トタン屋根の雨漏りはコーキングで直せる?業者がおすすめの理由を解説
2022.11.27 (Sun) 更新
屋根材のなかでも雨漏りしやすいといわれるトタン屋根。原因にもよりますが、軽度の雨漏りであれば、コーキングを使って自分で応急処置できることもあります。
そこで本記事では、トタン屋根の雨漏りコーキング補修について下記のポイントを解説しています。
- トタン屋根で雨漏りする原因
- トタン屋根の雨漏りをコーキングで補修する手順
- 雨漏り補修はDIYより専門業者がおすすめの理由
- トタン屋根の雨漏り補修方法と費用相場
「トタン屋根の雨漏りに困っている」という方は参考にしてくださいね。
もくじ
トタン屋根で雨漏りする原因
トタン屋根が雨漏りする原因は大きく分けて4つあります。原因によって適切な対処法も変わるため、まずは原因を正しく把握しましょう。
サビの発生
トタン屋根で雨漏りする主な原因は、サビの発生によるものです。
トタン屋根は、塗膜・亜鉛メッキ・鋼板の3層構造になっており、塗膜と亜鉛メッキによってサビないように保護されています。しかし、時間とともに塗膜と亜鉛メッキがだんだんと剥がれ、鋼板が露出してしまうと簡単にサビてしまいます。
サビによる腐食が進むとその部分がもろくなって穴があき、雨漏りの原因になります。
棟板金の剥がれ
棟板金とは、屋根と屋根の接続部分に使われる板金のこと。雨水の侵入を防ぐために設置されています。
屋根の一番高い位置に取り付けられているため雨や風の影響を受けやすく、強風によって板金がめくれたり、サビの発生で穴が開いたりと雨漏りの原因になりやすい箇所です。
外壁からの雨漏り
雨漏りしているからといって、必ず屋根に問題があるとは限りません。外壁が原因で雨漏りが発生している可能性もあります。
外壁にも防水加工は施されていますが、経年劣化によって機能性は低下します。外壁にひび割れが発生したり、サッシまわりのコーキングが傷んでいたりすると、そこから雨水が浸入してきます。
結露
天井やサッシからの水漏れは、雨漏りではなく結露の可能性もあります。
結露とは、空気が冷やされることで空気中の水蒸気が水となって現れる現象です。屋根材内部と外側の温度差が大きいと、結露が発生する原因になります。
トタン屋根の雨漏りをコーキングで補修する手順
ここからは、トタン屋根の雨漏りをコーキングで補修する手順をご紹介します。
- 雨漏りの原因箇所を特定する
- 古いコーキングを撤去する
- 雑巾でほこりや汚れを取り除く
- 養生をする
- プライマー(下地)を塗布する
- コーキング材を充填する
※紹介する手順はあくまでも応急処置です。根本的に雨漏りを解決するには、専門業者に雨漏り調査を依頼しましょう。
1.雨漏りの原因箇所を特定する
まずは雨水の浸入箇所を特定します。ここで判断を誤ると、かえって雨漏りを悪化させるおそれがあるので慎重に行いましょう。
2.古いコーキングを撤去する
既存のコーキング剤は、カッターなどを使って取り除きます。外壁や下地を傷つけないよう十分注意してください。
3.雑巾でほこりや汚れを取り除く
雨漏りの原因箇所のほこりや汚れを雑巾で取り除きましょう。
水分や汚れが残っていると密着力が弱くなってしまうため、しっかり拭き取るのがポイントです。
4.養生をする
コーキングがはみ出ないように、周りをマスキングテープでガードします。
5.プライマー(下地)を塗布する
コーキング剤を充填する前に、プライマーと呼ばれる下地材を塗布しましょう。
表面の密着性を高め、下地材とコーキングの密着をよくする役割があります。
6.コーキング剤を充填する
コーキング剤を流し込み、ヘラなどを使って表面をならします。
最低でも1日以上時間をあけて、十分に乾いたらマスキングテープを剥がして完成です。
雨漏り補修はDIYより専門業者がおすすめの理由
コーキング補修だけでなく、雨漏り補修を自分で行うのは基本的におすすめしません。
DIYをおすすめしない理由は以下の2点です。
DIYで雨漏りが悪化することもある
雨漏りの原因を特定するには、建物の構造や雨の性質などさまざまな知識が必要です。原因箇所と雨漏り発生箇所が離れている場合も多く、素人が正確に原因を特定するのはほぼ不可能でしょう。
原因箇所を特定しないまま「すべての隙間をコーキングで埋める」など誤った補修を行うと、水の流れが変わり、かえって雨漏りを悪化させてしまうことがあります。
屋根の上での作業は転落のリスクがある
屋根の上やはしごでの高所作業は、転落のリスクが伴います。劣化した屋根の上は大変滑りやすく、少しバランスを崩しただけでも重大なケガや事故につながるおそれがあります。
「1階の屋根だから大丈夫」「ちょっと様子を見るだけだから」と思っても、屋根の上には登らないようにしましょう。
トタン屋根の雨漏り補修方法と費用相場
トタン屋根の補修方法には「部分補修」「屋根塗装」「全体補修」の3つの選択肢があります。
ここからは、それぞれの方法と費用相場をご紹介します。
費用相場 |
補修内容 |
|
部分補修 |
5万円 |
コーキング補修 部分的な張り替えなど |
屋根塗装 |
30~50万円 |
塗装 |
全体補修 |
60~80万円 |
カバー工法 |
45~150万円 |
葺き替え |
部分補修
費用相場:5万円
サビやめくれなど屋根の傷みが部分的な場合は、一部だけ屋根材を張り替えたり、コーキングを充填したりと部分補修を行います。
劣化状況や補修範囲にもよりますが、費用相場は5万円ほど。ただし足場が必要なケースでは、10~20万円ほどの足場費用が追加でかかります。
屋根塗装
費用相場:30~50万円
塗装の剥がれやサビなど広範囲に劣化がみられる場合は、塗装によるメンテナンスが効果的です。
ただし、サビが重度の場合やトタン屋根に穴が開いてしまっているケースでは、塗装では対応できないこともあるため、注意しましょう。
全体補修
全体補修は「カバー工法」と「葺き替え」の2通りです。
カバー工法
費用相場:60~80万円
「カバー工法」とは、既存のトタン屋根の上から新しい屋根を取り付ける工法です。古い屋根材を撤去する必要がないので「葺き替え」よりもコストを抑えられます。
しかし、下地材の劣化がひどい場合は「カバー工法」では対応できません。
葺き替え
費用相場:45~150万円
「葺き替え」とは、既存のトタン屋根をすべて撤去して新しい屋根を取り替える工法です。屋根をまるごと取り替えて下地も新しくできるため、雨漏りの根本的な改善につながります。
なお現在は、トタン屋根からトタン屋根に葺き替えることは少なく、耐久性の高いガルバリウム鋼板への葺き替えが一般的です。
トタン屋根の雨漏り補修ならルーフカベドクターにお任せ!
コーキングに限らず雨漏り補修のDIYはおすすめしません。転落の危険があるのはもちろん、誤った補修をすることで雨漏りを悪化させてしまうことがあるからです。
トタン屋根が雨漏りする主な原因は、サビによるもの。一度サビが発生すると急速に腐食が進み、穴があいてしまうと大規模な修繕が必要になります。
手遅れになる前に、塗装によるメンテナンスを行いましょう。
ルーフカベドクターは、埼玉県川越市エリアを中心とした外壁・屋根工事の専門業者です。
トタン屋根の雨漏り補修をはじめ、7,000件以上の施工実績があります。創業から45年もの間、外壁・屋根にまつわるさまざまなお悩みを解決してきました。
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