スレート屋根の補修費用はいくら?メンテナンス時期や安く抑える方法も解説
2022.11.27 (Sun) 更新
スレート屋根はセメントを加工した屋根材で「化粧スレート」「コロニアル」「カラーベスト」とも呼ばれます。
軽くて加工がしやすいため、一般住宅に広く使用されていますが、防水性が低いため定期的なメンテナンスが欠かせません。
そこで、本記事ではスレート屋根について下記のポイントを解説していきます。
- スレート屋根の寿命は何年?
- スレート屋根の補修が必要になる劣化症状
- 外壁塗装の専門業者を選ぶときのポイント
- スレート屋根の補修時期目安と費用相場
「スレート屋根の補修費用が気になる」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
もくじ
スレート屋根の寿命は何年?
スレート屋根の寿命は一般的に10~35年といわれています。数字に幅があるのは、製造された年代によって耐久性が異なるためです。
製造時期 |
耐用年数 |
アスベスト |
|
第一世代 |
1990年代 |
30~40年 |
〇 |
第二世代 |
2000年代初頭~半ば |
15~25年 |
× |
第三世代 |
2000年代後半~ |
30年 |
× |
1990年代に製造されたアスベストが含まれる第一世代は30〜40年と耐久性が高い一方、2000年代初頭〜半ばに製造された第二世代の寿命は15〜25年と短めです。
第二世代はアスベストが含まれない屋根材として人気を集めましたが、欠けや割れなどが発生しやすいというデメリットがありました。
2000年代後半以降に製造されている第三世代では、第二世代の弱点が改良され、耐用年数も30年と十分な耐久性があります。近年では新築時に使用されることも多く、人気の屋根材となっています。
スレート屋根の補修が必要になる劣化症状
スレート屋根で補修が必要な劣化症状には、どのようなものがあるのでしょうか。
目安となる劣化症状は、以下のとおりです。
- 色あせや塗膜の剥がれ
- コケやカビ・藻
- ひび割れ・欠け
- 反りや脱落
- 板金部分の劣化
ご自宅の屋根をチェックするには、「2階の窓から1階の屋根を見る」もしくは「スマホを自撮り棒に取り付けて屋根の様子を撮影して確認する」方法がおすすめです。
はしごなどを使って屋根の上に登るのは大変危険なのでやめましょう。
ここからは、補修が必要になる劣化症状の特徴をそれぞれ解説します。
色あせや塗膜の剥がれ
色あせや塗膜の剥がれは、屋根表面の劣化のサイン。塗膜の防水性が低下している状態です。
症状としては劣化の初期段階なので、緊急性はほかの症状に比べると高くありませんが、放っておくと屋根の劣化が早まってしまいます。
コケやカビ・藻
スレート屋根が劣化すると吸水しやすくなり、コケやカビ・藻が発生することがあります。
日の当たらない北側の面に発生しやすく、放っておくと繁殖が広がり、屋根材の劣化のスピードを速めてしまうおそれがあります。
ひび割れ・欠け
スレート屋根の防水性が低下し劣化がすすむと、ひび割れや欠けが発生します。築年数が10年を超える屋根は複数のひびが入っていることも珍しくありません。
そのままにしておくと、雨水が侵入し、雨漏りにつながる可能性があります。ひび割れや欠けが1カ所であっても、すでに全体が劣化している可能性が高いため、早めに補修を行いましょう。
ずれや反り・脱落
屋根材のずれや反り、脱落は、劣化がかなり進んでいるサイン。屋根材が変形し、元に戻らない状態になっています。
屋根材が変形していると少しの風でも飛ばされやすく、また地震の揺れによって落下するおそれもあります。ずれや反りを見つけたら、すぐにプロによる診断を受けてください。
板金部分の劣化
屋根には「棟板金」や「谷板金」など、板金が使われている箇所があります。
金属製の部材のため、サビが発生すると劣化が加速してしまいます。また釘が浮いていないか、歪んでいないか、隙間がないかなどもチェックしましょう。
スレート屋根の補修時期目安と費用相場
スレート屋根の補修には「部分補修」「屋根塗装」「全体補修」の3つの選択肢があります。それぞれの補修時期目安と費用相場をみていきましょう。
補修時期目安 |
費用相場 |
|
部分補修 |
築10年 |
1~15万円 |
屋根塗装 |
築8~10年 |
30~80万円 |
全体補修 |
築35年~ |
100~300万円 |
部分補修
ひび割れ補修
費用相場:1~3万円
ひび割れが軽度な場合は、コーキングの充填による補修を行います。
補修費用は、1~3万円ほどが目安ですが、足場の設置が必要な場合は10~20万円ほど追加費用がかかります。
スレート瓦の交換
費用相場:1~5万円
欠損の範囲が狭いケースでは、スレート瓦の一部交換で対応できることもあります。
費用相場は1~5万円ほど。こちらも別途足場費用がかかる場合があるため、事前に業者に確認しておくとよいでしょう。
棟板金の交換
費用相場:25~30万円
屋根の一番高い場所に位置する棟板金は、雨や風による影響を受けやすい箇所です。
交換するとなると、足場費用を含めて25~30万円ほどかかります。なお屋根の形状が複雑な場合や、屋根勾配が急なケースでは相場よりも高くなります。
屋根塗装
費用相場:30~80万円
築8~10年ほど経過している場合や、広範囲にカビやコケが発生しているケースでは、塗装によるメンテナンスがおすすめです。
塗装は建物の美観を保つだけでなく、雨や紫外線のダメージから建物を守ってくれる役割があります。耐用年数は塗料の種類によって異なりますが、10年に1回を目安にメンテナンスを行いましょう。
全体補修
部分補修や塗装で補修しきれない場合は、全体補修が必要になります。
全体補修は「カバー工法」と「葺き替え」の2通り。
カバー工法
費用相場:80~130万円
「カバー工法」とは、既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねる工法です。既存の屋根材を撤去する必要がないため、アスベストを含んだスレート屋根材の対策としても効果的です。
葺き替え
費用相場:60~200万
「葺き替え」は、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材に取り替える工法です。屋根材を撤去する手間がかかる分「カバー工法」よりもコストはかかるものの、雨漏りなどのトラブルを根本から改善できるのが利点です。
スレート屋根の補修費用を抑える3つの方法
劣化の具合によって適切な補修方法は異なりますが、施工費用はできるだけ安く抑えたいもの。
ここからは、スレート屋根の補修費用を安く抑える方法を3つお伝えします。
火災保険を利用する
火災だけでなく、台風や落雷などの自然災害でも火災保険が適用されることがあります。たとえば「強風による飛来物で棟板金が剥がれた」「落雷で屋根に穴があいた」といったケースでは保険が受け取れる可能性があります。
適用条件や保証範囲は保険商品によって変わるため、現在加入している保険の契約内容を確認してみましょう。
助成金・補助金制度を申請する
自治体の多くは、リフォームに関する助成金・補助金制度を設けています。お住まいの地域で利用できる制度がないかを確認してみましょう。
自治体の制度は募集期間が短いことも多いため、工事のタイミングも重要です。
リフォームローンを利用する
スレート屋根補修をするのにリフォームローンを組むのも一つの方法です。金利がつく分総支払額は増えるものの、手元にまとまった資金がなくても補修工事ができます。
すでに住宅ローンを組んでいる場合は、借入先の銀行に相談してみましょう。これまでの支払い実績を考慮して、金利優遇を受けられる可能性があります。
スレート屋根の補修ならルーフカベドクターにお任せ!
スレート屋根自体には防水性がないため、定期的な塗装が欠かせません。屋根表面に色あせやコケ、ひび割れなど劣化症状が見られる場合は、専門業者による補修が必要です。
また劣化症状がなくても、10年に1回を目安に塗装によるメンテナンスを行いましょう。
ルーフカベドクターは、川越市エリアを中心とした外壁塗装の専門業者です。これまでの施工実績は7,000件を超え、創業年数は45年を迎えました。
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