屋根の葺き替え時期はいつが最適?おすすめの屋根材や工事費用も紹介
2021.12.26 (Sun) 更新
古い屋根を撤去し、下地も屋根材も新しいものに張り替える「屋根葺き替え工事」。屋根だけでなく、建物全体の寿命にも大きく関わる工事であることをご存知でしょうか?
そもそも屋根には、雨風や紫外線などのダメージから建物を守る機能があります。しかし、その機能は永久に続くものではありません。
屋根材の種類によって寿命(耐用年数)が異なるものの、いつかは葺き替え工事が必要な時期が来るのです。
とはいえ、どのタイミングで屋根葺き替え工事をするべきか知らない人は多いかもしれませんね。
そこで本記事では、屋根の葺き替え時期はいつが最適なのかをわかりやすく解説します。葺き替えにおすすめの屋根材や工事費用も合わせて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
もくじ
屋根の葺き替え時期はいつが最適?
屋根葺き替えに最適な時期は、既存屋根の耐用年数や劣化状況から判断できます。以下で詳しく見ていきましょう。
1.既存屋根の耐用年数から判断する
屋根葺き替えの最適な時期は、既存屋根の耐用年数から判断できます。屋根材ごとの耐用年数は以下のとおりです。
屋根材 |
耐用年数 |
|
瓦屋根(日本瓦) |
50年以上 |
|
瓦屋根(セメント瓦) |
30~40年 |
|
スレート屋根(カラーベスト・コロニアル) |
15~25年 |
|
金属屋根 |
ガルバリウム鋼板 |
20~30年 |
トタン屋根 |
10~20年 |
2.既存屋根の劣化状況から判断する
既存屋根の劣化状況からも、屋根葺き替えの最適な時期を判断することは可能です。
- 屋根材のズレや欠け、ひび割れが起きている
- コケや藻が目立つ
- 雨漏りしている、もしくは雨が止んだ後も室内の湿気が多い
- 室内の天井にカビがはえている
このような劣化状況がみられる場合は、屋根葺き替え工事をすることをおすすめします。
葺き替えにおすすめの屋根材は?
この章では、葺き替えにおすすの屋根材を3つ紹介します。
- ガルバリウム鋼板
- スレート屋根
- 軽量瓦(防災瓦)
特徴やメリット・デメリットを詳しくまとめたので、屋根材を選ぶ際の参考にしてください。
1.耐久性・耐震性に優れたガルバリウム鋼板
葺き替えにおすすの屋根材1つめは、錆びに強い金属屋根の「ガルバリウム鋼板」です。
ガルバリウム鋼板に使われている「亜鉛」には防食作用があり、金属部分に傷がついたとしても亜鉛が先に溶け出し、傷を保護する作用があります。
その作用のおかげで金属の腐食が抑えられるため、ガルバリウム鋼板は「金属なのに錆びに強い」という特徴をもっています。沿岸地域や寒冷地域でも安心して使用できる屋根材です。
耐久性や耐震性、防水性、耐火性にも優れており、多くの葺き替え工事で採用されています。
また、和風・洋風どちらの住宅にも合わせやすいシンプルなデザインも魅力の一つです。
メリット |
・耐用年数20~30年と高耐久で、地震の揺れにも強い ・金属なのに錆びにくい |
デメリット |
・外気温が室内に伝わりやすい ・瓦屋根と比べると雨音が響きやすい |
2.安価でデザイン豊富なスレート屋根
葺き替えにおすすの屋根材2つめは、軽くて耐震性が高い「スレート屋根」です。
スレート屋根の厚みは約5ミリメートル、重さは1平方メートルあたり21キログラムと非常に軽く、耐震性に優れています。
カラーやデザインが豊富なのも特徴です。これまでの屋根と同じような色にするのもよし、ガラッと雰囲気を変えてみるのもよし。外壁の色とのコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、スレート屋根は価格も比較的安いので、家計への負担を抑えたい人にもおすすめの屋根材です。
メリット |
・軽量で耐震性に優れている ・デザイン豊富な上に安価で家計に優しい |
デメリット |
・耐用年数は5~10年ほどと短め ・10年に一度は塗装メンテナンスが必要 |
3.和風住宅にマッチする軽量瓦(防災瓦)
葺き替えにおすすの屋根材3つめは、和風住宅にピッタリの「軽量瓦(防災瓦)」です。
軽量瓦(防災瓦)とはその名のとおり、軽さがメリットの瓦のこと。日本瓦よりも10~30%ほど軽いため、和風の雰囲気をそのまま残しつつ、従来よりも耐震性をアップさせられます。
さらに、従来の瓦屋根よりも風で飛ばされにくい設計になっているため、台風が多い地域の使用にも適しています。
日本瓦と同じく、塗装によるメンテナンスが不要なこともポイント。ガルバリウム鋼板やスレート屋根など他の屋根材とは違い、葺き替え後のメンテナンスにかかる費用は少額です。
メリット |
・日本瓦やセメント瓦よりも軽くて耐震性に優れている ・葺き替え後にかかるメンテナンス費用は他の屋根材よりも少額 |
デメリット |
・葺き替えにかかる費用(初期費用)は他の屋根材よりも高額 ・軽量瓦と言ってもガルバリウム鋼板やスレート屋根よりは重い |
屋根葺き替え工事の費用はいくらくらい?
屋根葺き替え工事にかかる費用の目安は、30坪住宅の場合で90万~250万円ほどです。工事項目ごとの単価相場を、以下でチェックしていきましょう。
工事項目 |
単価相場 |
足場仮設 |
700~1,000円/平方メートル ※飛散防止ネット込み |
既存屋根材の撤去 |
1,500~3,000円/平方メートル |
下地調整・野地板設置 |
2,000~3,500円/平方メートル |
防水シート設置 |
500~1,500円/平方メートル |
新屋根材設置 |
ガルバリウム鋼板:6,500~8,000円/平方メートル |
スレート屋根:5,000~7,000円/平方メートル |
|
軽量瓦に葺き替え:6,000~12,000円/平方メートル |
|
板金処理 |
棟板金設置:2,000~3,000円/メートル |
軒先・ケラバ設置:1,500~2,000円/メートル |
|
アスベスト処理(※) |
20,000~85,000円/平方メートル |
※2006年以前に製造されたスレート屋根にはアスベストが含まれている可能性があり、処理費用として1平方メートルあたり20,000~85,000円が別途必要になります。
屋根葺き替え工事をする際の注意点
1.葺き替えする屋根材の特徴をしっかり把握する
どんな屋根材にもメリットとデメリットがあります。良いところだけに囚われず、屋根材の特徴を総合的に把握した上で選ぶように注意してください。
自宅に合った屋根材を選ぶポイントは、重視すべき性能や予算など、葺き替え工事に対する条件を明確にしておくことです。
例えば
- 屋根の耐久性を高めて建物全体の寿命を延ばしたい
- 屋根の軽量化を図り耐震を高めたい
- なるべく低予算で新しい屋根に葺き替えたい
というように、葺き替え工事に対して何を求めているのか、何を優先したいのかをしっかり考えてみてくださいね。
2.業者選びは慎重に行う
屋根葺き替えは、専門の知識や技術が必要な工事です。正しい知識のもと工事しなければ、屋根材の破損や雨漏りなどのトラブルにつながる恐れも…。施工後に後悔しないためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
優良業者を選ぶポイントは、以下のとおりです。
- 屋根葺き替えの施工実績が豊富
- 施工前の点検や説明を丁寧にしてくれる
- 見積内容は工事項目ごとに細かく記載されている
- 工程や進捗状況をきちんと伝えてくれる
間違っても「大幅な値引きをしてくれた」「他の業者よりも安いから」と工事費用の安さだけで業者の良し悪しを判断するのは避けましょう。悪徳業者の恐れがあります。
費用も含め、施工実績や対応力など総合的に見て、信頼できる業者に依頼してください。
屋根葺き替え工事は川越市のルーフカベドクターにお任せ!
弊社ルーフカベドクターは、川越市にある地域密着型の外壁・屋根塗装専門店です。屋根葺き替え工事を含め、施工実績は7,000件以上。長年にわたり、川越市エリアを中心に多くの工事を手掛けてきました。
屋根は雨や風、紫外線、外気温などの外部要因から建物や住民を守ってくれる、建物の中でもっとも重要な箇所です。
屋根材の破損や雨漏りなど劣化症状がみられる、耐用年数を超えている場合は、早めに屋根工事をすることをおすすめします。
無料の建物診断も実施しておりますので、屋根の葺き替えを検討している人はもちろん、とりあえず点検をしてほしい、まずは見積もりを取りたいという人も、お気軽にお問い合わせください。