屋根・外壁の苔はDIYで除去できる?業者に依頼する基準や予防策を解説
2023.02.19 (Sun) 更新
屋根や外壁に苔が発生すると見た目が悪くなるだけではなく、住まいの劣化を早める原因になるため、適切な対処が肝心です。
苔はDIYで除去できる場合もあれば、業者に依頼したほうがよい場合もあるため、その基準を見極める必要があります。
そこで本記事では、屋根や外壁に発生する苔について下記を中心に解説しています。
- DIYするか業者に依頼するかの判断基準
- 【DIYの場合】苔を除去する方法
- 【業者に依頼した場合】苔除去にかかる費用相場
苔を生えにくくする予防策も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
もくじ
- 屋根・外壁に苔が発生する原因
- 苔が発生しやすい周辺環境
- 苔が発生しやすい建材
- 苔の除去が必要な理由
- 美観が損なわれる
- 健康被害を招く可能性がある
- 建材を劣化させてしまう
- 苔の除去をDIYするか業者に依頼するかの判断基準
- 水を弾くかどうか
- 苔が高所に発生していないか
- 苔が広範囲に及んでいないか
- 【DIYの場合】外壁・屋根の苔を除去する方法
- 専用洗剤を使う
- 高圧洗浄機を使う
- 【業者に依頼した場合】外壁・屋根の苔除去にかかる費用相場
- 高圧洗浄
- バイオ洗浄
- 塗装
- 外壁・屋根の苔を生えにくくする4つの予防策
- 1.外壁周りの風通しをよくする
- 2.こまめに掃除をする
- 3.高機能塗料で塗装する
- 4.苔が生えにくい建材にリフォームする
- 外壁・屋根塗装ならルーフカベドクターにお任せ!
屋根・外壁に苔が発生する原因
苔は胞子によって増える植物です。日光と水分があれば土がなくても根つくため、屋根や外壁にも発生します。
苔が発生しやすくなる要因には「周辺環境」と「建材」によるものがあります。まずは、それぞれを詳しくみていきましょう。
苔が発生しやすい周辺環境
苔が発生しやすい環境として、下記のようなものがあります。
- 林や森が近くにある
- 川が近くにある
- 日当たりが悪い
- 風通しが悪い
苔は胞子で増えるため、森や林が近くにあると胞子が風に乗って飛んできやすくなります。
また苔は水分を好む性質があるため、川が近くにあったり、日当たりや風通しが悪かったりする環境でも育ちやすくなります。
苔が発生しやすい建材
下記のように、苔が発生しやすい建材もあります。
- 凸凹したデザインの屋根・外壁
- 経年劣化によって防水性が低下した屋根・外壁
たとえば、モルタル外壁やサイディング外壁など凸凹したデザインの場合は、水分が溝に溜まりやすいため苔が発生しやすくなります。
また経年劣化により塗膜の防水性が低下する(=水分を含みやすくなる)ことも、苔の発生原因のひとつです。
苔の除去が必要な理由
苔を放置すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。ここからは、苔の除去が必要な理由を3つお伝えします。
美観が損なわれる
苔が発生すると、建物全体の美観を損ねます。苔によって古びた雰囲気になり、住んでいる人の気持ちにも悪影響を与えかねません。
健康被害を招く可能性がある
苔は人体に害があるものではありませんが、カビを発生させる要因になることがあります。
カビはアレルギー性鼻炎や皮膚炎などを招くおそれがあるため、小さなお子さんがいるご家庭ではとくに注意したいところです。
建材を劣化させてしまう
苔は水分を含んでいるため、そのままにしていると外壁材の劣化を早めてしまうおそれがあります。塗膜の膨れや剥がれ、外壁材の反りなど、さまざまな劣化症状の原因になります。
苔の除去をDIYするか業者に依頼するかの判断基準
苔の除去を自分でやるか、業者に依頼すべきか、判断に悩む方は多いでしょう。
そんなときは以下3つの基準を参考にしてください。
- 水を弾くかどうか
- 苔が高所に発生していないか
- 苔が広範囲に及んでいないか
それぞれを簡単に説明します。
水を弾くかどうか
- 水を弾く→ DIYでもOK
- 水を弾かない→ 業者に依頼が必要
水を弾かない場合は、既に塗膜の防水性が低下している証拠です。塗膜の防水性を回復させる必要があるため、業者に塗装を依頼しましょう。
苔が高所に発生していないか
- 苔が手に届く範囲にある→ DIYでもOK
- 苔が高所に発生している→ 業者に依頼が必要
苔がどこに発生しているかも判断基準のひとつです。2階部分の外壁や屋根など、手に届かない箇所に発生している場合は、プロの業者に依頼してください。
高所作業は転落のリスクが伴うため、一般の方が自分で行うと大変危険です。はしごを使うのも危険ですので、DIYによる高所作業は避けましょう。
苔が広範囲に及んでいないか
- 苔が一部に発生している→ DIYでもOK
- 苔が広範囲に発生している→ 業者に依頼が必要
苔が広範囲に及んでいる場合も業者に除去を依頼してください。広範囲に苔が発生している=外壁や屋根全体の防水性が低下している可能性が高いためです。
塗膜の寿命が切れているサインですので、業者による塗り替えを検討しましょう。
【DIYの場合】外壁・屋根の苔を除去する方法
苔が手に届く範囲、かつ軽度の場合は、DIYでの除去が可能です。
たとえば「専用洗剤を使う」「高圧洗浄機を使う」などの方法があります。
専用洗剤を使う
市販されている苔専用の洗剤を使ってみましょう。ほこりや汚れを雑巾で拭き取ったあとに、苔専用の洗剤をスポンジに含ませてやさしく擦るだけでOKです。
苔専用洗浄剤が手に入らない場合は、食器用洗剤などの中性洗剤でも代用できます。ただし、塩素系洗剤や酢、熱すぎるお湯は外壁を傷める可能性があるので避けてください。
高圧洗浄機を使う
家庭用の高圧洗浄機を使うのも有効です。擦っても落ちない汚れでも、高い水圧をかけることできれいに落とせる場合があります。
ただし、水圧によって外壁を傷つけてしまうおそれもあるため、長時間の当てすぎや水圧の調整には十分に注意しましょう。
【業者に依頼した場合】外壁・屋根の苔除去にかかる費用相場
業者に依頼するとDIYより費用がかかってしまいますが、頑固な苔も手の届かない箇所の苔もきれいに落とせるのがメリットです。
ここからは、業者に頼んだ場合の費用相場を紹介します。
方法 |
費用相場 |
特徴 |
高圧洗浄 |
2~3万円 |
家庭では落とせない汚れが落とせる |
バイオ洗浄 |
7.5~15万円 |
苔やカビなど生物系の汚れに強い |
外壁塗装 |
60~90万円 |
広範囲に苔が発生している場合や 塗膜の防水性が低下している場合に有効 |
高圧洗浄
費用相場:2~3万円(足場が必要な場合は別途10~20万円)
高圧洗浄とは、高い水圧で苔を洗い落とす方法です。専用の高圧洗浄機を使うため、家庭では落とせない頑固な汚れもスッキリ洗い落とせます。
バイオ洗浄
費用相場:7.5~15万円(足場が必要な場合は別途10~20万円)
水圧だけでは落ちない汚れには、特殊な洗浄剤が含まれたバイオ洗浄を行います。苔やカビなど生物系の頑固な汚れには、バイオ洗浄が使われることが多いです。
塗装
費用相場:60~90万円
苔が広範囲に及ぶ場合は、塗装によるメンテナンスを行いましょう。また「水を弾く」場合も塗膜の防水性が低下している証拠なので、塗装が必要です。
塗装には洗浄工程も含まれるため、きれいに苔を除去してもらえます。
外壁・屋根の苔を生えにくくする4つの予防策
苔をきれいに除去できたらその状態を維持したいですよね。ここからは、苔の発生を抑える予防策を4つ紹介します。
1.外壁周りの風通しをよくする
苔は水分が多い場所で繁殖しやすくなります。そのため、庭の木を剪定したり、周りに置いてあるものを片付けたりして、風通しをよくしましょう。
雑草を抜いて砂利を敷き詰めるのもおすすめです。
2.こまめに掃除をする
軽度であれば、苔は掃除で除去できます。
苔が盛り上がった状態まで育ってしまうと、DIYによる除去が難しくなってしまうため、専用洗剤を使ってこまめな掃除を心がけましょう。
3.高機能塗料で塗装する
汚れのつきにくい高機能塗料で塗り替えるのも効果的です。たとえば光触媒塗料はセルフクリーニング機能があり、雨の度に苔の胞子を洗い流してくれます。
また防藻・防カビ材入りの塗料もおすすめです。苔やカビの繁殖を抑えてくれるので、一定の期間美観を保つ効果を期待できます。
4.苔が生えにくい建材にリフォームする
築年数が経っていてリフォームを検討されている場合は、金属やタイルなど苔が生えにくい建材にリフォームするのもひとつの手です。
凸凹が少なく、汚れがつきにくい素材のものを選ぶことで、苔の発生を抑えられます。
外壁・屋根塗装ならルーフカベドクターにお任せ!
苔が手に届く範囲にあり、軽度の場合は、DIYで除去することも可能です。市販の苔専用洗剤を使ってこまめに掃除するとよいでしょう。
反対に「苔が高所にある」「広範囲に発生している」「水を弾かない」場合は、業者への依頼が必要です。バイオ洗浄で苔を根こそぎ洗い落とし、塗装を行って塗膜の防水性を回復させましょう。
ルーフカベドクターは、川越市エリアを中心とした屋根・外壁塗装の専門業者です。
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