雨漏りの原因は?発生しやすい5つの箇所と調査・補修の依頼先を解説
2022.03.27 (Sun) 更新
住宅トラブルの中でもなかなか厄介な存在の一つ「雨漏り」。雨漏りの原因や症状は決して1つではなく、複数あることをご存知でしょうか?
本記事では、雨漏りの原因に関する以下の事項についてまとめました。
- 雨漏りの基礎知識
- 雨漏りの原因と発生しやすい箇所
- 雨漏り調査・補修の依頼先
既に雨漏りで困っている人はもちろん、自宅で起きている異変に対して雨漏りかもしれないと疑っている人は、ぜひ最後までお読みください。
もくじ
雨漏りの原因【基礎知識を身につけよう】
そもそも雨漏りとは、建物内部への雨水侵入が原因となって起こる住宅トラブルのことです。
雨漏りの主な症状は
- 天井やサッシから雨水がポタポタと落ちてくる「目に見えるタイプの雨漏り」
- 屋根裏や外壁内部などの見えない箇所で起こる「目に見えないタイプの雨漏り」
の2種類があり、目に見えないタイプの雨漏りだと発見が遅くなる傾向があります。
そのため、雨漏りに気づいた頃には建物内部に湿気が広まり、柱や梁(はり)の腐食、カビやシロアリの発生によって建物を傷めてしまう恐れがあるため注意が必要です。
また、雨漏りが起こる主な原因は
- 建物の防水機能が失われて雨水が浸み込む
- 建物の破損箇所(ひび割れや穴開きなど)から雨水が侵入する
の2種類が多いとされています。
雨漏りが起こる原因に関しては、次の章で詳しく解説します。
雨漏りの原因【発生しやすい5つの箇所】
この章では、雨漏りが発生しやすい5つの箇所と原因について解説します。どのような症状が現れるかも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.屋根
雨漏りと聞いてパッと思い浮かぶ箇所と言えば「屋根」ではないでしょうか。住宅の中でもっとも雨風の影響を受ける屋根は、雨漏りが発生しやすい箇所の一つです。
屋根からの雨漏りは、以下のような原因があげられます。
- 屋根材のひび割れ、欠け
- 屋根材のズレ、浮き、反り
- 棟(屋根頂上にある水平部)の浮き
- 水切り板金(雨漏りを防ぐ部材)の劣化
これらの原因は、経年劣化や天災(台風や地震など)によって起こることが多いとされており、劣化した屋根材や水切り板金の隙間から雨水が侵入して雨漏りが起こります。
屋根からの雨漏りで現れる症状は、天井から雨水がポタポタと落ちてくる、天井のシミやクロスの剥がれが目立つといった症状が多いです。
2.外壁
実は屋根以上に雨漏りが起こりやすい箇所と言われている外壁。常に紫外線や雨風のダメージを受けているため、外壁のあらゆる箇所から雨漏りする可能性があります。
外壁からの雨漏りは、以下のような原因があげられます。
- 外壁材のひび割れ、反り
- シーリング材のひび割れ、剥がれ
- 水切り板金(雨漏りを防ぐ部材)の劣化
どんな外壁材にも寿命(耐用年数)があるため、早いもので4〜5年、遅いものでも10〜15年に一度の周期でメンテナンスしなければ、ひび割れや反りといった劣化症状が現れます。
また、目地や配管周りに使われているシーリング材や、外壁と庇など異なる構造が接合する取り合い部分に使われている水切り板金も、年月の経過とともに劣化が進行。
外壁のさまざまな箇所で起きた劣化部分の隙間から雨水が侵入することで、雨漏りが発生する原因となります。
外壁からの雨漏りで現れる症状は、壁のクロスが浮いてくる、室内がカビ臭くなるといった症状が多いです。
3.ベランダ・バルコニー
屋根や外壁と比べると見落としされやすい箇所ですが、ベランダやバルコニーも意外に雨漏りしやすい箇所の一つです。
ベランダ・バルコニーからの雨漏りは、以下のような原因があげられます。
- 防水層の劣化
- 排水溝の詰まり
- 笠木(手すり)の浮き、変形、サビ
防水層とは、塗料やシートなどを使用して不透水の層を床面に形成することです。防水工事には主に4種類あり、それぞれ耐用年数(寿命)が異なります。
種類 |
耐用年数(寿命) |
ウレタン防水 |
10〜12年 ※トップコートは5年周期で塗り替えが必要 |
FRP防水 |
10~15年 ※トップコートは5年周期で塗り替えが必要 |
シート防水 |
10~15年 |
アスファルト防水 |
15~20年 |
上記を目安に経年劣化が起こり、ひび割れや剥がれが生じて防水機能を失うことが雨漏りの原因です。
また、排水溝にゴミが詰まると水が流れにくくなる、笠木(手すり)の浮きや変形が原因で外壁内部に雨水が侵入することも、雨漏りにつながります。
ベランダやバルコニーからの雨漏りで現れる症状は、ベランダ・バルコニーの下面にシミができている、ベランダ・バルコニーの下にある部屋で壁のシミやクロスの剥がれるといった症状が多いです。
4.窓周り・サッシ
外壁に開口部を作って取り付けられている窓やサッシ。施工時に防水処理は施されているものの、築年数が古くなるほど雨漏りが発生しやすいと言われている箇所です。
窓周り・サッシからの雨漏りは、以下のような原因があげられます。
- シーリング材や防水テープの劣化
- サッシを固定している釘の緩みや変形
- 窓周辺の外壁のひび割れ
窓やサッシと外壁の接続部分を埋めるためのシーリング材や、サッシを固定している釘は年月を経て徐々に劣化し、やがて外壁との間に隙間が生まれます。
さらに建物の構造上、窓周りには柱が通っていないため、建物全体の重みを分散できません。それにより、揺れや衝撃などの影響で窓周辺の外壁にひび割れが起こりやすくなります。
このようにして生じた隙間やひび割れから雨水が侵入し、雨漏りが発生する原因となるのです。
窓周り・サッシからの雨漏りで現れる症状は、窓枠を伝って水が流れてくる、窓周辺のクロスが剥がれるといった症状が多いです。
5.雨どい
「雨どいが原因で雨漏りすることがあるの?」と驚く人もいるかもしれませんが、実は雨漏りと関係性は意外に深い箇所なんですよ。
雨どいからの雨漏りは、以下のような原因があげられます。
- ゴミの詰まり
- 雨どいの歪み、ズレ、ひび割れ
そもそも雨どいとは、屋根に降り落ちた雨水を外壁や土台を濡らすことなく地上へ排出する建築資材のこと。
つまり、雨どいが詰まったり破損したりしていると、屋根から地上まで雨水をうまく運べないことになるのです。
雨どいからあふれた雨水は外壁や土台に直接かかってしまい、雨漏りの原因につながります。
雨どいの詰まりや破損による雨漏りの場合は、室内の壁にシミができる、壁のクロスが浮いてくるといった症状が現れることが多いです。
雨漏りの原因【調査・補修の依頼先】
雨漏りの原因を特定することはなかなか難しため、適切な調査や補修をしてくれる業者を選ぶことが大切です。
知識や技術が欠乏している業者、いい加減な作業しかしない業者などに依頼してしまうと、雨漏りはいつまでたっても直らないと思っておいたほうがよいでしょう。
雨漏り調査・補修を依頼する業者を選ぶ際は、以下の4つのポイントを参考にしてください。
- 自宅からなるべく近い地元業者
- 雨漏り診断士の資格を保有している
- 雨漏り補修の実績が豊富
- 調査や説明を丁寧にしてくれる
まずはインターネットで自宅からなるべく近い地元業者を検索してみましょう。「お住まいの地域 雨漏り補修」と検索すれば、近隣の業者がズラッと表示されます。
雨漏り診断士の資格を保有しているか、雨漏り補修の実績数はどれくらいあるかを確認した上で、安心して任せられそうな業者に雨漏り調査を依頼しましょう。
実際に調査に来てもらったら、調査や結果説明を丁寧にしてくれる業者かどうかをチェックします。こちらの質問にもきちんと答えてくれる業者だと、より安心して任せられるでしょう。
大切な自宅を守るためにも、業者選びは慎重におこなってくださいね。
雨漏り調査・補修は川越市のルーフカベドクターのお任せ!
弊社ルーフカベドクターは、川越市にある地域密着型の外壁・屋根塗装専門店です。雨漏り補修を含め、施工実績は7,000件以上。長年にわたり、川越市エリアを中心に多くの工事を手掛けてきました。
雨漏り診断のプロによる無料雨漏り診断も実施しておりますので、雨漏り調査・補修を希望される場合はお気軽にお問い合わせください。