ラジカル塗料のメリット・デメリットは?シリコン塗料との違いも解説
2022.12.19 (Mon) 更新
ラジカル塗料は、2012年に販売された比較的新しい塗料です。耐候性が高くコストパフォーマンスに優れることから選ぶ人が増えています。
しかし、他の塗料と比べて何がすごいのか、いまいちピンとこない方もいるでしょう。
そこで本記事では、ラジカル塗料について下記のポイントを中心に解説しています。
- ラジカル塗料とは?
- ラジカル塗料のメリット・デメリット
- 人気のラジカル塗料3選
- ラジカル塗料がおすすめな人
ラジカル塗料とシリコン塗料の違いも紹介しているので、塗料選びに迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。
もくじ
ラジカル塗料とは?
ラジカル塗料とは、塗膜の劣化の原因となる「ラジカル」の発生を抑制する機能をもつ塗料です。正式には「ラジカル制御塗料」といいます。
主な成分は、高耐候酸化チタンと光安定剤の2種類です。
- 高耐候酸化チタン
劣化要因となるラジカルを外に放出させない働きがある
- 光安定剤
放出されたラジカルを捕まえて動きを抑制する作用がある
これらの成分の働きにより、劣化に強い塗膜が形成されるため、外壁を長持ちさせることができます。
ラジカル塗料のメリット
ラジカル塗料は一般的な塗料と比べてさまざまなメリットがあります。まずはラジカル塗料の優れている点をご紹介します。
チョーキング現象が起こりにくい
ラジカル塗料を使うと、外壁にチョーキング現象が起こりにくくなります。
チョーキング現象とは、経年劣化により顔料が粉状に浮き出てくる劣化症状です。触ると手に白い粉が付く=チョーキング現象が発生しているサイン。
チョーキング現象は白やベージュなどの淡い色で発生することが多いですが、ラジカル塗料を使うと淡い色でも起こりにくくなります。
汚れやカビに強い
ラジカル塗料は、カビやコケ・藻が発生しにくいという特徴も持っています。
日当たりの良くない北側の壁にも使いやすく、さらに親水性にも優れているので、雨水による汚染を防ぐ力もあります。
耐久性が高い
外壁塗装でよく使われるシリコン塗料の耐用年数は10~13年。一方、ラジカル塗料の耐用年数は10〜15年です。
シリコン塗料よりもラジカル塗料の方が耐用年数がやや長く、高い耐久性を持っています。
光沢が持続する
塗装直後のツヤが長期間持続するのも、ラジカル塗料の特徴の一つです。
ツヤなしタイプのラジカル塗料も販売されていますが、少しでも外壁を長持ちさせたい場合は、ツヤありがおすすめです。表面のツヤが長く続くことで、汚れの付きにくさも持続します。
コストパフォーマンスに優れる
ラジカル塗料は他のシリコン塗料と比べて、性能と価格のバランスがよく、コスパに優れています。外壁の劣化を抑える特殊な機能を持っていながら、価格帯はシリコン塗料とほとんど変わりません。
耐用年数はシリコン塗料よりもやや長くなっているため、費用対効果を求める方にぴったりです。
塗る場所を選ばない
ラジカル塗料は、さまざまな下地と相性がよく、塗る場所を選びません。
サイディングをはじめ、モルタルや鉄部、木部などさまざまな外壁に幅広く施工できます。
ラジカル塗料のデメリット
コスパに優れている、汚れに強いなどさまざまなメリットがあるラジカル塗料ですが、デメリットも存在します。
ここからは、主なデメリットを4つ紹介します。
新しい塗料のため施工実績が少ない
ラジカル塗料は2012年に発売された比較的新しい塗料です。そのため施工実績が少なく、知名度もそれほど高くありません。
想定より耐用年数が短い可能性がある
ラジカル塗料の耐用年数は10〜15年といわれています。しかし、販売開始から10年程度しか経っていないため、耐久性の検証が十分ではありません。
そのため、想定よりも耐用年数が短くなる可能性があります。
施工に慣れている業者が少ない
ラジカル塗料は新しく販売された塗料のため、業者によっては施工経験があまりないところもあります。
ラジカル塗料を希望する際は、施工実績があるか、取り扱いが可能かを事前に確認するようにしましょう。
選べるカラーが少ない
ラジカル塗料はその他の塗料に比べて、商品数がそれほど多くありません。選択肢が少ないため、好みのカラーが見つからない可能性があります。
またラジカル塗料は、白やグレーなど淡い色が中心です。黒や紺などの濃い色ではそもそもラジカルが発生しにくいため、ラジカル塗料を使わなくても、耐久性はそれほど変わらないからです。濃い色の場合はラジカル塗料のメリットが得られにくいため、色選びの際は注意しましょう。
ラジカル塗料とシリコン塗料の違い【費用相場・耐用年数】
ラジカル塗料と外壁塗装でよく使われるシリコン塗料は何がどう違うのでしょうか。
ラジカル塗料とシリコン塗料との違いを表にしました。
費用相場/㎡ |
耐用年数 |
特徴 |
|
ラジカル塗料 |
2,500~3,000円 |
10~15年 |
コスパに優れている 耐候性が高い 淡色が多い |
シリコン塗料 |
2,300~3,000円 |
10~13年 |
施工実績が多い 色の選択肢が豊富 |
ラジカル塗料とシリコン塗料の価格帯は、ほとんど同じで差がありません。耐用年数はラジカル塗料の方がやや長いため、ラジカル塗料の方がコスパ面で優れているといえるでしょう。
ただし色のバリエーションは、シリコン塗料の方が豊富です。濃い色を選びたい場合や、施工実績の多い塗料を選びたい方は、シリコン塗料が向いています。
人気のラジカル塗料3選
ここからは、ラジカル塗料で人気の商品を3つご紹介します。塗料選びに迷ったら、こちらから選んでみてください。
日本ペイント「パーフェクトトップ」
日本ペイントの「パーフェクトトップ」は、ラジカル塗料のなかでもとくに人気の商品です。シリコン塗料と価格が変わらないため、コスパを重視する方に向いています。
また「パーフェクトトップ」は、ツヤなしタイプも選べます。マットの質感が好みの方はぜひ検討してみましょう。
エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」
ツヤのある仕上がりが好みの方はエスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」がおすすめです。
ツヤの有無によっても家の雰囲気は大きく変わるため、質感にこだわりたい人は色見本でしっかりイメージを確認しましょう。
関西ペイント「アレスダイナミックTOP」
関西ペイントの「アレスダイナミックTOP」は、紫外線に強くラジカル塗料のなかでもとくに優れた耐候性を備えています。
付着力が高く、湿度の高い日でも施工が可能なため、天候に工期を左右されたくない方におすすめです。
ラジカル塗料がおすすめな人
以下の項目に当てはまる人は、ラジカル塗料がおすすめです。
- 最新の塗料を試してみたい人
- 費用対効果を重視する人
- 耐久性も機能性もゆずれない人
- 淡いカラーで外壁塗装を検討している人
ラジカル塗料は、シリコン塗料に比べて耐用年数が長く、コスパに優れるため、費用対効果を重視する方にぴったりです。
ラジカル塗料での外壁塗装ならルーフカベドクターにお任せ!
ラジカル塗料は、塗膜の劣化要因である「ラジカル」を抑制する機能をもつ塗料です。チョーキング現象が起こりにくい、汚れに強いなどさまざまなメリットがあります。
新しい塗料のため施工実績が少ないことが弱点でしたが、徐々に取り扱う業者も増え、シリコン塗料に代わって主流になりつつあります。
白やベージュなど淡いカラーを検討されている方は、ぜひラジカル塗料を選択肢に加えてみてください。
ルーフカベドクターは、川越市エリアを中心とした屋根・外壁塗装の専門業者です。創業年数は45年を迎え、これまでの施工実績は7,000件以上!
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