外壁クラックの補修方法と費用相場は?安く抑える方法も解説
2022.12.19 (Mon) 更新
外壁にクラックを見つけてしまったことはありませんか。クラックを放置していると、雨漏りや建物内部の腐食などさまざまなトラブルを招く原因となるため、定期的な点検と補修が大切です。
そこで本記事では、外壁クラックに関して下記を中心に解説しています。
- クラックの種類
- 外壁にクラックができる原因
- クラックの補修が必要な理由
- クラックの補修方法と費用相場
補修費用を安く抑える方法も紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてくださいね。
もくじ
クラックの種類
クラックには「ヘアークラック」「構造クラック」「乾燥クラック」「縁切れクラック」の4種類があります。まずはそれぞれの特徴をご説明します。
ヘアークラック
ヘアークラックとは、幅0.3mm以下で深さ4mm以下の細いクラックを指します。構造に影響しないクラックのため、緊急度は比較的高くありません。
しかし、そのまま放っておくとクラックが大きくなるおそれがあるため、経過観察が必要です。
構造クラック
幅0.3mm以上かつ深さ4mm以上のひび割れを構造クラックといいます。建物の構造欠陥や不同沈下、地震などの影響を受けて発生するクラックです。
構造クラックは外壁内部からひび割れが起こっている状態のため、早急に補修が必要です。
乾燥クラック
乾燥クラックとは、乾燥をさせる工程で水分が蒸発することによって生じるクラックです。水を混ぜながら施工するモルタルやコンクリートを使った外壁に発生します。
完全に乾燥してしまえば、クラックが大きくなることはありません。
縁切れクラック
縁切れクラックは、モルタルなど湿式工法でよく見られるクラックです。
通常、湿式工法では一度に一面を仕上げます。しかし、悪天候により作業を一時中断したり、部分的にやり直したりすると、縁切れクラックが生じやすくなります。
外壁にクラックができる原因
経年劣化や業者による施工不良など、クラックの発生にはさまざまな原因があります。
ここでは、主な原因を3つご紹介します。
塗膜の経年劣化
塗装から数年後にクラックが生じる場合、多くは塗膜の経年劣化が原因です。塗膜が劣化して下地の膨張に耐えられなくなることで、クラックが生じます。
業者による施工不良
外壁塗装から1年以内に発生するクラックは、業者による施工不良の可能性が高いです。
「塗料の乾燥時間が不十分だった」「下塗り作業が適切でなかった」といったケースで発生します。
地震
地震の揺れによって建物に力が加わることで、クラックが起きることもあります。
建物の構造的な欠陥とも関係するため、地震のあとにクラックを発見したら、早急に専門業者に診てもらうことをおすすめします。
クラックの補修が必要な理由
クラックを放置するとどのようなリスクがあるのでしょうか。ここからは、クラックの補修が必要な理由を解説します。
雨漏りにつながる
クラックが発生すると隙間から雨水が浸入してしまうため、雨漏りの原因となります。雨漏りを放置すると、天井にシミができる、壁内など見えないところにカビが生えるといった二次被害を起こすおそれがあります。
カビやシロアリを誘発する
クラックから雨水が建物内部に入り込むと、住宅内の湿度が上がるため、カビやシロアリを誘発することがあります。
カビが増殖すると、アレルギーの原因となり健康被害を引き起こすことも。またシロアリ被害により建物の耐久性が低下すると、地震の際の倒壊リスクも高まります。
建物内部の劣化が進む
クラックを長期間放置し続けると、外壁内部や鉄筋などの構造部分まで雨水が浸入し、腐食が広がるおそれがあります。内部の劣化が進むと、建物の耐久性が大きく低下し、住まいの寿命を縮めてしまいかねません。
劣化を進行させないためには、定期的な点検と補修が大切です。
クラックの補修方法と費用相場
クラックの幅や深さ、発生箇所によって適切な補修方法は異なります。ここでは、クラック幅別に補修方法と費用相場をご紹介します。
補修方法 |
費用相場 |
|
クラック幅が0.3mm以下の場合 |
経過観察でOK |
ー |
クラック幅が0.3~1.0mmの場合 |
樹脂注入工法 |
4~8万円 |
クラック幅が1.0mm以上の場合 |
カットシーリング充填法 |
8~15万円 |
※足場の設置が必要な場合は、別途足場代(15~20万円)がかかります。
クラック幅が0.3mm以下の場合
幅0.3mm以下のクラックは、塗装表面にひびが入っている状態です。構造に関わるものではないため、早急に補修する必要はないでしょう。
ただし、劣化が進むとクラックが大きくなることもあるので、写真に残すなどして経過観察を行いましょう。
クラック幅が0.3~1.0mmの場合
費用相場:4~8万円
クラック幅が0.3~1.0mmの場合は、外壁内部までダメージが及んでいる可能性があります。早めに業者に補修を依頼しましょう。
主な補修方法は、クラックの内部に補修材を充填する「樹脂注入工法」です。補修材の注入量を調整しやすく、クラック幅が狭い場合でも対応できます。
クラック幅が1.0mm以上の場合
費用相場:8~15万円
幅1.0mm以上のクラックを放っておくと、住まいに致命的なダメージを及ぼす可能性があるため、早急な補修が必要です。
主な補修方法は、クラック周りをカットしてから樹脂を充填する「カットシーリング充填法」。クラックに沿って溝を作ることで補修材をしっかり充填できるため、クラックの再発を防ぐことができます。
クラックの補修はDIYできる?
ホームセンターに行けば、コーキングなど数多くの補修材が販売されているので「クラックぐらい自分で補修できるかも」と思う方もいるかもしれません。
しかし、クラック補修のDIYはおすすめできません。知識のない一般の方が補修をすると、見た目がきれいに仕上がらないだけでなく、施工不良を起こすリスクが高くなります。またクラックが高所に発生している場合は、転落リスクも伴います。
住まいを安全に長持ちさせるためには、自己判断でクラック補修は行わず、専門業者に依頼しましょう。
クラックの補修費用を安く抑えるには
「クラックの補修費用を安く抑えたい」という方は、下記の方法をチェックしてみましょう。
施工業者の保証を確かめる
業者の施工不良が原因でクラックが生じた場合は、業者に無料で塗り直してもらえる可能性があります。
施工不良があった際の取り決めについて保証書や契約書の内容を確認してみましょう。
火災保険や助成金を利用する
台風や雷などの自然災害によってクラックが生じた場合、火災保険が適用されることがあります。被害発生から3年以内、工事費用が免責金額以上であることなど条件が設定されているため、現在加入している保険内容を確認してみましょう。
また自治体の助成金制度を利用するのも一つの手。クラック補修に適用できる制度もあります。助成金額や条件は制度によって異なるため、お住まいの地域の制度をチェックしてみてください。
相見積もりをとる
業者を選ぶ際は、1社だけでなく2~3社に見積もりを依頼しましょう。
複数の業者から見積もりを取ることで相場が把握できるため、相場からかけ離れた金額を提示する悪徳業者に引っかかるリスクを低減できます。
クラックの補修ならルーフカベドクターにお任せ!
髪の毛程度の細いクラックであれば経過観察でも問題ありません。しかし、クラック幅が0.3mm以上ある場合は注意が必要です。そのまま放置してしまうと、雨漏りやカビ、シロアリなどさまざまな問題を招いてしまうため、早めの補修をおすすめします。
ルーフカベドクターは、川越市エリアを中心とした屋根・外壁塗装の専門業者です。創業年数は45年を迎え、これまでの施工実績は7,000件以上!外壁クラックの補修工事も数多く手がけております。
- 外壁のクラックが気になっている
- 補修工事が必要かどうか劣化診断をしてほしい
- 実績豊富な専門業者に依頼したい
このようにお考えの方は、ぜひ一度ルーフカベドクターへお問い合わせください。現地調査や見積もりは無料で実施しております。