性の高いデザインができますが、汚れがつきやすいのがデメリット。
モルタル専用のクリア塗料でコーティングすれば、汚れがつきにくくなりモルタル独自の風合いをより長く楽しめるでしょう。
コンクリート
コンクリートとは、セメントと水、砂、砂利を混ぜた建築材料です。無機質で素朴な風合いが特徴ですが、そのままだと汚れがつきやすく雨水も侵入しやすいため、塗装して表面を保護する必要があります。
打ちっぱなしのコンクリートは簡単に塗り替えができないため、耐久性に優れたクリア塗装がおすすめです。
木材
クリア塗装は外壁だけでなく、ウッドデッキや窓枠などの木材にも使用できます。クリア塗装をすることで塗膜を作り、コケやカビを防ぐのに役立ちます。
クリア塗装を外壁に使用するときの注意点
クリア塗装を使用するときに気をつけておきたいことは以下の2点です。
特殊コーティングの外壁には向かない
クリア塗装は、光触媒や撥水処理などコーティングが施されている外壁には使用できません。塗料がうまく密着しないため、塗装をしてもすぐに剥がれてしまうおそれがあります。
築10年以上でも、色あせやチョーキング現象がみられない場合は、外壁にコーティングが施されている可能性があります。実際に施工が可能かどうかは、業者に判断をあおぎましょう。
外壁材の状態によっては施工できない
外壁にクラックやチョーキング現象が発生していると、クリア塗装ができないことがあります。
クラックとは外壁にできるひび割れのことで、クリア塗装にはクラックを補修するような効果がありません。またチョーキング現象が起こっている外壁にクリア塗装を施すと、剥がれなどのトラブルがおこる可能性も。
外壁の劣化が進んでいる場合は、クリア塗装ができないこともあるため注意しましょう。
クリア塗装を外壁に使用するときの費用相場
クリア塗装の相場は、一般的な戸建て住宅で60~140万円です。実際にかかる費用は外壁の状態や施工業者によって大きく異なるため、詳細な価格が知りたい場合は業者に問い合わせてみましょう。
また塗料の種類によっても費用は変わってきます。耐久性が高い塗料ほど、費用も高くなっています。種類別の単価を下記にまとめましたので、こちらもあわせて参考にしてください。
塗料 |
単価/㎡ |
アクリル系 |
1,000~1,800円 |
ウレタン系 |
1,500〜2,500円 |
シリコン系 |
2,000〜3,500円 |
フッ素系 |
3,000〜4,800円 |
クリア塗装はプロに依頼を
クリア塗装のDIYはおすすめしません。外壁塗装には、下準備や足場の設置などさまざまな工程があり、知識のない人が作業をすると剥がれや浮きなどのトラブルにつながります。
美しく仕上げるなら、外壁塗装の専門業者に依頼するのが確実です。
クリア塗装なら川越市のルーフカベドクターにお任せ!
クリア塗装は、外壁の柄やデザインを活かせるメンテナンス方法です。2回の塗装で済むため、通常の塗装に比べると安く施工できるのも人気の理由となっています。
ただし、無色透明なので、ヒビや剥がれなど劣化が進んでいる外壁には向きません。また特殊なコーティングが施されている外壁に重ねると剥がれが発生することも。
クリア塗装を使用する際は、現在の外壁の状態や塗料の相性を確認する必要があります。
ルーフカベドクターは、埼玉県川越市エリアを中心とした地域密着型の外壁塗装の専門業者です。クリア塗装をはじめ、施工実績は7,000件を超えています。
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