塗装前に行う高圧洗浄
塗装工事においては塗装前に行う高圧洗浄の成否がその後の塗装工事が高品質に仕上がるかどうか大きく影響してくる重要な作業になります。
この記事では、塗装前に行う高圧洗浄とは何なのか?なぜ高圧洗浄が必要なのか?などについて詳しく解説します。
塗装前に行う高圧洗浄とは
塗装前に行う工事の工程で高圧洗浄機を使用して汚れ、コケ、カビ、藻、傷んでいる旧塗膜を洗い流すことを言います。
洗浄作業で、汚れ、コケ、カビ、藻、傷んでいる旧塗膜をしっかり洗い流さないと綺麗に仕上がらないだけでなく、塗装面の密着性が悪くなり耐久性に大きな影響を与えてしまいます。
塗装はよく『お化粧』に例えられますが『洗浄』をお化粧に例えて説明すると洗浄をしない・洗浄が不十分ということは前日のお化粧が残ったまま、もしくは洗顔をせずにお化粧をするということです。普通に考えてありえないことではないでしょうか。しっかり洗顔することによってお化粧のノリも良くなります。私達が行っている塗装工事も同様のことが言えます。
なぜ高圧洗浄が必要なのか?
汚れ、コケ、カビ、藻、傷んでいる旧塗膜が付着したままの所に塗料を塗っても『綺麗に仕上がらない』だけではなく塗料と塗装する材料との密着が悪く、塗装して早々に『塗膜が剥がれる』というようなことが起きる可能性があるからです。ホコリや土で汚れている所にテープやシールを貼っても接着が悪く簡単に剥がれてしまうのをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
汚れ、コケ、カビ、藻については詳しく説明するまでもないとは思いますが旧塗膜についてよく分からないという方も多いのではないかと思いますので詳しく説明していきます。
以前に『屋根・外壁塗装の目的と役割 | 1. 建物を保護』のところでご説明しましたが、屋根や外壁など塗装してできた塗膜は、日々、『紫外線』『熱(太陽光の赤外線)』『雨(水分)』などにさらされているので年月とともに劣化しています。塗装面の劣化でよくチョーキング現象(白亜化現象)という言葉が出てきますがチョーキング現象とは劣化の進行とともに現れる現象で塗装面を触ったときにチョークの粉のようなものが付着します。塗料の成分(顔料・樹脂・添加剤など)の分離によって顔料が表面に出てきているので触ると分かることが多いのが特徴です。
少し話が脱線しましたが傷んでいる旧塗膜に話を戻します。チョーキング現象が起こっている塗装面にそのまま塗料を塗っても傷んでいる旧塗膜が残っていると密着性が悪く新しく塗った塗料まで剥がれてしまう場合があるのです。
高圧洗浄とは、汚れ、コケ、カビ、藻を落とす以外にもこのような傷んだ旧塗膜も剥がすことが重要になります。
よくあるご質問 | Q&A
Q1.洗浄日に洗濯物は外に干せますか?
A1.高圧洗浄の洗浄水は飛散するので外干しはできません。洗浄日以外も塗装工事中は洗濯物を外に干さないようお願いしています。
Q2.洗浄中に窓は開けられますか?
A2.窓は全て施錠するようにお願いしています換気のために少しくらいならと考え数cmでも開けると汚れた洗浄水が室内に入ってしまいます。
Q3.洗浄日が雨天だったら延期ですか?
A3.塗装作業とは違い大雨や強風のような著しく悪天候でない限り洗浄は行います。
Q4.洗浄後に乾燥は必要ですか?
A4.乾燥が不十分で塗装してしますと塗膜の膨れ、剥がれなどの不具合が起きてしまいますので乾燥させてから塗装作業を行います。
Q5.洗浄中音はしますか?
A5.機械が動いている間は音がします。
Q6.お隣さんに汚れた洗浄水飛散しますか?
A6.飛散するのを防ぐための養生をします。100%飛散させないというのは不可能ですが可能な限りの対策を講じます。洗浄日は事前にご案内してトラブルが起きないように努めています。
Q7.洗浄に使う水は?
A7.洗浄で使う水は貸与いただきます。
まとめ
冒頭でもご案内しましたが、塗装前に行う高圧洗浄はその後の塗装作業や最終の仕上がりに大きな影響を及ぼす重要な作業になります。また、今回記事では洗浄とその後に行う塗装の関係について説明してきましたが実は塗装するところをしっかり洗浄するのは当たり前で塗装しないところをどれだけ綺麗に洗浄するかで工事完了後の仕上がりの美しさに違いがでてきます。私どもは当たり前にやらなければならないことを実行するだけではなく、各工程で日々、このような小さな拘りを持ちながら仕事をするように各人が努めております。
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