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【素材・形状別】屋根の種類を徹底解説|特徴・寿命・価格・修繕方法

2022.01.27 (Thu) 更新

屋根のメンテナンスやリフォームを検討しているそこのあなた、以下のような悩みはありませんか?

 

  • 自宅屋根の形状に合った屋根材にリフォームをしたい
  • おすすめの屋根材を知りたい
  • 屋根材ごとの特徴や寿命、価格などを知りたい
  • 自宅屋根の特徴を詳しく把握していない

 

上記の悩みを解消すべく、本記事では屋根の種類について丁寧に解説します。

 

一般住宅で多く使われている屋根の素材を5系統・9種類、屋根の形状を7種類、それぞれの特徴やメリット・デメリット、修繕方法などを詳しくまとめました。

 

屋根は建物の中でもっとも重要な箇所です。正しくメンテナンスやリフォームをして長持ちさせるため、そして自宅屋根の形状に合った屋根材を選ぶために、ぜひ最後までお読みください。

屋根の種類【素材編】

屋根に使われている素材はざまざまで、大きく分けると以下の5系統・9種類があります。

 

  • 粘度系:和瓦、洋瓦
  • セメント系:プレスセメント瓦、コンクリート瓦
  • 金属系:ガルバリウム鋼板、トタン
  • スレート系:天然スレート、化粧スレート
  • その他:アスファルトシングル

 

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

粘土系1:和瓦

粘土系の屋根材「和瓦」は、天然素材の粘土を焼き固めて造られた瓦屋根です。製造方法や呼び方は異なりますが、日本瓦や粘土瓦、いぶし瓦、陶器瓦と呼ばれるものも粘土素材で造られた「和瓦」に分類されます。

 

さらに和瓦は「釉薬瓦」と「無釉瓦」の2種類に分類できます。

 

  • 釉薬瓦:釉薬(水の浸透を防ぐ薬品)を塗って焼いた瓦で「陶器瓦」とも呼ばれる
  • 無釉瓦:釉薬を塗らずに焼いた瓦で「いぶし瓦」「素焼瓦」などの種類がある

 

和瓦の特徴は以下のとおりです。

 

耐用年数

釉薬瓦:50年以上

無釉瓦:30~50年

施工費用

8,000~12,000円/平方メートル

メンテナンス方法

・15~30年ごとに下地材の交換、棟部しっくいの補修が必要

・一部の瓦が破損した場合は部分交換

・瓦がズレた場合は積み直し

メリット

・耐久性、断熱性、耐火性、防水性、防音性に優れている

・塗装メンテナンスは不要

・屋根裏に熱がこもりにくい

デメリット

・施工費用が高い

・重量があるため耐震性が低い

・施工できる職人が少ない

粘土系2:洋瓦

粘土系の屋根材「洋瓦」は、その名のとおり洋風なデザインの瓦です。和瓦と同じく天然素材の粘土を焼き固めたもので、下記の2種類の形状があります。

 

  • F形瓦:表面の凸凹が少ない形状、シャープで重厚感のある屋根に仕上がる
  • S形瓦:断面がS字の形状、かわいらしい雰囲気の屋根に仕上がる

 

洋瓦の特徴は以下のとおりです。

 

耐用年数

40~60年

施工費用

F形瓦:7,000~16,000円/平方メートル

S形瓦:5,000~13,000円/平方メートル

メンテナンス方法

・10~20年ごとに下地材の交換、棟部しっくいの補修が必要

・一部の瓦が破損した場合は部分交換

・瓦がズレた場合は積み直し

メリット

・耐久性、断熱性、通気性に優れている

・色やデザインが豊富

・塗装メンテナンスは不要

デメリット

・施工費用が高い

・重量があるため耐震性が低い

・S形瓦は施工が難しく、F形瓦よりも工期が長い

セメント系1:プレスセメント瓦

セメント系の屋根材「プレスセメント瓦」は、セメントを主原料とした瓦です。型に流し込んで製造するため、量産しても均一な形状になることが特徴。重厚感のある仕上がりで、洋風の住宅にもよく合います。

 

ただし、現在ではほぼ生産されていないため、部分的に瓦を交換したい場合には同じ商品が手に入らないことも…。運が良ければ中古品が見つかるかもしれないため、業者に確認してみるとよいでしょう。

 

プレスセメント瓦の特徴は以下のとおりです。

 

耐用年数

30~40年

施工費用

6,000~8,000円/平方メートル

メンテナンス方法

・10~15年ごとに塗装メンテナンスが必要

・一部の瓦が破損した場合は部分交換(同じ商品があれば)

・屋根全体を修繕する場合は葺き替え

メリット

・不燃性、断熱性、遮音性に優れている

・色やデザインが豊富

・和瓦、洋瓦に比べて施工費用が安い

デメリット

・他の屋根材よりも重量があるため耐震性が低い

・コケやカビが発生しやすい

・中古品の瓦が入手できなければ葺き替えになる

セメント系2:コンクリート瓦(モニエル瓦)

セメント系の屋根材「コンクリート瓦(モニエル瓦)」は、軟化コンクリートを主原料とした瓦です。正式名称は「乾式コンクリート瓦」で、別名「乾式洋瓦」と呼ばれることもあります。

 

コンクリート瓦は着色スラリー(セメントの着色料)で色を付けた後、防水性を高めるためにクリア塗料で覆う処理が施されており、表面に「スラリー層」という着色料の層が形成された特殊なセメント系の瓦です。

 

そのため、塗装メンテナンスには注意が必要で、完全にスラリー層を取り除かなければ、施工後すぐに塗料の膜(塗膜)が剥がれる恐れがあります。

 

また、現在は製造されていないため、中古品でも入手しづらいとされています。

 

コンクリート瓦の特徴は以下のとおりです。

 

耐用年数

20~30年

施工費用

6,000~8,000円/平方メートル

メンテナンス方法

・10~15年ごとに塗装メンテナンスが必要

・一部の瓦が破損した場合は部分交換(同じ商品があれば)

・屋根全体を修繕する場合は葺き替え

メリット

・耐震性、断熱性に優れている

・色やデザインが豊富

・和瓦、洋瓦に比べて施工費用が安い

デメリット

・正しい方法で塗装しなければ施工不良が起こる

・塗装が難しい分、セメントプレス瓦よりも施工費用が高くなる

・中古品の瓦が入手できなければ葺き替えになる

金属系1:ガルバリウム鋼板

金属系の屋根材「ガルバリウム鋼板」は、アルミニウム、亜鉛、シリコンから造られた金属屋根です。

 

ガルバリウム鋼板に含まれている亜鉛には「犠牲防食機能」という金属の腐食を抑える効果があり、金属なのに錆びにくいという特性をもっています。

 

そのため、塩害の影響を受けやすい沿岸地域や、積雪や凍結が多い寒冷地域など、金属が錆びやすい環境下の住宅にも多く採用されている屋根材です。

 

ガルバリウム鋼板の特徴は以下のとおりです。

 

耐用年数

20~30年

施工費用

6,500~8,000円/平方メートル

メンテナンス方法

・15~20年ごとに塗装メンテナンスが必要

・屋根全体を修繕する場合は葺き替えまたはカバー工法

メリット

・耐久性、防水性、耐火性、耐震性、防錆性に優れている

・金属なのに錆びにくい

・和洋どちらの住宅にも合わせやすいシンプルなデザイン

デメリット

・外気温が室内に伝わりやすいため、夏場は暑くなりやすい

・他の屋根材よりも雨音が響きやすい

・衝撃に弱いため、飛散物が当たるとへこみやすい

金属系2:トタン

金属系の屋根材「トタン」は、鉄板を亜鉛メッキで覆われた金属屋根です。工場や倉庫の屋根に使われている屋根材と認識している人も多いのではないでしょうか。

 

トタン屋根は丈夫で雨漏りしにくく、軽くて扱いやすい屋根材です。カラーバリエーションも豊富なため、一昔前は一般住宅の屋根にも多く採用されていました。

 

しかし、こまめに手入れをしないと錆びる、断熱性がなく夏場の光熱費がかさむといった理由から、近年では自宅の屋根にトタンを選ぶ人は減少傾向にあります。

 

トタンの特徴は以下のとおりです。

 

耐用年数

10~20年

施工費用

5,000~6,000円/平方メートル

メンテナンス方法

・7~10年ごとに塗装メンテナンスが必要

・屋根全体を修繕する場合は葺き替えまたはカバー工法

メリット

・耐震性、耐久性、耐震性に優れている(雨漏りに強い)

・カラーバリエーションが豊富

・施工費用を抑えられる

デメリット

・定期的なメンテナンスをしないと錆びやすい

・外気温が室内に伝わりやすく、夏場のエアコン代が高くなる

・他の屋根材よりも雨音が響きやすい

スレート系1:天然スレート

スレート系の屋根材「天然スレート」は、粘土質の天然岩石を主原料とした薄い板状の屋根材です。

 

数百年たっても劣化せずに現存している屋根があるほど耐久性が高く、独特の風合いで重厚感のあるデザインが大きな魅力と言えるでしょう。

 

天然スレートは古くからヨーロッパで使われている屋根材ですが、日本では「高価な屋根」「重みがある」という理由からあまり普及していません。

 

天然スレートの特徴は以下のとおりです。

 

耐用年数

20年~割れない限り使用可能

施工費用

10,000~30,000円/平方メートル

メンテナンス方法

・一部のスレートが破損した場合は部分交換

・屋根全体を修繕する場合は葺き替え

メリット

・塗装メンテナンスは不要

・割れなければ何十年、何百年と使い続けられる

・天然素材ならではの独特な風合いと重厚感を楽しめる

デメリット

・施工費用が高い

・重量があるため耐震性が低い

・加工、施工できる職人が少ない

スレート系2:化粧スレート

スレート系の屋根材「化粧スレート」は、セメントと繊維素材を混ぜ合わせて造られた板状の屋根材です。商品名である「コロニアル」や「カラーベスト」と呼ばれることもあります。

 

化粧スレートはカラーバリエーションが豊富で、和風住宅でも洋風住宅でもマッチすることが魅力の一つ。施工費用も安いため、多くの一般住宅で採用されているメジャーな屋根材です。

 

化粧スレートの特徴は以下のとおりです。

 

耐用年数

15〜25年

施工費用

5,000~7,000円/平方メートル

メンテナンス方法

・5~10年ごとに塗装メンテナンスが必要

・一部のスレートが破損した場合は部分交換

・屋根全体を修繕する場合は葺き替えまたはカバー工法

メリット

・耐震性、耐火性、断熱性に優れている

・施工費用が安い

・和洋どちらの住宅にも合わせやすい

デメリット

・短いスパンで塗装メンテナンスが必要

・ひび割れしやすい

・カビやコケが発生しやすい

その他:アスファルトシングル

その他の屋根材「アスファルトシングル」は、ガラス基材にアスファルトを浸透させた後、表面に石粒を吹き付けてアクリル樹脂で固めた屋根材です。

 

アメリカやカナダでは100年以上も前から使われているアスファルトシングル。おしゃれでモダンな雰囲気が和洋どちらの住宅にも合うことから、日本でも注目を集めています。

 

アスファルトシングルの特徴は以下のとおりです。

 

耐用年数

20~30年

施工費用

6,000~8,000円/平方メートル

メンテナンス方法

・10年前後で塗装メンテナンスが必要

・一部のアスファルトシングルが破損した場合は部分交換

・屋根全体を修繕する場合は葺き替えまたはカバー工法

メリット

・耐久性、防水性、耐震性、防音性に優れている

・デザイン性が高く、和洋どちらの住宅にも合う

・加工しやすいため、複雑な形状の屋根にも施工可能

デメリット

・強風に弱く、反りや破れが起こりやすい

・気温や湿気によって劣化しやすい

・表面の石粒がはがれやすい

屋根の種類【形状編】

屋根にはさまざまな形状があります。一般住宅の屋根に多く使用されているのは、以下の7種類です。

 

  • 切妻屋根(きりづまやね)
  • 寄棟屋根(よせむねやね)
  • 片流れ屋根(かたながれやね)
  • 方形屋根(ほうぎょうやね)
  • 陸屋根(りくやね・ろくやね)
  • 入母屋屋根(いりもややね)
  • 招き屋根(まねきやね)

 

それぞれの特徴を解説する前に、どんな屋根なのかイメージしやすくなるよう、屋根の部位を紹介します。

 

部位名称

概要

大棟

屋根頂上にある水平部、2つの屋根面が交わる部分

下がり棟(隅棟)

大棟から下りている2つの屋根面が隣り合う部分

軒先

屋根の先端部、壁より外に突き出た部分

ケラバ

屋根側面にある端部、雨どいが設置されていない短辺部分

 

続いて、7つの屋根の形状について詳しく見ていきましょう。

1.切妻屋根(きりづまやね)

切妻屋根とは、大棟から左右に屋根面が下りている、いわゆる「三角屋根」と呼ばれる形状の屋根のことです。

 

シンプルな形状で和風・洋風どちらの住宅にも合うことから、多くの一般住宅で採用されています。

 

また、シンプルな形状であるからこそ、雨漏りが起こりにくいという特性もあります。屋根から雨漏りする原因はさまざまですが、その中でも多いのは「水切り板金の劣化」です。

 

水切り板金とは、雨漏りを防ぐために使用する部材のこと。下屋と外壁のように異なる構造が接合する部分(取り合い)や、屋根と屋根がV字に交わる部分(谷部)などに使用します。

 

屋根の形状が複雑になるほど水切り板金の使用も多くなるため、シンプルな形状の切妻屋根は雨漏りが発生するリスクが低いというわけです。

 

切妻屋根と相性の良い屋根材とメリット・デメリットを以下で見ていきましょう。

 

相性が良い屋根材

和瓦、洋瓦、セメント瓦、ガルバリウム鋼板、スレート屋根

メリット・デメリット

定番で単純な形状ではあるが、他の屋根よりも面積が小さいのでメンテナンス費用が抑えられる

2.寄棟屋根(よせむねやね)

寄棟屋根とは、大棟から四方に屋根面が下りている屋根のことです。大棟に屋根面が寄せられているため、寄棟屋根と呼ばれています。

 

切妻屋根に2面プラスした形状になるので、大棟から下りている4つの屋根面はそれぞれ合わさっている状態です。屋根面が隣り合う部分に4つの「下がり棟」が設置されています。

 

寄棟屋根は下がり棟がある分、切妻屋根よりも雨漏りが発生するリスクは高くなりますが、それでも谷部がある屋根や、下屋と外壁の取り合いがあるなど、複雑な形状をした屋根よりは雨漏りしにくいと言えるでしょう。

 

また、屋根面が4つあることで各面の面積が小さくなるため、風圧に強いという特性があります。強風でも屋根が吹き飛びにくい構造なので、台風が多い地域にも適した形状です。

 

寄棟屋根と相性の良い屋根材とメリット・デメリットを以下で見ていきましょう。

 

相性が良い屋根材

和瓦、洋瓦、ガルバリウム鋼板、スレート屋根

メリット・デメリット

切妻屋根に比べてメンテナンス費用は高くなるが、耐久性やデザイン性に優れている

3.片流れ屋根(かたながれやね)

片流れ屋根とは、その名のとおり片側に流れ下りている屋根のことです。おしゃれでスタイリッシュな形状で、近年では多くの新築住宅に採用されています。

 

屋根面の向きが真南や東南、南西などであれば日当たりが確保できるため、太陽光パネルの設置にも適している屋根です。効率よく発電できるでしょう。

 

形流れ屋根は1面しかないシンプルな形状のため、メンテナンス費用が安く抑えられる傾向があります。

 

また、雨漏りの発生リスクが低いことも特徴です。ただし、雨が一方に集中して流れ落ちるため、大雨や台風の時は雨どいから雨が溢れてしまう恐れがあります。雨どいに落ち葉やゴミが詰まっていないか、破損していないかなど、定期的に点検してください。

 

片流れ屋根と相性の良い屋根材とメリット・デメリットを以下で見ていきましょう。

 

相性が良い屋根材

ガルバリウム鋼板、スレート屋根、トタン屋根、セメント瓦

メリット・デメリット

紫外線や雨が当たりやすい軒先の反対側外壁が劣化しやすいが、雨漏りしにくくメンテナンス費用も安い

4.方形屋根(ほうぎょうやね)

方形屋根とは、ピラミッドのように屋根頂点から四方に屋根面が下りている屋根のことです。正方形に近い建物でなければ採用できない形状になります。

 

屋根面の面積や形状はすべて同じであることから、建物にかかる荷重が均一で安定しているという特性があります。

 

また、寄棟屋根と同じように屋根面が4つあるため、風圧に強く、高耐久です。その反面、下がり棟があるので雨漏りが発生するリスクは少し高くなります。

 

方形屋根と相性の良い屋根材とメリット・デメリットを以下で見ていきましょう。

 

相性が良い屋根材

ガルバリウム鋼板、スレート屋根

メリット・デメリット

建物の形状や使用できる屋根材が限られるが、強風でも屋根が吹き飛びにくい耐久性がある

5.陸屋根(りくやね・ろくやね)

陸屋根とは、勾配(傾き)がない平らな形状をした屋根のことです。別名「フラット屋根」と呼ばれることもあります。屋上がある住宅をイメージするとわかりやすいでしょう。

 

屋上スペースとして有効活用できる点、勾配(傾き)がないのでメンテナンスしやすい点は、陸屋根の大きな魅力と言えます。

 

水平の屋根で遮るものがないので、風の影響を受けることはほぼありません。しかし、排水性は良くないため、雨漏りが発生しないよう定期的な防水工事が必要です。

 

防水工事の方法としては、液状の防水材料を塗って防水層を形成する「塗る工法」と、下地にシートを下貼り付けるタイプの「貼る工法」、そして両方の工法を利用した「複合工法」の3種類があります。

 

また、防水・排水設備と融雪システム(熱の力で雪を水に変える設備)がしっかり備わっていれば、雪下ろし不要の屋根として使用可能。豪雪地域で起こりやすい雪かき中の転落事故や落雪による人身事故の防止に役立ちます。

 

陸屋根と相性の良い屋根材とメリット・デメリットを以下で見ていきましょう。

 

相性が良い屋根材

屋根材の設置ではなく、鉄筋コンクリート構造が多い

メリット・デメリット

最上階の部屋は屋根からの熱が伝わりやすいので夏場は蒸し暑いが、メンテナンスにかかる費用は安い

6.入母屋屋根(いりもややね)

入母屋屋根とは、寄棟屋根の上部に小さい切妻屋根を乗せたような形状の屋根のことです。日本の伝統的な屋根の種類であり、もっとも格式高い形状とされています。日本家屋はもちろん、神社や寺などの屋根にも多く見られます。

 

寄棟屋根の特性である「風圧に強い」こと、切妻屋根の構造により「屋根裏の通気性が良い」という2つの特性をもっており、高級感のあるデザインが魅力的です。

 

しかし、複雑な形状であるゆえに棟(大棟・下がり棟)が多く、水切り板金の使用数も多いため、雨漏りが発生するリスクが高い難点があります。

また、メンテナンスやリフォームにかかる費用も高額になります。

 

入母屋屋根と相性の良い屋根材とメリット・デメリットを以下で見ていきましょう。

 

相性が良い屋根材

和瓦、セメント瓦、スレート屋根

メリット・デメリット

屋根が重いため耐震性は低いが、和瓦を採用することで高級感のある和風住宅に仕上がる

7.招き屋根(まねきやね)

招き屋根とは、屋根の中心ではなく、片側に寄った大棟から左右に屋根面が下りている屋根のことです。左右の屋根面の長さと勾配(傾き)が異なる特殊な形状をしています。

 

短い屋根面は外壁に接合(取り合い)しており、屋根上部の外壁には小窓が取り付けられているデザインです。モダンな雰囲気で、近年人気を集めている形状の一つです。

 

片流れ屋根と同じく、方角が良ければ長い屋根面に太陽光パネルを設置できます。また、2面の屋根が段違いで支えあっていることから風の影響を受けにくく、丈夫であることもポイントです。

 

ただし、短い屋根と外壁の取り合いの雨仕舞い(雨漏りを防ぐための処理)が不十分だと、雨漏りが発生しやすくなります。

 

招き屋根と相性の良い屋根材とメリット・デメリットを以下で見ていきましょう。

 

相性が良い屋根材

ガルバリウム鋼板、スレート屋根、洋瓦、和瓦、セメント瓦

メリット・デメリット

メンテナンス時に屋根と外壁の雨仕舞いに注意する必要があるが、シンプルな形状なのでメンテナンス費用が抑えられる

屋根の種類はさまざま!素材や形状の特徴をふまえてメンテナンスしよう

一口で「屋根の種類」と言っても、素材や形状によって多くの種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットをふまえた上で、適切なメンテナンスやリフォームをしましょう。

 

弊社ルーフカベドクターは、川越市にある地域密着型の外壁・屋根塗装専門店です。屋根のメンテナンスやリフォームを含め、施工実績は7,000件以上。長年にわたり、川越市エリアを中心に多くの工事を手掛けてきました。

 

無料の建物診断も実施しておりますので、屋根のメンテナンスやリフォームを検討している人はお気軽にお問い合わせください。

 

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私たち一同は、工事をしていただくお客様のお家を自分の家だと思って施工にあたるように心がけて、3S活動(信用、信頼、親近感)を重んじて、忠恕の精神(おもいやり)、感謝の気持ちでお客様に接することを大事にして、これまで積み上げてきたお客様の信頼に恥じぬようこれからも先義後利を胸に刻み、利益より絆や品質を重視する熱い思いで頑張ります。

お住まいに関しては、7,000件を超える知識と経験でお住まいのドクターとして、2021年から屋根外壁工事専門店のルーフカベドクターを屋号として、より一層の雨漏りで困っているお客様、屋根外壁の塗装で悩んでいるお客様へ屋根外壁の専門医としてルーフカベドクターに関わる全ての方々へ、安心から始まり、ご納得してからの施工、喜び自然と笑顔になる仕上がり、最終的に新築以上の感動、満足感をご提供していくことを第一に考えて心を込めて工事させていただきます。

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