外壁劣化で補修が必要な症状とは?補修方法と費用相場も解説
2022.11.27 (Sun) 更新
外壁は紫外線・雨風など外部環境の影響を直接受けます。住まいのなかでもダメージを受けやすい箇所のため、劣化症状が見られたら早めの補修が大切です。
本記事では、外壁劣化の補修について下記のポイントをまとめました。
- 外壁が劣化する原因
- 補修が必要な外壁の劣化症状
- 外壁劣化を放置しておくとNGな理由
- 外壁劣化の補修方法と費用相場
「外壁の劣化が気になりはじめた」という方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
外壁が劣化する原因
外壁が劣化する主な原因は、太陽光と雨風です。紫外線と熱によって塗膜表面が分解されてしまうため、よく日の当たる箇所は劣化が進みやすい傾向にあります。
また台風や豪雨などで強い風や雨を受けると、建物自体の劣化を促進させてしまいます。
なお、外壁に使われる塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ耐用年数が異なります。耐用年数を過ぎる頃から劣化症状が目立ってくるため、以下を目安にしてください。
塗料別の耐用年数
- アクリル 6~8年
- ウレタン 7~10年
- シリコン 10~13年
- ラジカル 10〜15年
- フッ素 15~20年
- 遮熱・断熱 10~15年
- 光触媒 10〜20年
- 無機 20~25年
経過観察でも問題ない外壁の劣化症状
外壁塗装の劣化が始まると、色あせやひび割れなどさまざまな症状が現れます。
まずは、比較的緊急度の高くない劣化症状からご紹介します。
汚れ
外壁が汚れる原因は、おもに空気中に含まれるホコリや花粉、排気ガスなどです。外壁に付着して蓄積すると、雨だれや黒ずみなど汚れとして目に見えるようになります。
拭けばとれるくらいの軽い汚れであれば、経過観察でも問題ありません。しかし、外壁の劣化が進行するとコケやカビの発生を招く原因になることも。定期的に点検・掃除を行いましょう。
幅0.3mm未満のひび割れ
幅0.3mm未満のひび割れのことをヘアークラックといいます。この程度であれば、塗装の表面だけにひび割れが起こっている状態なので、緊急度はそれほど高くありません。
ただし、時間とともに少しずつひび割れが大きくなることもあるため、注意が必要です。念のため写真に撮っておくなどして記録を取っておくとよいでしょう。
補修が必要な外壁の劣化症状
続いては、補修が必要な外壁の劣化症状を8つご紹介します。下記の症状が見られたら、プロに補修を依頼しましょう。
色あせ・変色
ツヤが失われ、色が薄くなってきているのは、塗膜の防水性が低下しているサインです。汚れとは違い拭き取ることはできないため、塗装によるメンテナンスが必要になります。
チョーキングの発生
触れると手に白い粉がつく劣化症状のことを「チョーキング現象」といいます。
紫外線や雨風の影響により塗膜が劣化することで、顔料がチョークのような粉状になることで発生します。防水性や本来の機能性が低下している状態のため、塗装による補修・メンテナンスが必要です。
幅0.3mm以上のひび割れ
幅0.3mm以上のひび割れのことを「構造クラック」といいます。幅0.3mm以上のひび割れの場合、塗膜だけでなく建物内部に影響している可能性があるため、緊急度の高い劣化症状です。
外壁材がひび割れている場合は、そこから雨水が浸入し、雨漏りの原因となります。
塗膜の浮き・はがれ
塗膜の浮きやはがれも補修が必要な劣化症状の一つです。経年劣化により塗料の密着力が低下することで発生します。
外壁を保護する機能が著しく低下しているため、早めの補修が大切です。
カビ・コケ・藻の発生
塗膜が劣化すると吸水しやすくなるため、カビやコケ・藻が発生することがあります。とくに、日の当たらない北側の外壁や、風通しの悪い箇所に発生しやすい劣化症状です。
建物の美観を損ねるだけでなく、建物自体の劣化を促進させてしまう原因になります。
サビの発生
金属製の外壁材の場合は、劣化によりサビが発生することがあります。初期のサビであれば高圧洗浄で洗い落とすこともできますが、進行すると腐食して外壁に穴があくことも。
金属製の外壁材だけでなく、サイディングやモルタルでも雨樋や窓枠などの鉄部から「もらいサビ」を受けることもあるため、注意しましょう。
外壁材の欠け・割れ
劣化によって外壁材の変形が起こると、欠けや割れが生じることがあります。固定されている箇所に力が加わるため、釘やビスが打たれている部分に発生しやすい症状です。
地震や強風などで外壁材が落ちてくる可能性もあるので、すぐに対処しましょう。
コーキング材の劣化
外壁の中で最初に劣化症状がはじまるのがサイディングの目地コーキングです。主な劣化症状は、肉やせやひび割れ、隙間の発生など。
ひび割れや隙間から雨水が侵入しやすくなるため、シーリング材の打ち替えなどの補修が必要です。
外壁劣化を放置しておくとNGな理由
ダメージを受けた外壁をそのまま放置していると、ひび割れや塗膜の浮き・剥がれなどさまざまな劣化症状を引き起こします。
防水性が低下し建物内部に雨水の浸入を許してしまうと、構造部分の腐食が進み、住まいの寿命を大きく縮めてしまうことにつながります。
劣化が進むほど大がかりな補修工事が必要となり、その分費用もかさんでしまいます。長い目でみたときのトータルコストが増えてしまうため、外壁の劣化を見つけたら早めに専門業者に相談しましょう。
外壁の劣化を見つけたらプロによる診断を
外壁が劣化するとさまざまな症状が発生します。しかし「補修が必要かどうか自分では判断できない」という方も多いかもしれません。
少しでも劣化症状が見られる場合は、専門業者による診断を受けることをおすすめします。専門的な視点で住まいを隅々までチェックしてもらえるため、補修すべきかどうかを正確に判断できます。点検や診断、見積もりは無料で実施している業者も多いので、まずは問い合わせてみましょう。
外壁劣化の補修方法と費用相場
外壁の補修方法には4つの選択肢があり、劣化症状によって適切な方法が異なります。費用相場とあわせてご説明いたします。
方法 |
費用相場 |
劣化症状の例 |
部分補修 |
1~5万円 |
ひび割れや欠け シーリングの劣化など |
高圧洗浄 |
2~3万円 |
カビ・コケ・藻、汚れなど |
外壁塗装 |
60~90万円 |
色あせ・変色 チョーキング現象 劣化症状が広範囲に及ぶ場合など |
外壁材の張り替え |
カバー工法:150~200万円 張り替え工法:200~300万 |
部分補修や塗装では補修しきれない場合 築35年以上経っている場合 |
部分補修
費用相場:1~5万円(足場の設置が必要な場合はプラス10~20万円)
部分的な補修で済む場合、費用相場は1~5万円ほど。ひび割れや欠けの補修、シーリングの打ち替えなどを部分的に行います。
足場の設置が必要な場合は10~20万追加でかかるため、高所作業になるのかを確認しておくとよいでしょう。
高圧洗浄
費用相場:2~3万円(足場の設置が必要な場合はプラス10~20万円)
コケやカビ、藻などの発生には、高圧洗浄が効果的です。専用の機械を使用し、高い水圧をかけて汚れをきれいに洗い落としてくれます。
水だけで落としきれない場合は、特殊な洗浄剤を使用するバイオ洗浄という方法もあります。
外壁塗装
費用相場:60~90万円
カビやコケが広範囲に及ぶ場合や色あせ、チョーキング現象が見られる場合は、外壁塗装によるメンテナンスがおすすめです。
外壁塗装の費用相場は、一般的な戸建て住宅で60~90万円ほどです。使われている塗料にもよりますが、10年に1回を目安に塗り替えましょう。
外壁材の張り替え
外壁材の張り替えには「カバー工法」と「張り替え工法」の2種類があります。
工事内容 |
費用相場 |
|
カバー工法 |
既存の外壁材の上に 新しい外壁材を重ねる |
150~200万円 |
張り替え工法 |
既存の外壁材を取り除き 新しい外壁材を設置する |
200~300万円 |
築年数が35年以上経っている場合や塗装で補修しきれない場合は、外壁材の張り替え工事が必要になります。
外壁の劣化症状にお困りならルーフカベドクターにお任せ!
チョーキング現象や塗膜の浮きや剥がれなど、外壁劣化症状を発見したら、外壁塗装によるメンテナンスがおすすめです。
ルーフカベドクターは、埼玉県川越市エリアを中心とした外壁修理・屋根工事の専門業者。外壁の補修工事を含め、施工実績は7,000件以上にのぼります。 創業から45年にわたり、住まいにまつわるお悩みを解決してきました。
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