屋根工事の種類・費用相場は?信頼できる業者の選び方やお得な制度を解説
2022.07.30 (Sat) 更新
日常生活でなかなか気にすることのない「屋根」ですが、台風などで一部分が剥がれてしまったり、突然雨漏りするようになったりなどで、屋根の工事が必要となるケースも多いです。
しかし屋根の工事は馴染みがない人がほとんどなので、必要な工事の種類や費用相場が分からないという方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな人に向けて、屋根工事の種類・費用相場、工事をすべきタイミングについて解説します。
また工事をすべき適切なタイミングやお得に工事ができる制度についても紹介しているので、屋根工事を検討している方はぜひ参考にしてください。
もくじ
- 屋根工事の種類と費用相場
- 屋根塗装工事
- 漆喰補修・交換工事
- 屋根材補修・修繕工事
- 雨樋修理・交換工事
- 棟板金交換工事
- 屋根葺き替え工事
- 屋根重ね葺き工事(カバー工法)
- 屋根工事をすべき適切なタイミング
- 屋根工事をするメリット
- 雨漏りを防げる
- 家の寿命を延ばせる
- 家の見た目をよくできる
- 屋根工事で利用したいお得な制度
- 長期優良化リフォーム推進事業制度
- 地域型建物グリーン化事業
- リフォーム減税制度
- 火災保険
- 屋根工事で知っておきたいポイント
- DIYは困難
- 屋根の状況によっては今すぐ工事する必要がある
- 屋根工事で信頼できる業者を選ぶためのポイント
- 見積もりを出してくれる
- お住まいの環境・地域に合わせた工事を提案してくれる
- 現地調査をしてくれる
- 即日契約を迫ってくる業者は避ける
- 大幅な値引きをしてくる業者は要注意
- 屋根工事でよくある疑問・質問
- 工事に適している季節はいつ?
- 屋根工事の途中で雨が降ったら?
- 工事に足場は必須なの?
- どんな種類の工事でも工事業者は対応できる?
- 近所の人に迷惑はかかる?
- 埼玉県の屋根工事ならルーフカベドクターへお任せください!
屋根工事の種類と費用相場
屋根工事は大きく分けると7つの種類があります。専門の業者に屋根工事を依頼する場合、工事の種類によって費用はどれくらいかかるのかみていきましょう。
なお以下で紹介する工事の費用相場は、あくまでも目安の金額です。建物の屋根の大きさや形状によって費用は異なるので、正確な金額を知りたい方は業者に相談して見積もりを出してもらうのがおすすめです。
屋根塗装工事
屋根塗装工事とは、屋根に塗料を塗る工事のことです。
屋根に使われている塗料は、外観を維持するだけではなく、雨風や紫外線による劣化を防ぐ効果を有しています。
屋根塗装工事をせずに長期間放置していると、雨漏りの原因となり、建物内部が腐食してしまうことも…。定期的に屋根塗装を行うことで、雨漏りを防ぐだけではなく建物自体の寿命を延ばすことにもつながります。
【屋根塗装工事の費用相場】約40〜150万円
漆喰補修・交換工事
漆喰(しっくい)補修・交換工事とは、屋根の頂上部分や軒先に使われている保護剤を補修・交換する工事のことです。
漆喰は外環維持だけではなく、強風雨で建物内部に雨水が浸入するのを防ぐ役割を有しています。
【漆喰補修・交換工事の費用相場】約6〜10万円
屋根材補修・修繕工事
屋根材補修・修繕工事とは、台風や大雨などで損傷した屋根材を補修・修繕する工事のことです。
例えば、台風による強風で屋根に使われている瓦の一部が吹き飛んでしまい、その部分を補修・修繕して元に戻す工事が該当します。
【屋根材補修・修繕工事の費用相場】約1~10万円
雨樋修理・交換工事
雨樋修理・交換工事とは、雨樋の詰まりを修理したり、壊れたパーツの修理や交換を行う工事のことです。
雨樋の損傷を放置すると、雨水が窓枠から室内に侵入する原因となります。雨樋から外壁や室内へ被害が広がってしまう可能性もあるため、損傷を見つけたらすぐに修理・交換しましょう。
【雨樋交換工事の費用相場 1〜30万円】
棟板金交換工事
棟板金交換工事とは、屋根の頂点部分にある蓋のようなパーツを交換する工事のことです。
棟板金の劣化や損傷を放置していると、屋根が剥がれやすくなったり、雨漏りの原因になったりします。およそ10〜20年前後で棟板金に使われている素材の寿命がくるので、定期的にチェックするのがおすすめです。
【棟板金工事の費用相場 5〜30万円】
屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事とは、建物に使われている屋根を全て新しいものに交換する工事のことです。
屋根工事の中ではもっとも大規模なものであり、費用や工事期間もかかりますが、雨漏りや経年劣化によるトラブルなどを抜本的に解決できます。
特に築30年以上経過していたり、雨漏りなどのトラブルが目立ち始めたりなど、老朽化が進んでいる建物におすすめの工事です。
【屋根葺き替え工事の費用相場 100~200万円】
屋根重ね葺き工事(カバー工法)
屋根重ね葺き工事とは、既存の屋根の上に新しい屋根を重ねて取り付ける工事のことです。
古い屋根の撤去作業が必要ないため、屋根葺き替え工事と比較しても費用も安く工事期間もかからない工事となります。
【屋根重ね葺き工事の費用相場 80〜150万円】
屋根工事をすべき適切なタイミング
屋根工事をすべき適切なタイミングは、屋根の種類によっても異なりますが「新築後7〜15年」程度です。
もっとも台風や大雨などによって、屋根が劣化・損傷して修理が必要となる場合もあります。特に屋根は日常的に状態を確認するのが難しい箇所であるため、業者に相談した時点で手遅れになっているケースも多いので注意してください。
屋根に使われている主な屋根材の特徴と寿命をまとめたので、タイミングを見極めるためのご参考にしてください。
屋根材の種類 |
特徴 |
寿命 |
スレート |
・薄い板状の屋根材 ・色が落ちやすい ・割れやすい |
20〜25年 |
金属 |
・ガルバリウム鋼板を使った屋根材 ・寿命は長いが飛来物などで凹みやすい |
30〜40年 |
瓦 |
・防水性能に優れている ・交換補修費用が高い |
30〜40年 |
アスファルトシングル |
・防水性のが優れている ・遮音性が高い ・苔などが生えやすい |
30〜40年 |
上記寿命はあくまでも目安です。劣化や損傷が深刻な状態まで進んでいた場合、屋根の葺き替えなど大規模な工事が必要となります。
大規模な工事が必要となるのを防ぐためにも、定期的に専門業者へ相談してメンテナンスやチェックをしてもらいましょう。
屋根工事をするメリット
屋根工事をするメリットは以下の3つになります。
- 雨漏りを防げる
- 家の寿命を延ばせる
- 家の見た目をよくできる
それぞれ詳しく解説していきます。
雨漏りを防げる
建物の中でも屋根は常に外気にさらされており、風雪や紫外線によって屋根に使われている素材は少しずつ経年劣化していきます。
屋根に使われている素材が経年劣化すると、亀裂や割れを生じさせ雨水が建物内部に浸入する可能性が高いです。
屋根工事を定期的に行うことで、雨水が建物内部に浸入することを防げます。
家の寿命を延ばせる
経年劣化によって亀裂や割れが生じた屋根から侵入する雨水は、家の柱や梁など重要部分の腐食を招きます。また木造建物の場合、建物の内部にシロアリが発生する原因になることもあるため注意が必要です。
雨水による腐食やシロアリの繁殖は、家の本来の寿命を短くする原因となります。また大規模な地震が起きた場合、家がもろくなっていると建物が倒壊する可能性もあるでしょう。
定期的な屋根工事は、家の寿命を延ばすことはもちろんのこと、大事な家族の命を守るためにも重要なのです。
家の見た目をよくできる
屋根工事は、家の見た目を良くしていつまでも新築のように維持してくれる効果もあります。
【ルーフカベドクターで屋根工事を行った過去の事例】
【ルーフカベドクターで雨漏り補修等解析塗装工事を行った過去の事例】
特に年月が経って家の老朽化が目立っている場合、屋根工事や外壁塗装工事を行うことで、見た目を新築のように生まれ変わらせることもできます。
常に綺麗な状態を維持して気持ちよく過ごしたいという方は、定期的に屋根の工事やメンテナンスを行いましょう。
屋根工事で利用したいお得な制度
国や自治体が提供している制度を利用することで、かなりお得な価格で屋根工事が行える場合もあるのはご存知でしょうか?
ここでは、屋根工事の際に利用できるお得な制度を4つ紹介します。
長期優良化リフォーム推進事業制度
引用:長期優良建物化リフォーム推進事業|国立研究開発法人建築研究所
長期優良化リフォーム推進事業とは、子育てしやすい生活環境の整備や良質な建物ストックを形成するために、既存の建物長命化・省エネ化に効果があるリフォームの支援を行なっている事業です。
この事業は国土交通省が主導して行なっており、補助金の申請や審査に関しては「国立研究開発法人建築研究所」が取り扱っています。
補助金を受け取るためには、事前に必ず専門業者と請負契約を結ばなければなりません。長期優良化リフォーム推進事業を利用してお得に工事をしたい場合は、必ず工事を依頼する段階で業者に確認してください。
地域型建物グリーン化事業
地域型建物グリーン化事業とは、耐久性や省エネルギー性能に優れた木造建物を整備して、三世代同居に対応できるような建物にするために設立された制度です。
対象となる建物のタイプによって補助金額も異なり、それぞれ以下の通りとなっています。
- 省エネ改修タイプ:上限50万円
- ゼロ・エネルギー建物:上限140万円
参考:地域型建物グリーン化事業
リフォーム減税制度
リフォーム減税制度は正確に言うと補助金制度ではありませんが、本来支払わなければならない税金から一定額を控除できるお得な制度です。
実際に、建物ローンを利用して100万円を超えたリフォーム工事を行った場合、リフォーム減税制度を利用すれば「ローン残高の1%」が入居時から10年間所得税額が控除対象となります。
火災保険
火災保険に加入している場合、建物の劣化や損傷が「自然災害」によるものであれば、補償を受けられる可能性があります。
ただし火災保険は、加入しているものによって補償対象となる箇所や災害が異なるので、利用できないか必ず事前に契約内容を確認しておきましょう。
屋根工事で知っておきたいポイント
屋根工事は、大事なお家や家族の命を守ることにつながる重要な工事です。
屋根工事に関して事前に知っておきたいポイントを抑えて、お家の寿命や家族の命を守れるように対策できるよう準備しておきましょう。
DIYは困難
最近ではDIYが流行っているため、屋根の損傷や劣化している箇所を業者に依頼するのではなくご自身で補修・修理工事をしようと考えている人も増えてきました。
しかし、屋根に関しては命の危険もあるためDIYで補修・修理工事を行うのはやめましょう。そもそも屋根の工事には専門的な技術や知識を要求とされるため、DIYで対応するのはほぼ不可能です。
また屋根工事では、専門業者でも事前にしっかりと足場を組んで作業を行います。しかしDIYでは足場を組むことは難しいため、はしごなどを使い屋根までのぼり作業をする人がほとんどです。
足場を組まずに屋根工事を行った場合、転落して命に関わる怪我をする可能性もあります。雨漏りなどで屋根の工事が必要な場合は、DIYではなく専門業者に依頼しましょう。
屋根の状況によっては今すぐ工事する必要がある
部分的な雨漏りしか生じていないため、屋根の状態が悪化するまで専門業者には相談しないというご家庭も多いです。
しかし雨漏りは建物内部に侵入することで、カビやシロアリを招く原因となります。そして侵入した雨水は、柱や梁など建物内部の重要部分を腐食して建物の寿命を短くする場合もあるため注意してください。
一見そこまで被害がないように見えても、屋根の状況によっては今すぐ工事が必要な場合もあります。雨漏りなどの異変を見つけたら、それが軽微なものでもすぐに専門業者に連絡してチェックしてもらいましょう。
屋根工事で信頼できる業者を選ぶためのポイント
最近では悪質な屋根工事業者の被害が増えており、信頼できる業者を選ぶことが難しくなっています。
ここでは屋根工事で信頼できる業者を選ぶための5つのポイントを紹介するので、工事を依頼する際の参考にしてください。
見積もりを出してくれる
業者によって工事に必要な費用は異なるため、事前に見積もりを出してもらいましょう。
悪質な業者はあえて見積りを出さずに、後から様々な理由をつけて追加請求をしてくる場合もあります。
事前に複数業者から見積もりをもらえば、おおよその費用相場や工事に必要な期間を見極めることが可能です。
お住まいの環境・地域に合わせた工事を提案してくれる
お住まいの環境や地域に合わせた工事を提案してくれるかどうかというのも重要です。
住んでいる環境や地域によっては、工事に適していない季節や特殊な素材を使わなければならない場合もあります。
地域密着の業者であれば、年間を通じての気候や気温なども熟知しているので、最適な工事方法を提案してくれるでしょう。
現地調査をしてくれる
屋根工事を行うためには、現地での屋根調査は必要不可欠です。
屋根の状態を見ることなく、工事プランや見積もりを提示してくる業者は信用できません。屋根の調査を行なって、屋根の状態と必要な工事を明確に説明してくれる業者に依頼しましょう。
即日契約を迫ってくる業者は避ける
突然ご自宅を訪れて「建物の寿命が短くなります」と脅かすことで、即日契約を強引に迫ってくる悪質な業者も存在します。
こういった悪質な業者に依頼してしまうと、無駄な費用がかかってしまったり、手抜き工事で工事をやり直さなければならなくなったりする場合もあるので注意してください。
信頼できる業者であれば、どのような工事が必要なのか説明するためにも、事前に詳しい調査を行う時間をとっています。
調査をろくにせず即日で契約を迫ってくる業者はきっぱりと断って、他の業者に依頼しましょう。
大幅な値引きをしてくる業者は要注意
悪質な業者の多くは、掲示している金額から大幅な値引きを提案してきます。
- 半額にします!
- 100万円以上お得な価格です!
- モニター価格となるので格安工事が可能です
しかしこのように大幅な値引きをしてくる業者は、後から高額な請求をしてくる場合もあるため注意してください。
必ず複数業者から見積もりをもらって、相場がどれくらいなのかある程度分かっていれば、このような業者に騙される心配もありません。
屋根工事でよくある疑問・質問
ここでは屋根工事でよくある疑問・質問を紹介していきます。
工事に適している季節はいつ?
工事に適している季節は、気候が穏やかな春や秋などです。
雨の多い梅雨や台風が発生しやすい夏などは、工事期間が伸びてしまう場合もあります。
屋根工事の途中で雨が降ったら?
屋根工事の種類にもよりますが、工事の途中で雨が降ってしまうと、雨漏りの原因になったり、屋根の劣化が早まったりする可能性があります。
特に屋根塗装工事の場合、塗料が流れてしまい工事をやり直さなければならないケースもあるので注意が必要です。
スムーズに工事を終えるためにも、できるだけ天候が安定している季節に工事が行えるように業者と相談しましょう。
工事に足場は必須なの?
屋根工事は、不安定な場所で工事を行わなければならないため足場は必要不可欠です。
ただし雨樋などの手が届く場所であれば、足場は必要ありません。
どんな種類の工事でも工事業者は対応できる?
工事の種類によって異なるので、すべての業者があらゆる工事に対応できるというわけではありません。
依頼を検討している業者が「希望している工事に対応しているかどうか」必ず問い合わせの段階で確認しておきましょう。
近所の人に迷惑はかかる?
工事の種類にもよりますが比較的規模の大きい工事であるため、近隣住民の方々に影響が出てしまうことは避けられません。
信頼できる業者であれば、事前に近隣住民に対して挨拶をして工事が行われることを伝えてくれます。もっとも今後近隣住民の方々とトラブルを起こさないためにも、屋根工事を行う際は工事期間と工事の内容、場合によっては少し作業に伴う騒音が発生してしまうことを必ず事前に伝えておきましょう。
埼玉県の屋根工事ならルーフカベドクターへお任せください!
屋根工事は、現在の劣化状況や損傷の具合によって必要な工事の種類が異なります。
屋根のトラブルを放置しておくと、建物内部に雨水が浸入して、建物自体の寿命が短くなりかねません。大事なお家を守るためにも、定期的にメンテナンスや屋根の調査を行うことをおすすめします。