外壁タイルはメンテナンスが必要!方法・費用・DIYについて解説
2021.12.28 (Tue) 更新
「外壁タイルはメンテナンスフリー」と聞いたことありませんか?実はこの認識、間違っています!
たしかに外壁タイルは非常に丈夫な建材のため、劣化しにくいことは事実です。しかし、決してメンテナンスが必要ないわけではありません。
定期的にメンテナンスをしなければ、タイルの浮きや剥がれが起こる恐れがあります。
そこで本記事では、外壁タイルにおけるメンテナンスの必要性について詳しく解説します。メンテナンス方法や費用相場、DIYによるメンテナンスに関する情報もたっぷりとお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
もくじ
外壁タイルにおけるメンテナンスの必要性
外壁タイルは石や砂などの無機物(自然素材)を原料とした、耐候性、耐水性、耐傷性に優れた建材です。
- 耐候性:雨風や紫外線に強く、劣化しにくい性質
- 耐水性:水が吸収・浸透しにくい性質
- 耐傷性:砂やほこりなどが付着しても傷が付きにくい性質
そのため、外壁タイルは「メンテナンスフリー」であると認識している人も多いようですが、まったくメンテナンスをしなくていいわけではありません。
タイル自体は劣化していなくても、経年によってタイル表面には汚れが付着しますし、タイルを支えている目地や下地、タイルとタイルの間を埋めているコーキングも傷んできます。
外壁タイルの寿命(耐用年数)は40年と長いですが、定期的なメンテナンスが必要だと覚えておきましょう。
外壁タイルのメンテナンス方法と費用を症状別に紹介
1.汚れやカビが付着したタイルの洗浄
外壁タイルに汚れやカビが付着した場合は、高圧洗浄やバイオ洗浄にてメンテナンスをします。メンテナンス時期の目安は10年前後です。
- 高圧洗浄:砂や泥、排気ガス、雨だれなどの汚れを水圧で落とす
- バイオ洗浄:カビやコケなど生物系の汚れを薬品を使用して落とす
それぞれのメンテナンスにかかる費用は以下のとおりです。
メンテナンス方法 |
単価相場 |
高圧洗浄 |
200~300円/平方メート |
バイオ洗浄 |
250~400円/平方メート |
※上記の他に、足場代(700~1,000円/1平方メートル)がかかります。
外壁タイルの洗浄は、10年に一度を目安に行いましょう。
2.目地や下地の補修
外壁タイルを支えている目地や下地の劣化にはモルタル補修、目地コーキングの劣化にはコーキング補修にてメンテナンスをします。
- モルタル補修:ひび割れ箇所を削りコーキングを充填、セメントで塞いで仕上げる
- コーキング打ち替え:古いコーキングを剥がして新しいコーキングを埋める
- コーキング増し打ち:古いコーキングの上に新しいコーキングを重ねる
それぞれのメンテナンスにかかる費用は以下のとおりです。
メンテナンス方法 |
単価相場 |
モルタル補修 |
500~700円/箇所 |
コーキング打ち替え |
700~1,200円/メートル |
コーキング増し打ち |
500~900/メートル |
※上記の他に、足場代(700~1,000円/1平方メートル)がかかります。
外壁タイルの目地や下地の補修は、5~10年に一度を目安に行いましょう。
3.浮きや剥がれたタイルの補修
外壁タイルの浮きや剥がれが起きた場合は、湿式工法や乾式工法、エポキシ樹脂充填にてメンテナンスをします。
- 湿式工法:モルタルと水を混ぜ合わせたものを下地の上に塗って仕上げる
- 乾式工法:専用の接着剤を使ってタイルを付け直す
- エポキシ樹脂充填:弾力性エポキシ樹脂を目地のひび割れ箇所に注入して埋める
それぞれのメンテナンスにかかる費用は以下のとおりです。
メンテナンス方法 |
単価相場 |
湿式工法 |
1,000~2,000円/平方メートル |
乾式工法 |
500~700円/箇所 |
エポキシ樹脂充填 |
500~900円/箇所 |
※高所作業の場合は、足場代(700~1,000円/1平方メートル)が別途かかります。
外壁タイルの浮きや剥がれを放置すると、地面に落下する恐れがあります。落下した際に通行人に当たってしまう危険性もあるため、気づいた時点で早急にメンテナンスしましょう。
4.ひび割れや欠落しているタイルの交換
外壁タイルのひび割れや欠落が起きた場合は、新しいタイルに張り替えるメンテナンスをします。
- 部分張り替え:ひび割れや欠落している箇所の面積が小さい場合は部分交換する
- 全面張り替え:ひび割れや欠落している箇所の面積が大きい場合に全面交換する
それぞれのメンテナンスにかかる費用は以下のとおりです。
メンテナンス方法 |
単価相場 |
部分張り替え |
500~1,000円/枚 |
全面張り替え |
10,000~50,000円/平方メートル |
※高所作業の場合は、足場代(700~1,000円/1平方メートル)が別途かかります。
外壁タイルのひび割れや欠落を放置すると、内部に雨水が侵入してタイルと下地の接着力が失われます。さらに放置すると剥がれ落ちる可能性があるため、見つけたらすぐにメンテナンスしましょう。
外壁タイルに塗装メンテナンスは必要?
外壁タイルにはもともと耐候性や耐水性、耐傷性が備わっているため、わざわざ塗装にて保護する必要はありません。
しかし、美観や目地の保護を目的として「クリア塗装」をするケースもあります。無色透明の塗料を使用し、外壁タイルのデザインを残したまま艶を出すことが可能です。
シリコンやフッ素といった一般的な塗料と同じようにクリア塗料にも寿命(耐用年数)があるのですが、タイルに比べたらはるかに短いため、外壁塗装を一度行うと定期的に塗り替えが必要になります。
塗装費用は塗料の種類によって幅がありますが、外壁面積200平方メートルの住宅で100万~140万円ほどです。塗料の種類ごとの単価と寿命(耐用年数)は、以下でご確認ください。
塗料の種類 |
単価(平方メートル) |
寿命(耐用年数) |
ウレタン |
1,700~2,200円 |
8~10年 |
シリコン |
2,200~3,000円 |
10~12年 |
フッ素 |
3,800~4,800円 |
12~15年 |
無機 |
4,500~5,000円 |
15~20年 |
塗装メンテナスにかかる費用は、決して安いものではありません。専門業者に相談しながら十分に検討した上で決めてくださいね。
外壁タイルのメンテナンスはDIYでもできる?
結論から言うと、外壁タイルのメンテナンスをDIYするのはおすすめしません。
ホームセンターにはコーキング材や接着剤などが売られていますが、DIYはあくまで応急処置です。
適切なメンテナンスをしなければ雨漏りやタイル欠落など二次被害につながる恐れがあるため、外壁タイルのメンテナンスは専門業者に依頼しましょう。
外壁タイルのメンテナンスは地元のプロに依頼しよう
外壁タイルは耐候性や耐水性、耐傷性に優れているため、タイル自体の劣化はあまりみられません。
しかし、モルタル目地や下地、目地の隙間のコーキングは、年月の経過とともに劣化します。また、タイル表面の汚れも目立ってくるため、定期的なメンテナンスが必要です。
外壁タイルの点検や補修メンテナンスは専門的な技術や知識を要するため、施工実績の豊富な業者に依頼することをおすすめします。
弊社ルーフカベドクターは、川越市にある地域密着型の外壁・屋根塗装専門店です。外壁タイルのメンテナンスを含め、施工実績は7,000件以上。長年にわたり、川越市エリアを中心に多くの工事を手掛けてきました。
無料の建物診断も実施しておりますので、外壁タイルのメンテナンスを検討している人はお気軽にお問い合わせください。