ベランダ防水工事の費用相場はいくら?目安となる劣化症状やDIYできるのかも解説
2022.12.19 (Mon) 更新
ベランダは屋根や外壁同様、紫外線や雨風の影響を直接受ける箇所です。時間とともに防水性が低下し劣化症状が出始めるため、定期的に防水工事を行う必要があります。
そこで本記事では、ベランダ防水工事について下記のポイントを中心に解説しています。
- ベランダ防水工事とは?
- ベランダ防水工事の目安となる劣化症状
- ベランダ防水工事の費用相場
- ベランダ防水工事はDIYできる?
ベランダ防水工事で失敗しないコツも紹介しているので、メンテナンスを検討中の方はぜひ参考にしてくださいね。
もくじ
ベランダ防水工事とは?
ベランダ防水工事とは、ベランダの防水性を回復させる工事のことです。一般的な住宅のベランダはコンクリートや木材でできており、雨が染み込まないよう防水層で覆われています。
防水層は紫外線や雨風の影響を受け、時間とともに防水機能が低下していきます。経年劣化を放っておくと雨水が染み込み、雨漏りやベランダ自体の劣化を招いてしまいかねません。
ベランダを長持ちさせるためには、10年に1回を目安にメンテナンスが必要です。
ベランダ防水工事の種類
ベランダ防水工事には、大きく分けて4種類あります。まずは、それぞれのメリットデメリットをおさえておきましょう。
トップコート塗り替え
メリット |
デメリット |
・費用が安い |
・防水層自体の劣化は直らない ・定期的に塗り替えが必要 |
トップコートとは、防水層を保護するコーティング層です。主にFRP防水やウレタン防水工事で必要となり、5年に1回を目安に塗り替えが必要になります。
トップコートはあくまでも防水層を保護する役割のもの。防水性を回復させることはできないため、劣化が進む前に塗り替えることが大切です。
FRP防水
メリット |
デメリット |
・防水性が高い ・耐久性に優れている ・工期が短い |
・定期的にトップコートが必要 ・紫外線に弱い ・費用が高い |
FRPとは「Fiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)」の略称です。ベランダではFRP製のシートを敷き、その上をトップコートで塗り重ねて防水層を形成します。
防水性が高く、軽量なため建物に負担をかけにくい点が特徴。硬化までの時間が短いので工期が短いのもメリットです。
ただし、主な素材はプラスチックのため紫外線の影響を受けやすいのはデメリットです。また他の防水工事に比べてコストがかかる傾向にあります。
シート防水
メリット |
デメリット |
・紫外線や熱に強い ・トップコートが必要ない |
・平らな床にしか施工できない ・施工できる業者が限られる |
シート防水とは、塩化ビニールやゴム製のシートをベランダに貼り付ける工法です。紫外線や熱に強いので、日当たりのよいベランダに向いています。
トップコートを必要としないので、塗り替えのメンテナンスは必要ありません。
ただし、防水材がシート状のため複雑な形状のベランダには不向き。施工の難易度が高く、施工できる業者が限られてしまうのもデメリットです。
ウレタン防水
メリット |
デメリット |
・ベランダの形状や素材を問わない |
・定期的にトップコートが必要 ・工期が長い |
ウレタン防水とは、ウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成する工法です。液体状の樹脂を塗り重ねるため、ベランダの形状を選ばず施工できます。
ただし、乾燥に時間がかかるため工期が長いのがデメリット。一般的な住宅のベランダであれば3~7日ほどが必要です。
ベランダ防水工事の目安となる劣化症状
ここでは、ベランダ防水工事の目安となる劣化症状をご紹介します。
下記のような劣化症状が見られたら、ベランダ防水工事を検討しましょう。
塗装の色あせ
ベランダの色あせはトップコートが劣化しはじめたサイン。
そのまま放置するとヒビ割れや剥がれなど劣化が進んでしまうため、トップコートの塗り替えを検討してください。
ひび割れ・膨れ・剥がれ
紫外線や雨水などの影響を受けて防水層の劣化が進むと、ひび割れや膨れ・剥がれなどが発生します。
ひび割れや剥がれている箇所から雨水が浸入してしまうため、早めの防水工事が必要です。
水溜まり
ベランダに水溜まりが発生する主な原因は、防水層の劣化や排水口の詰まりです。
防水性が低下した状態で水溜まりを放置すると、雨漏りの原因にもつながります。排水口の詰まりを取り除いても水溜まりが発生する場合は、一度業者に調査をしてもらいましょう。
コケや藻・雑草の発生
防水層が劣化すると水分を保持しやすくなるため、コケや藻・雑草などが発生しやすくなります。そのままにしておくと植物の根は想像以上に根を張って、防水層だけでなく下地まで浸食するおそれも。
コケや藻・雑草が広範囲に及んでいる場合は個人での対処は難しいため、専門業者に依頼しましょう。
天井や壁からの雨漏り
天井や壁からの雨漏りが発生している場合は、防水層の劣化がかなり進んでいる可能性があります。
防水層だけでなく建物内部にまで雨水が浸入し、ダメージが及んでいる可能性が高いため、早急に専門業者に相談することをおすすめします。
ベランダ防水工事の費用相場
ベランダ防水工事の費用相場を下記の表にまとめました。検討する際の参考にしてください。
費用相場 |
耐用年数 |
|
トップコート塗り替え |
2〜8万円 |
5年 |
FPR防水 |
10〜15万円 |
10〜15年 |
シート防水 |
5~10万円 |
10~20年 |
ウレタン防水 |
8~15万円 |
8〜15年 |
トップコート塗り替え
施工単価:1,500~2,000円
トップコートの塗り替えにかかる費用は2〜8万円ほど。使用するトップコートの種類によって金額が変わります。
FRP防水
施工単価:4,000~8,000円
FRP防水工事の相場費用は、下地処理や諸費用を含めると10〜15万円ほどです。
シート防水
施工単価:2,500~8,000円
シート防水の費用相場は、5~10万円ほどです。使われる素材は、塩ビ(塩化ビニル)とゴムの2種類。耐久性の高さからほとんどの場合で塩ビが使われることが多いです。
ウレタン防水
施工単価:3,000~8,000円
工法によっても金額は変わりますが、相場は一般的なベランダの広さで8~15万円ほどです。劣化具合によって最適な工法が変わるため、業者に確認してもらいましょう。
ベランダ防水工事はDIYできる?
費用を抑えるためにベランダ防水工事のDIYを考える人もいるかもしれませんが、基本的にDIYはおすすめしません。
防水工事は「防水施工技能士」という資格があるほど、難易度が高い工事です。知識がないままに一般の方がDIYをすると施工不良が起こるリスクが高く、かえってベランダにダメージを与えてしまいかねません。
お住まいの寿命を維持するためにも、ベランダ防水は専門業者に依頼しましょう。
ベランダ防水工事で失敗しないコツ
最後にベランダ防水で失敗しないコツを3点お伝えします。
施工実績の豊富な業者に依頼する
防水工事は専門的な知識や経験が大切なため、実績豊富な業者に依頼しましょう。
実績豊富な専門業者であればベランダの状態に合わせて最適な施工を行ってくれるため、高い品質の工事が期待できます。また「防水施工技能士」などの資格を持つ職人がいるかどうかも併せて確認しましょう。
複数の業者から相見積もりをとる
ベランダ防水工事を検討する際は、複数の業者から見積もりをとるのがおすすめです。1社のみの見積もりで済ませてしまうと、相場を知らないまま高い金額を支払ってしまうことも。
相見積もりを取ることで、金額だけでなく対応や保証なども比較できるので、信頼できる業者を選びやすくなります。
外壁塗装と同時に行う
工事を先延ばしにすると劣化が進み、補修費用がかさんでしまいます。ベランダ防水工事は、外壁塗装と同じタイミングで行いましょう。
外壁塗装と同時に工事をすることで足場費用をまとめられるため、長い目でみたときのトータルコストを抑えられます。
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