錆(サビ)止め塗装の種類・費用は?塗り直しのタイミングや工程を解説
2022.08.29 (Mon) 更新
建物に発生した錆は、美観を損ねるだけでなく、放っておくと建物の寿命を縮める原因となります。
そこで今回の記事では、錆止め塗装に関して以下のポイントをわかりやすくまとめました。
- 錆を放置することで起こるデメリット
- 錆止め塗装の種類
- 錆止め塗装の工程
- 錆止め塗装にかかる費用相場
錆止め塗装を検討している方や塗り直しのタイミングを知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
もくじ
錆が発生する理由とは?
錆は、鉄が空気中に含まれる酸素と水に触れることで化学反応が起き発生します。時間が経つごとに鉄部を覆っていた塗装が劣化し、防水性が弱まることで、錆が発生しやすくなります。
錆の進行は、雨風や潮風、紫外線、排ガス、ホコリなどによっても促進されるため、住宅のなかでも外の環境にさらされる箇所は、しっかり錆対策をする必要があります。
錆を放置することによる4つのデメリット
錆を放置すると、どのようなデメリットがあるのでしょうか?具体的に4つのケースを紹介します。
1.美観を損ねる
塗装が劣化し錆が発生すると、鉄部が赤茶色く変化したり塗装が剥がれたり、建物全体の美観を損ねます。建物の見た目を美しく保つためにも定期的なメンテナンスは欠かせません。見た目が悪くなると、建物の価値にも悪い影響を与えてしまいます。
2.機能性が低下する
錆により腐食や変形が起こると、雨戸が開けにくくなる、発生した錆で手を切るなどのトラブルの原因になります。十分な機能性が発揮できなくなり、日常生活にも支障をきたすでしょう。
3.建物自体がもろくなる
錆を放置すると表面だけでなく内部にまで錆が広がります。腐食が進むと鉄部の強度が下がってしまうため、建物自体がもろくなり、二次被害を招く可能性があります。
4.雨漏りの原因になる
錆が進行し屋根や外壁に穴が空くと、雨水が建物内部に侵入し雨漏りが起こりやすくなります。雨漏りは建物の劣化を早めてしまうため、錆が進行してしまう前に対策をすることが大切です。
錆止め塗装の種類
錆止め塗装には、鉄部の表面を塗膜で保護することで錆を防ぐ役割があります。塗料の種類は大きくわけて、油性系・エポキシ樹脂系の2種類です。
ここからは、それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
油性系
油性系の錆止め塗料は、塗膜が厚く、防錆性能に優れています。ただし、乾燥に時間がかかるため、最近ではほとんど使用されていません。
エポキシ樹脂系
塗り替えや新築工事でもっともよく使われているのが、エポキシ樹脂系の錆止め塗料です。乾燥時間が速く、耐水性、防錆性に優れるなど、性能バランスのよさが魅力です。
しかし、紫外線に弱く、塗料との相性によっては耐久性が下がるといったデメリットもあります。
錆止め塗装の作業工程
続いて、外壁塗装の各工程を詳しくみていきましょう。
塗装部分の洗浄
まずは、塗装面に付着している汚れやカビ、ホコリなどを洗浄して洗い落とします。塗料の密着をよくして、塗装の耐久性を持続させるために必要な工程です。
下地調整
塗装面の状態に応じて、塗装面の塗膜や錆を落とし、下地処理(ケレン)を行います。この下地処理が正しくできていなければ、塗料が剥がれる、すぐに劣化するなどのトラブルが起こるため、非常に重要な工程です。
下塗り
1回目の塗装は下塗りといわれ、ここで錆止め塗料を使用します。鉄の表面を保護し、錆の発生をおさえるだけでなく、このあとに重ねる塗料をしっかり密着させる役割もあります。
中塗り
錆止め塗料が乾いたら、仕上げ塗料を2回に分けて重ね塗りします。仕上げ塗料の1回目を「中塗り」、2回目の塗装を「上塗り」といいます。中塗り、上塗りでは同じ塗料を使用するのが一般的です。
上塗り
最後に、仕上げとなる上塗りをして完了です。仕上げ塗料を2回に分けて塗ることで、色ムラのないきれいな仕上がりになります。
錆止め塗装のメンテナンスの目安となる劣化症状
一般的に、鉄部の塗装の耐用年数は5年といわれています。しかし、塗装の剥がれや錆の発生など劣化症状が見られる場合には、経過年数にかかわらず塗り直しを検討しましょう。
メンテナンスの目安となる劣化症状を4つ紹介しますので、参考にしてください。
1.白い粉がつくチョーキング現象が起っている
塗装が劣化してくると、手で触ったときに白い粉がつくチョーキング現象が起こります。鉄部が紫外線や雨風などにさらされることで、塗料の中に含まれる樹脂が分解され、表面に顔料が出てくる現象です。多くの場合経年劣化が原因ですが、まれに初期不良で起こる場合もあります。
2.斑点状の錆がある
砂やホコリ、塩分などが鉄部に長い間付着していると、雨や湿気の影響を受けてポツポツとした錆が発生することがあります。放っておくと錆が広がり、見た目にもよくありません。
3.ひび割れや塗装の剥がれが見られる
塗装のひび割れ・剥がれは、劣化した塗膜が素地の膨張・収縮に耐えられなくなったときに発生します。鉄部が空気に触れていると、錆の進行が早まりやすいため、ひび割れや剥がれが見られたら、早急なメンテナンスが必要です。
4.ツヤがなくなり塗料が変色している
塗装から3年ほど経つと、紫外線や排気ガスなどによって塗膜が劣化し、白っぽくくすんだような状態に変化します。防水性が不十分な可能性があり、放っておくと錆の発生につながります。ツヤが失われ、色が変わってきたと感じたときもメンテナンスを検討してください。
錆による腐食が進行しても塗装できる?
塗膜の表面にできた軽度の錆であれば補修して塗装できますが、すでに錆の腐食が進んでいる場合は塗装できません。大きな穴が空いていたり、変形が見られたりと損傷がひどい場合は、パーツそのものを新しくする必要があります。錆止め塗装は、腐食が進行してしまう前に行うことが大切です。
錆止め塗装はDIYできる?
錆止め塗装は専門的な知識と技術が必要なため、DIYはおすすめしません。正しい処理ができていないと、かえって錆を進行させ、大切な住まいを傷つける原因となります。また塗装箇所によっては高所での作業が必要となり、危険が伴います。錆止め塗装は、施工実績の豊富な専門業者に依頼しましょう。
錆止め塗装にかかる費用【部分別】
ここでは、部分別に一般的な塗装費用を紹介します。塗装の劣化具合や塗装範囲、錆の状況によっても変わってくるため、参考程度におさえておきましょう。
箇所 |
費用相場 |
雨戸 |
2,000~5,000円(1枚あたり) |
ベランダ |
5~15万円 |
窓用シャッター |
8,000~1万2,000円(1箇所あたり) |
門扉 |
15,000~2万円(両開き2枚分) |
ポスト |
2,000~1万円 |
給湯器 |
1~3万円 |
※足場代費用は含めていません。
錆止め塗装工事なら川越市のルーフカベドクターにお任せ!
錆を放置していると美観を損ねるだけでなく、大事な住まいの寿命を縮めてしまうおそれがあります。
住まいを長く安全に保つには、専門業者による定期的なメンテナンスが欠かせません。
ルーフカベドクターでは、埼玉県川越市を中心に錆止め塗装工事や外壁工事を行っています。熟練した技術と豊富な経験をもつ職人が、入念な事前調査を行い、塗装面の状況に応じて最適なプランを提案いたします。
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