倉庫(物置)の外壁塗装のタイミングは?目安となる劣化症状や費用相場も解説
2022.10.21 (Fri) 更新
倉庫(物置)を長く使うには建物同様、塗装によるメンテナンスが欠かせません。しかし、塗装のタイミングがわからないという方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、倉庫の外壁塗装について下記のポイントを中心に解説しています。
- 倉庫(物置)の外壁塗装のタイミング
- 倉庫の外壁塗装工事が必要な劣化症状
- 倉庫の外壁塗装工事にかかる費用相場は?
- 倉庫の外壁塗装は自分でできる?
- 倉庫の外壁塗装を安く抑えるには
「倉庫の外壁塗装はどうすればよいの?」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。
もくじ
倉庫(物置)の外壁塗装のタイミング
倉庫の外壁塗装のタイミングは、住宅の場合と同じで10年に1回が目安となります。
ただし、使われている塗料によって耐用年数は異なります。塗料の種類と耐用年数はこちらを参考にしてください。
耐用年数 |
|
アクリル |
6~8年 |
ウレタン |
7~10年 |
シリコン |
10~13年 |
ラジカル |
10〜15年 |
フッ素 |
15~20年 |
遮熱・断熱 |
10~15年 |
光触媒 |
10〜20年 |
無機 |
20~25年 |
初期の塗装にはウレタン系の塗料が使われていることが多いです。何の塗料が使われているかを取扱説明書で確認してみましょう。
倉庫の外壁塗装の耐用年数【メーカー別】
ここからは、メーカー別の特徴や耐用年数を紹介します。
イナバ物置
「100人乗っても大丈夫」でおなじみのイナバ物置は、耐食性に優れた高級焼付ウレタン塗装で仕上げられています。環境にやさしい粉体塗装を採用しているのが特徴です。
再塗装のタイミングについて公式サイトに明記されていませんが、一般的なウレタン塗料の耐用年数(7~10年)を目安にするとよいでしょう。
ヨド物置
物置業界で唯一、鋼板から製品までの一貫生産を行っているヨドコウ。
ヨド物置には、耐久性に優れたガルバリウム鋼板の上に、ヨドコウ独自の合成樹脂塗料による2重焼付塗装が施されています。
塗装の耐用年数については、こちらもメーカーから明示はされていません。アクリルやウレタンなど一般的な合成樹脂塗料の耐用年数(6~10年)を参考にしてください。
タクボ物置
タクボ物置ではサビに強い特殊亜鉛鋼板の上に、焼付アクリル塗装が施されています。
環境や普段のお手入れの頻度によっても変わってきますが、一般的なアクリル塗料の耐用年数(6~8年)を目安にするとよいでしょう。
倉庫の外壁塗装工事が必要な劣化症状
耐用年数を超えていなくても、以下のような劣化症状が見られたら塗装を検討しましょう。
- 屋根にサビが発生している
- 塗装の色が薄くなっている
- 触ると手に白い粉が付く
それぞれ詳しく解説します。
屋根にサビが発生している
屋根のサビを放置していると、サビの進行が進んで穴が空き、雨漏りの原因になります。
一旦サビが発生すると劣化が急速に進むこともあるため、屋根にサビを見つけた場合は早急に対処することが大切です。
塗装の色が薄くなっている
塗装の色あせも劣化症状のひとつです。外観が古ぼけて見えてしまうだけでなく、塗装の劣化により防水性が低下している可能性があります。
触ると手に白い粉が付く
触ると手に白い粉が付く状態を「チョーキング現象」といいます。雨や紫外線の影響を受け塗膜が劣化し、顔料が粉状になって現れている状態です。
比較的見つけやすい劣化症状なので、触って確かめてみましょう。
倉庫の外壁塗装工事にかかる費用相場は?
倉庫の外壁塗装の相場は、1坪タイプの場合で2~4.5万円前後です。
塗料の種類や外壁の劣化状態、倉庫のサイズによって変わってくるので、詳細は見積もりを依頼しましょう。
なお、塗料別の施工費用は下記を参考にしてください。
施工費用/㎡ |
|
アクリル |
1,500~1,800円 |
ウレタン |
1,700~2,200円 |
シリコン |
2,300~3,000円 |
ラジカル |
2,500~3,000円 |
フッ素 |
3,800~4,800円 |
遮熱・断熱 |
3,000~4,500円 |
光触媒 |
4,200~5,000円 |
無機 |
4,500~5,500円 |
倉庫の外壁塗装を行うときの流れ
倉庫の外壁塗装の大まかな流れは、以下のとおりです。
- 高圧洗浄
- サビ落とし(ケレン)
- 養生
- 塗装(下塗り・中塗り・上塗り)
それぞれ簡単に説明します。
1. 高圧洗浄
まずは倉庫に付着している古い塗膜やコケ、カビなどの汚れを高い水圧で洗い落とします。塗料の密着をよくして、耐久性を持続させるために必要な工程です。
2.サビ落とし(ケレン)
サビが残っていると、塗料がうまく密着しません。「塗料が剥がれる」「早期に劣化がはじまる」などのトラブルにつながってしまうため、サビをキレイに落とす下地処理の作業が必要になります。
3.養生
養生とは、塗料を塗らない箇所を保護するためにビニールやテープで覆う作業のことです。塗料が付着するのを防ぎ、塗り分けの境界線をきれいに出す役割もあります。
4.塗装(下塗り・中塗り・上塗り)
塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回に分けて行なうのが一般的です。
最初の塗装を「下塗り」といい、このあとに重ねる塗料をしっかり密着させる下地の役割があります。下塗り後は、仕上げ塗料を「中塗り」「上塗り」の2回に分けて重ね塗りします。
仕上げ塗料を2回に分けて塗ることで、塗り残しを防ぎつつ、適正な膜厚を出すことが可能です。
倉庫の外壁塗装は自分でできる?
倉庫の外壁は、家の外壁よりも面積が少ないため簡単そうと思われる方も多いでしょう。しかし、倉庫の外壁塗装を自分でやるのは、おすすめしません。
倉庫の外壁は表面がツルツルとした素材であることが多く、ムラなく仕上げるには相当な技術が必要になるからです。
またサビが発生している場合は、ケレンと呼ばれるサビ落とし作業も必須です。ケレン作業は材質や劣化状況に応じて適切に行わなければ、かえって外壁を傷つけてしまうこともあります。「きれいに仕上げたい」という方は、外壁塗装業者に依頼することをおすすめします。
倉庫の外壁塗装を安く抑えるには
家の外壁や屋根の塗装と一緒に依頼すれば、倉庫の外壁塗装を安く抑えられる可能性があります。交渉次第では、家の外壁や屋根で余った塗料を使うなどして、安くしてもらえるかもしれません。
倉庫単体の場合は、どうしても費用が高くなりがちです。家の外壁塗装のタイミングと併せて、施工してもらうようにしましょう。
倉庫の外壁塗装なら川越市のルーフカベドクターにお任せ!
倉庫も住宅の外壁と同様に、塗装によるメンテナンスを施すことで寿命を延ばせます。「倉庫の屋根がサビてきた」「触ると手に粉が付く」など、劣化症状を見つけたら再塗装を検討しましょう。
できるだけ安く抑えたいという方は、家の外壁や屋根とまとめて施工するのがおすすめです。交渉次第で、倉庫単体で依頼するよりもお得になる可能性があります。
ルーフカベドクターは、埼玉県川越市エリアを中心とした外壁・屋根塗装専門業者です。
倉庫の外壁塗装を含め、施工実績は7,000件以上。創業から45年にわたり数多くのお悩みを解決してきました。
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